マッチレポート:ファンダイク選手とサラー選手のゴールでレッズがユナイテッドを破り、2位との勝ち点差は16ポイントに
リヴァプールはアンフィールドでマンチェスター・ユナイテッドに2-0で勝利し、現時点で2位に16ポイントの差をつけプレミアリーグ首位の座を守り続けている。
前半14分、アレクサンダー=アーノルド選手のコーナーキックにファンダイク選手がヘディングで合わせたシュートはダビド・デ・ヘア選手の頭上を越えてネットを揺らし、レッズが1点のリードを手にした。
直後にはロベルト・フィルミーノ選手のゴールがVARによって取り消された場面があり、後半には、ジョーダン・ヘンダーソン選手のシュートがデ・ヘア選手のセーブにより、惜しくもポストに直撃するシーンが見られた。
ビジターチームのマンチェスターユナイテッドは同点に持ち込もうと試合終盤までプレッシャーをかけ続けたが、アディショナルタイムを3分過ぎたところで、アリソン・ベッカー選手のロングパスをモハメド・サラー選手が冷静にゴールへと運び追加点を獲得。これにより、リヴァプールと2位との勝ち点差は16ポイントに広がった。
チームニュース
リヴァプールのスターティングメンバーに前回からの変更はなく、先週末にトッテナム・ホットスパーに1-0で勝利した試合と同じ11名選ばれた。
しかし、ファビーニョ選手とマティプ選手はそれぞれの怪我から回復し、ベンチメンバーとして復帰した。
前半
リーグ順位でリヴァプールに最も近い2チームが今週末でポイントを取りこぼしたことで、レッズが首位の座をさらに確実なものにする期待が高まり、アンフィールド内は熱気に包まれていた。
しかしながら、ユナイテッドは2019-20シーズンにおけるこれまでのリーグ戦21試合のうちリヴァプールが唯一勝利を挙げられなかったチームだった。
それにも関わらず、ホームチームは試合開始から14分で、コーナーキックからのボールをヘディングで合わせたファンダイク選手のオープニングゴールにより理想のスタートを切る。
ユナイテッドはルーク・ショー選手のインターセプト、そして、VARによるレッズの得点の取り消しに助けられた。
ショー選手はサディオ・マネ選手の追加点をゴール間際で防いだ。さらに、フィルミーノ選手がゴールを決めたものの、ビルドアップでファンダイク選手がデ・ヘア選手を邪魔したとみなされ、ストックレイパークにてビデオ判定を担当する審判員らにより取り消された。
アレックス・オックスレイド=チェンバレン選手からのボールを受けたジョルジニオ・ワイナルドゥム選手がネットを揺らすも、アシスタントレフェリーが旗を揚げたことにより、オフサイドとしてゴールは取り消された。
アーロン・ワン=ビサッカ選手がアントニー・マルシャル選手のボールに合わせ、同点にするチャンスを作ったユナイテッドだったが、アンドレアス・ペレイラ選手はゴールエリア内に飛び込むもボールに触れることができなかった。
一方で、サラー選手からの際どいパスを受けてマネ選手がシュートを放つ。しかし、デ・ヘア選手が低いシュートを右足1本で止め、リヴァプールのリードを1ゴールのみにとどめた。
後半
後半に入り、レッズはユナイテッドに支配され勢いが停滞していたところから立ち直った。後半開始後の2分間は優勢だったとも言えるはずだ。しかし、ロバートソン選手からの低いクロスに合わせることができずサラー選手がゴールを逃す。
このほかにも、ヘンダーソン選手のシュートはマグワイア選手によってブロックされ、マネ選手のエリア内でのシュートはゴール上へ外れた。
少しずつ2点目に近づく流れのなか、リヴァプールのキャプテンは、ランニングからのシュートがデ・ヘア選手のセーブによりポスト直撃となったことで、自身の頭を抱えることとなった。
実際に、レッズは後半開始10分で7回ほど相手のゴールを脅かした。一方、ユナイテッドのカウンターからフレッジ選手がペナルティエリア内でアリソン選手のニアポスト付近を突き刺したシュートは、リヴァプールをヒヤリとさせた。
よいスタートを切っていたマルシャル選手は、59分にペレイラ選手から受け取りシュートを放つもゴールを大幅に外れていった。
アダム・ララーナ選手がオックスレイド=チェンバレン選手と交代する直前には、マネ選手がゴールを狙うも枠外となり得点にはつながらず。
後半序盤のリヴァプールからのプレッシャーを耐え抜いたユナイテッドは、同点ゴールを積極的に狙い、リヴァプールにディフェンシブなプレーを強いるまでになった。
試合終了まで残りわずか10分となったところで、マネ選手とフィルミーノ選手はオリギ選手とファビーニョ選手に代わってベンチに下がり、2人に白熱した試合のフィナーレを託した。
すると、アリソン選手の自陣ゴールからのカウンターアタックをサラー選手が決め、この試合でのリードを広げた。同時に、ユルゲン・クロップ監督率いるチームのリーグ順でのリードも広がり、この日はリヴァプールのための1日となった。