レッドブル・ザルツブルクで過ごしたシーズンのように、数多くの優勝をプレミアリーグでも目指している南野選手。元旦の完全移籍から全力を尽くす決意を示す。

多くのタイトルを獲得したオーストリア・ブンデスリーガでの5年間を経て、24歳の日本代表選手は今季後半からユルゲン・クロップ監督率いるチームに加わることとなった。

ザルツブルクとリヴァプールが移籍に合意したことで、南野選手は水曜にアンフィールドを訪れメディカルチェックと長期契約へのサインを完了させた。

同じ日に Liverpool.com の独占インタビューにも答えてくれた同選手は、自身のアンフィールドでの抱負やクロップ監督の印象、そして、注目を集めることとなったチャンピオンズリーグでのリヴァプールとの対戦について語った。

LFCTV GOでのフルインタビュー もしくは下記トランスクリプトをご覧ください。

タクミ、リヴァプールフットボールクラブへようこそ。今の気持ちを教えて。

リヴァプール所属の選手になることは、自分にとって夢だった。その夢が叶ったことにとても興奮している。この日を楽しみにしていた。

ザルツブルクに感謝と別れの気持ちを伝えるチャンスはあった?

ザルツブルクは、自分にとって本当に大切なクラブチームだ。チームメイト、監督、そして現地ザルツブルクのファンに「ありがとう。それから、さよなら。」と、伝えることができた。

リヴァプールファンは首を長くしてあなたの加入を待っていた。そういったネットでの反応は知っていた?

はい、ファンがワクワクしてくれていることは見聞きしていた。 ただ、自分自身は落ち着いていた。リヴァプールも日本でとても有名なチームで、サッカー選手にとってこういったチームでプレーすることは大きな夢だ。このオファーへの返事に、迷いはなかった。

18ヶ月、ナビ・ケイタとザルツブルクで一緒だったけど、リヴァプールの話は何か聞いていた?

彼にはここに移籍することはまだ伝えていない。お互いをよく知る者同士で、また一緒にプレーできるのを楽しみにしている。

プレミアリーグに挑戦することはどう思っている?自然な流れ?

プレミアリーグで戦うことは、自分の目標のひとつだった。 ここは世界でもトップクラスのリーグだと思う。自分がサッカー選手として順調にキャリアアップできれば、いつかプレミアリーグでプレーすることができるだろうと思っていた。でも、リヴァプールでプレーすることができるなんて、一度も考えたことがなかった。すごく嬉しく思っていて、楽しみでならない。

ザルツブルクへの貢献度は抜群だったよね。リヴァプールでも1月の加入直後から良い影響を与えられそうかな?

加入が決まった瞬間から、チームの一員として、しっかり貢献するつもりだ。そのためにも全力を尽くすよ。

ここではポジション争いが激しいけれども、サラー、マネ、フィルミーノ達に競り勝つ自信は?

この3選手だけじゃない、チーム内にはワールドクラスの選手がたくさんいる。もちろん、タフな競争になるだろう。そういった選手達からポジションを勝ち取るのは簡単じゃないけれど、彼らに対するチャレンジ精神を持つことはチーム全体の高いレベルを保つためにも重要なことだ。そういったメンタリティがチームにとっても重要になってくるし、僕自身もそのメンタルでプレーするつもりだ。

すでに今季2度リヴァプールと対戦しているけれど、その試合から学んだことは?その対戦チームの一員になることで何に一番興奮している?

あの2試合から、リヴァプールは高い技術力と熱意のあるチームだと感じた。彼らのサッカーは本当にハイレベルで、これがチャンピオンズリーグ優勝チームなのだと痛感した。そう感じたからこそ、このチームの一員となってプレーできることをより一層嬉しく思っている。

10月には実際にアンフィールドで試合をして、どう感じた?

アンフィールドは日本でも有名なスタジアムだ。特別なスタジアムだと思う。特に、ここのファンの熱気やスタジアムの伝統と歴史がね。前回ここでプレーした時は敵チームとしてだったけど、雰囲気が素晴らしかったことを覚えている。

クロップのもとでプレーすることについてどれくらい楽しみにしている?彼は君のゲームにどんな好影響を与えてくれると思う?

ユルゲン・クロップのもとでプレーすることを楽しみにしている。自分の強みは、彼とドイツ語でコミュニケーションを取れることだと思う。自分はちょっとだけドイツ語が話せるから。そういった会話をすることも楽しみだ。クロップは世界最高の監督のひとりだと思うし、僕は自分のプレーを向上させたいといつも思っている。だからこそ、チームと自分自身どちらもの成長に貢献できれば最高だ。

ザルツブルクにいた頃は、君はたくさんの勝利を手にしたよね。同じようなメンタリティを新チームでも感じる?

そう思う。リヴァプールはプレミアリーグクラブだし、昨シーズンはチャンピオンズリーグも制覇している。彼らも同じような勝つためのメンタリティを持っていて、どうやって戦うべきかを知っていると思う。そういった点では、彼らのメンタリティを一身に受けていきたい。

今現在自身最多の得点数を記録しているシーズンだけれど、あとどれくらいパフォーマンスを伸ばせそうだと考えている?

自分は攻撃型の選手なので、常にアシストやゴールを狙っている。今のクオリティ、そしてゴールやアシストにダイレクトにつなげる回数を維持していきたい。これが自分の強みだと思うし、この強みをチーム内でも発揮していきたい。

リヴァプールでの目標・抱負は?

プレミアリーグとチャンピオンスリーグで優勝すること。そして、チームにしっかり貢献すること。それが僕の目標です。

最後に、リヴァプールファンへのメッセージをどうぞ。

アンフィールドでプレーすることと、アンフィールドでリヴァプールファンの皆さんにお会いすることを楽しみにしています。また、チームのために、ゴールやアシスト、勝利で大きく貢献していきたいですし、感動や興奮をファンの方々と共有していくことを楽しみにしています。