2019年もリヴァプールFCにとって、ピッチ内外で素晴らしい1年となった。この12ヶ月間でトロフィーや各賞を手にした一方で、LFCファウンデーションも世界中のサッカーファミリーの縁を繋ぎ、人々のより良い生活のために活動してきた。

クラブの公式チャリティー財団は、リヴァプール市内外の子供たちや若年層の人たちが生活を変える機会を与える手助けとして、様々なプログラムや活動を提供している。

この財団の活動は、ウェルビーイング、スキル、コミュニティの3つの領域における長期的で持続可能な変化に焦点をあてている。例えば、メインとなる学校でのプログラムでは財団のコーチらがスポーツおよびクラスで必要な設備を提供し、地域の退役軍人に対しては、サッカーの活動だけでなくサポートの提案も行っている。

2018-19年シーズンでは、28,000人をこえる子供たちと若者たちがLFCファウンデーションのプログラムに参加。前年に比べ86%の増加であるが、今季はすでに記録を更新する勢いである。

過去18ヶ月で、LFCファウンデーションは需要の多さに応じて、チームの規模を以前のおよそ2倍に拡大した。現時点では57つの異なるセッションを毎週提供しており、マージーサイドでは20をこえる施設で25つ以上のプロジェクトを実施している。

LFCファウンデーションのマット・パリッシュ ディレクターは、次のように述べている。

「LFCファウンデーションが地域的にあるいは国際的に行っている活動のうちの、これはほんの一部にすぎない。多くの人々の生活において重要な役割を果たしているこの素晴らしいチャリティーを率いることができ、誇りに思っている。」

「今年も多大なる協力をいただいた私たちのファン、コミュニティメンバー、活動参加者、パートナー、寄付寄贈者、ボランティア、そしてLFCファウンデーションのチームに感謝したい。」

1月

マージーサイドの学校での Premier League Primary Stars programmの拡大を実施し、LFCファウンデーションは2019年の活動をスタートさせた。LFCファウンデーションの地域の小学校での活動は現在、体育のナショナルカリキュラムとして認知されており、この活動は忍耐力や自尊心、価値観やチームワーク、そして多様性やインクルージョンについての認識を高めることに注力している。

2月

LFCファウンデーションのRespect 4 All programme はこの月に10周年を迎えた。2009年に始まったこの活動はインクルージョンに関するプロジェクトとして、支援を必要とする子供たちや若者たちに対して様々なスポーツやアクティビティのセッションを毎週無料で提供してきた。

3月

アンフィールドでおこなわれたLFCファウンデーション・レジェンズのチャリティーマッチではチケットは完売し、80万ポンド(およそ1.1億円)の寄付金が集まった。このお金は LFC Foundation Community Fundでの様々なプロジェクトに充てられる。LFC Foundation Community Fundは、障がいがある、十分な生活環境にいない、虐待やネグレクトをうけているといった子供たちや若者たちのためのサポートを行うために設立された。これまでに71つの組織に10.6万ポンド(およそ1,480万円)以上の投資を行い、26,000人以上の子供たちの支援に寄与している。

チャリティーマッチでは、マット・パリッシュ氏の新ディレクター就任も発表された。

4月

LFCファウンデーションのOpen Goalsプログラムは BBC Match of the Day community featureでも取り上げられ、地域の子供たちや家族へのサポートの様子が紹介された。

 5月

所属選手のアレックス・オックスレイド=チェンバレン選手が立ち上げた基金を通じ 5万ポンド(およそ700万円)がリヴァプール市内の Zoe's Place Baby Hospiceへと寄付された。

LFCファウンデーションは2018-19シーズンのリーグ最終戦での試合くじの収益をSeán Cox Rehabilitation Trustへと寄贈した。今年の前半にも財団のファンドライジングオーディションでの収益が同団体に寄付されている。

6月

クラブは、2018-19シーズンにおけるLFCファウンデーションのローカルコミュニティプログラムやRed Neighboursを通じてのレッズの地域活動が 多大なる影響を与えたと発表した。28,630人もの子供たちや若者がLFCファウンデーションのプログラムに参加したことがわかっている。

7月

LFCファウンデーションは、アンフィールドのスポーツ・コミュニティセンターで 2年目となるPride tournament を開催。市内からの多くの参加者がLGBTコミュニティのサポートのもとサッカーや絆を祝いあった。この活動は、今年のPride in Liverpool フェスティバルに対するクラブの支援の一環として行われた。

8月

LFCファウンデーションはLiverpool School of Tropical Medicine (LSTM)とともに、 Health Goals Malawi プロジェクトを実施するため、マラウィを訪れた。 このプログラムはマラウィでのスポーツに基づいた社会貢献を目指すとともに、HIVや性感染症に関する教育やヘルスサービスを現地の若者たちに届けるものである。

8月には他にも、LFCファウンデーションチームがスイスで初めて開催されたthe Football is More's Inclusion European Cupを制している。

9月

アルバート・ドックでLFC Foundation ボランティアアワード表彰式を開催。LFCのピーター・ムーアCEOがクラブレジェンドのイアン・キャラガン氏とLFCファウンデーションのマット・パリッシュディレクターとともに、活躍してくれたボランティアの方々を表彰した。

10月

チャンピオンズリーグで着用されるユニフォームへのRight To Playのロゴが付けられることが発表され、欧州王者のリヴァプールがアンフィールドにザルツブルクを迎える一戦で初披露された。このロゴはRight To Play と LFC Foundationの複数年のパートナーシップ契約を示すものであり、LFCファウンデーションのより広範囲での支援を可能にする。また、この共同プログラムはすでにアンフィールドでスタートしており、来年にはタイなど複数の国でも実施される予定だ。

10年続くLFC ファウンデーションのPremier League Kicksプログラムが 改めてスタートし、これまでRespect 4 Allとして行っていた活動にDisability and Inclusion という側面も加わり、女子向けのサッカーセッションも行われ始めた。計18つもの無料セッションが、リヴァプール市内において特に支援を必要としている9つの地域で毎週実施された。

11月

LFC ファウンデーションは向こう3年間で毎年7.5万ポンド(およそ1,050万円)をGrassroots Football Development Fundに投資することを発表した。同じコミュニティ内のエヴァートンも経済的な困難を抱えているクラブやリーグそして家族らに用具やトレーニング機会、試合開催の機会を提供する。

LFCウィメンがアンフィールドで史上初めてウィメンズスーパーリーグの試合に挑んだこともあり、LFC FoundationとStandard Charteredは、アンフィールドスポーツのスポーツ・コミュニティセンター近郊で 地域の若者たちのために女子サッカーの大会を開催。優勝チームには、ファーストチームの試合のハーフタイム中に特別イベントとして招待され同大会のトロフィーが授与された。

12月

LFCファウンデーションのストリートサッカーアカデミーの生徒たちは、12月初旬にアンフィールドに招かれ、同プログラムの記念すべき最初の卒業生として祝福を受けた。LFCファウンデーションと Street Soccerがコラボレーションしたカリキュラムでは、傷つきやすい環境にいたりホームレスとして生活していたりする若者を対象に、身体的・精神的なウェルビーイングの向上や重要なライフスキルの享受を目指したプロサッカーのトレーニングやポジティブなマインドセット、エンプロイアビリティ獲得のためのワークショップを提供する。

アンフィールドで行われたワトフォードとのリーグ戦の日を LFCファウンデーション5周年記念デー として今年の活動を締め括った。当日のイベントを通じて47,017ポンド(およそ660万円)の寄付が集まっている。