リヴァプールはトッテナム・ホットスパーに1-0で勝利を収めた。これにより2位との差を16に広げ、プレミアリーグ首位に立っている。

前半終了8分前に突き刺さったロベルト・フィルミーノ選手の美しいフィニッシュは、今季初めて乗り込んだトッテナム・ホットスパー・スタジアムでのレッズの勝利を決定づけるものとなった。2位のレスター・シティが土曜日に試合を落としていたため、首位と2位との勝ち点差はさらに広がった。

ほとんどの時間帯で試合を支配したユルゲン・クロップ監督率いるチームは、スパーズの後半の猛攻を振り切ることに成功し、見事リーグ戦6試合連続でのクリーンシートを達成した。

この勝利により今季これまでに可能な最大63ポイントのうち、驚くべきことにリヴァプールは勝ち点を61ポイントにまで伸ばした。これはこの非常に素晴らしいシーズンにおける新たな記録だ。

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クロップ監督はエヴァートンに勝利した先週の試合から10人の選手を入れ替えた。ジョー・ゴメス選手のみがFAカップに続いて先発した。

アレックス・オックスレイド=チェンバレン選手は中盤の位置で先発した。また、ジェルダン・シャチリ選手は怪我による短期の離脱から復帰しベンチ入りを果たし、南野拓実選手も控えメンバーに名を連ねた。

前半

リヴァプールは試合開始から2分もしないうちに、巧みな攻撃で相手ディフェンスを切り裂いた。

トッテナムのコーナーキックをクリアした後、フィルミーノ選手がオックスレイド=チェンバレン選手とのワンツーで侵入し、中へ切れ込んで左足でシュートを放った。

背番号9のシュートはGKパウロ・ガッサニガ選手をかわすも、DFジャフェット・タンガンガ選手に意図を読まれてしまい、枠内に飛んだシュートはブロックされてしまう。フィルミーノ選手はその跳ね返りをチェンバレン選手に繋いだが、そのミッドフィルダーの低いシュートはゴールポストの内側を叩き、相手に防がれてしまった。

スパーズはトップの位置にルーカス・モウラ選手とソンフンミン選手を配置し、カウンターアタックで我々を脅かした。その2人のフォワードは共に序盤で遠目からのシュートを狙った。

試合が一度落ち着くと、試合のリズムを作ったのはレッズのほうだった。トッテナムは引いて守り、反攻に転ずるタイミングをうかがっていた。

前半も中ごろに差しかかったころ、アンドリュー・ロバートソン選手のコーナーキックがモハメド・サラー選手を経由してジョーダン・ヘンダーソン選手へと渡った。これが試合の均衡を破るプレーになるかと思われたが、キャプテンの短めのクロスに合わせたフィルジル・ファン ダイク選手のヘッドはキーパー正面に飛んだ。

リヴァプールのスリートップによって着実に作られた流れは、膠着状態が破れる10分前に起きた次のチャンスを生むことになる。

サラー選手が左サイドにいたフィルミーノ選手にパスを通し、そのパスを受けたブラジル人プレイヤーはサディオ・マネ選手にクロスを合わせた。背番号10はアクロバティックなボレーを打ち損ねてしまいチャンスをふいにしてしまった。

しかしその直後、見事なパス交換からフィルミーノ選手がとどめをさし、レッズがリードを奪うことになる。

サラー選手がボールをうまくチームメイトに預けると、ボールを受けたフィルミーノ選手は素晴らしいファーストタッチでタガンガをかわし落ち着いてファーサイドへとゴールを決めた。

1点のアドバンテージはすぐに2点へと広がりかけた。サラー選手がダビンソン・サンチェスとのデュエルを制するも、その後のシュートは枠を外れた。

後半

後半開始直後、相手のモウラは自由に動き回り、距離のあるところからのシュートを試みた。しかし、リヴァプールはすぐに主導権を取り戻した。

トレント・アレクサンダー=アーノルド選手には珍しく、理想的な角度からのシュートは大きく外れた。サラー選手のよく周りが見えていたプレーからフィルミーノ選手が巻きのシュートを狙うもガッザニガに止められてしまう。

フィルミーノ選手がゴールを狙ったシーンは、自陣ゴール前でのデレ・アリ選手に対するファン ダイク選手のぎりぎりのタックルの後に起きたものだった。しかし、このオランダ人選手はブロックに成功し、めったにないゴメス選手のミスを帳消しにした。

オックスレイド=チェンバレン選手の最後のチームへの貢献は重要なものだった。この背番号15はソン選手の低い弾道のシュートの向きを逸らした。

試合の残り時間が少なくなるにつれ、トッテナムはよりリスクを犯すようになった。ソン選手とジオヴァニ・ロ・チェルソ選手は時間経過とともにゴールが決まってもおかしくないチャンスを棒に振り、同点にする機会を逃した。特に後者はセルジュ・オーリエ選手からの深いクロスを滑り込みながら合わせたが、完全にフリーだったにも関わらず、枠を外した。

だが、またしても今日はタイトルを追い求めるレッズの日であった。