現地時間土曜日に行われた2019FIFAクラブワールドカップ決勝で、延長戦の末に1-0でフラメンゴに勝利したリヴァプールがクラブ世界一の称号を手にした。

ハリーファ国際スタジアムでロベルト・フィルミーノ選手が99分に決めた決勝唯一のゴールが、クラブ史上初となる今大会優勝をもたらした。

後半序盤にはシュートが惜しくもポストを直撃したフィルミーノ選手だったが、ペナルティエリア右サイドからのサディオ・マネ選手のパスを受けると完璧な反応でゴールにつなげた。

ユルゲン・クロップ監督率いるチームは、後半アディショナルタイムにPKを獲得するもVARでの確認により取り消され、得点の機会を逃す。しかし、最後には、クラブのキャビネットに飾るトロフィーをまた1つ掴み取ったのである。

チームニュース

体調不良を患っていたファイジル・ファン ダイク選手はこの試合から復帰し、トレント・アレクサンダー=アーノルド選手、フィルミーノ選手、マネ選手らとともにスタメン出場を果たした。

前半

キックオフ直後わずか45秒で決定機をつくりだしたリヴァプールの立ち上がりはほぼ完璧なものだった。

しかし、アレクサンダー=アーノルド選手のロングパスに抜け出したフィルミーノ選手のシュートはゴール上へと外れてしまう。

数分後、ジョーダン・ヘンダーソン選手も同様のロングパスでモハメド・サラー選手にボールをつなぐ。受け取ったサラー選手はナビ・ケイタ選手のシュートを演出するも、フィルミーノ選手同様にケイタ選手もゴール上へとシュートを外す。

前半中盤では、フラメンゴのブルーの・エンリケ選手がリヴァプールゴールを脅かすもののジョー・ゴメス選手がチームの危機を救った。

得点こそ動かなかったものの、ハーフタイムに近づくにつれフラメンゴが徐々にリズムを掴んできたことが見てとれた。

後半

リヴァプールは後半でも力強いスタートをきる。ヘンダーソン選手からのループパスを引っかけて受け取ったフィルミーノ選手がロドリゴ・カイオ選手の頭上を越えるボレーシュートを放つも、ポストに阻まれ得点ならず。

さらに、リヴァプールはアリソン選手に危機を救われる。ガブリエル・バルボサ選手にゴールを狙われるが、リヴァプール守護神がかろうじてはじき返した。

69分にバルボサ選手は再び決定機を得るも、アリソン選手が再度防ぎきる。

すると、着地の際に足首を痛めたアレックス・オックスレイド=チェンバレン選手が交代を余儀なくされ、アダム・ララーナ選手が代わってピッチに入った。

ヘンダーソン選手のシュートもフラメンゴのジエゴ・アウヴェス選手のセーブで阻まれ、得点に至らず。ペナルティエリア外からのシュートはゴール内を捉えていたものの、フラメンゴ守護神の的確なジャンプが得点を許さなかった。

後半アディショナルタイムには、リヴァプールが試合を決めるチャンスを掴んだかに思えた。

ラフィーニャ選手にマネ選手が倒され、主審はPKの判定。しかし、VARの結果、ファウルはペナルティーエリア外だったとし、PKの判定は取り消された。

延長戦

延長戦での最初の決定機が、この試合の決勝ゴールへとつながった。

ディフェンスからの素早い切り返しでヘンダーソン選手が的確なパスを出すと、マネ選手がゴールへと迫る。

リヴァプールの10番を背負う同選手はゴール前でも焦ることなくフィルミーノ選手へとパス。相手ディフェンダーを冷静に交わしたフィルミーノ選手がネットを揺らし、リヴァプールがようやく得点を奪った。

そして、サラー選手がチーム2点目を決めるチャンスを得たものの、ジエゴ・アウヴェス選手の好セーブにより阻まれる。

リードを許してしまったフラメンゴはリンコン選手を投入し反撃を試みたが、フィルミーノ選手のゴールが決定打となり、リヴァプールがクラブ史上初となるワールドチャンピオンに輝いた。