ユルゲン・クロップ監督が4-0で勝利したレスター戦を振り返る。リーグ順位で2位と13ポイント差をつけたその試合で「選手たちは非常に良い試合をした」

新ワールドチャンピオンは、ボクシングデーに敵地キングパワー・スタジアムでのリーグ2位チームとの一戦に臨み、息のあったチームプレーで試合を支配すると圧巻の勝利をあげた。

ロベルト・フィルミーノ選手のヘディングシュートで1-0とし前半を折り返すと、71分には、途中交代で入ったミルナー選手がPKでチームに追加点をもたらした。

78分までには、得点は一気に4-0となる。フィルミーノ選手がトレント・アレクサンダー=アーノルド選手のクロスに合わせて3点目を奪い、さらに、アレクサンダー=アーノルド選手はサディオ・マネ選手のパスから豪快なシュートでチーム4得点目をあげた。

クロップ監督の試合後の会見でのコメントは以下のとおり。

今回のようなパフォーマンスで2位チームを倒せたことについて

今回はただ、本当に強いチームとの試合だったというだけだから。みんなが考えているような(タイトルレースなどの)ことを既に決定づけたというものではないよ。レスターとの試合、特に彼らのホームでの試合でこのように勝つことは本当に難しい。レスターがどれだけ素晴らしいか、そしてどれだけ危険なチームかを誰もが知っているように。選手達は、ただ、良い試合をした。本当に本当に、よく集中していたし、ほとんどの時間帯でとても良いチームワークを披露していた。そうでなければ、これまでの勝ち点差が縮まっていただろう。今日の試合で彼らがいくつ枠を捉えたシュートを放てていたか、私は数えていないがおそらく多くはなかっただろう。そんな中で、私たちは自分たちのプレーができた。先制点なんかは本当に見事なゴールだった。とはいえ、それまでの決定機に決めきれなかったのも事実だ。そして、2点につながるPKを得た。コーナーキックからだったね。ちょうどディヴォック・オリギがピッチに入ってきて、それに相手ディフェンダーは気を取られたのかもしれないと私は思う。そうでなければ、相手がもっと良くボールを見て、その反応も違っていたかもしれない。それから、ミリーも途中交代で入りPKを決めた。助かったよ。3つ目のゴール、完璧だったね。完全にクールで落ち着いた反応だった。トレントからのスーパーボールとボビーのスーパーフィニッシュだったね。トレントのチーム4得点目も圧巻だったよ。もちろん、本当に良い試合だったけれど、私たちはそうあって然るべきだったんだ。そうでなければ、負けていたと思うよ。

今ではアレクサンダー=アーノルド選手が世界一のフルバックなのではないか

そういう比較には、私自身あまり興味がないというのが正直なところだ。世界一の選手を探しているんじゃないんだ。まだ注目されていないチームのメンバーを育成することに注力している。例えば、ネコ・ウィリアムス。彼は将来有望だと思う。これまでも良いプレーをしてくれたが、まだパーフェクトではない。パーフェクトではないが、良いプレーだったし、チームをたくさん助けてくれた。クロスボールが試合でどれだけ重要か、そういった選手のプレーがチームにとってどれだけ重要かを私たちは理解している。だからこそ、今回のトレントのプレーは特別だった。しかし、今の段階で他の選手と比べることはできない。私自身もほぼリヴァプールの試合しか観ていないし、他の選手についてコメントはできない。

13ポイントのリードを得たことについて

これまでにも、違う数字で同じような質問をよく受けてきた。以前は10、11ポイントで、今では13ポイントだ。実際、自分たちは違いを感じていないし、それについて考えることもない。ほとんどないんだ。試合の前にも勝ち点差について話すことはなく、それは私たちはただ気にしていないからだ。私がこんなストーリーを考えつくこともできる。むかしむかし、といってもサッカーの歴史より前でなはいけれど、例えば、イギリスのとあるチームが大きなリードを持っていながらも、追いつかれてしまった。こういったありえそうな話で私もネガティブ思考になるし、なぜわざわざそういうことを心配しないといけないのだろうとも思う。だからチームは単純に次の試合に集中するだけなんだ。ウルヴス、シェフィールド・ユナイテッド、エヴァートン、トッテナムと対戦していくけれど、どのチームとの対戦も避けられないし、私たちがすべきことはどの試合に向けても十分に備えることだ。数字は私たちには全く関係ないね。

これまでのシーズンで、レスター戦より良かったパフォーマンスがあったか

そうだね、他にも良い試合はあったよ。マンチェスター・シティ戦では素晴らしいプレーをした。アーセナル戦も非常に良い試合だったし、他にもいくつか良いパフォーマンスはあったよ。どの試合も違っているから、どれがより良かったかはきめられないけれど。今日の試合に関しては、あれが自分たちの求めていたパフォーマンスだったということは実感した。少しでも劣っていたら、問題を抱えることになっていただろう。今日の試合では、選手達が100%の力を発揮してくれてチームにも貢献してくれたから全く問題ない試合運びだった。

クラブワールドカップ優勝が選手達のメンタリティに与えた影響について

私は関連があったとは思わないね。優勝経験はあくまでも経験のひとつで、興味深い経験ではあったけれども。しばらく前から出場することは決まっていたし、実際に到着してタフな環境だと気づいた。3時間の時差はあまり大きいようには聞こえないけれども、そこでスポーツをするとなるとさすがに大変だ。あらゆることが普段と違っていた。厳しかったとはいえ、自分たちが成し遂げたことに満足している。繰り返しになるが、選手達に少しでも体力が残るように対応したし、それがうまく機能したと思う。チームもいろいろと問題を抱えていた。ファンダイクもそうだし、ジニもプレーできなかった。それを踏まえると、チームは本当によくやった。最終的には、チャンピオンズリーグやスーパーカップ、そしてクラブワールドカップなど他の大会についてはあまり深く考えないように決めたんだ。もう少し後になったら振り返る時間を作れると思う。今は目の前のリーグ戦で少しでも勝たないといけないし、そのあとに他の大会がどうだったか思い返せるだろう。