木曜日のウォルヴァーハンプトン・ワンダラーズ戦では、ロベルト・フィルミーノ選手の試合終了間際の決勝ゴールによりリヴァプールが2-1の劇的勝利を収めた。

前半、トレント・アレクサンダー=アーノルド選手のコーナーキックをジョーダン・ヘンダーソン選手が頭で合わせ先制に成功する。そして、激戦となった試合は、後半の立ち上がりにラウール・ヒメネス選手が同点弾を決めた段階でドローに終わるかと思われた。

しかし、プレミアリーグの首位を走るチームは意気消沈することなく、いくつもある突破方法を駆使した。84分にフィルミーノ選手が力強い左足のシュートを決め、今季ここまでのプレミアリーグ23試合のうち22勝目を手にした。

リヴァプールは1試合多く残した状態で、2位のマンチェスター・シティに16ポイント差をつけている。

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リーグ戦3試合連続で、ユルゲン・クロップ監督は同じ11人をスタメンとして起用した。

アダム・ララーナ選手はウイルス感染の影響で欠場し、代わりにMFネコ・ウィリアムス選手がベンチ入りした。

前半

試合の立ち上がりはアウェイチームが自信を持ってプレーし、開始から数分間はレッズがボールを保持する時間が続いた。

ペドロ・ネト選手のセットプレーをマット・ドハティ選手が繋ぎ損ねたシーンの後、前半8分にレッズがリードを奪うことになる。

アレクサンダー=アーノルド選手が深く関わるプレイとなるのだが、この右サイドバックが蹴ったフリーキックはまず壁に当たりゴールラインを破るも、もはや自身のトレードマークとなったコーナーキックを獲得するに至る。そのコーナーキックをニアポストへ走り込んだヘンダーソン選手が高い打点で合わせ、ボールはルイ・パトリシオ選手の守るネットへ吸い込まれた。

リヴァプールを苦しめたアダマ・トラオレ選手のスピードとパワフルなプレー、そして彼らのホームファンの大歓声が、現在上位4チームに追随し、今回も良いプレーをすると予想されていたヌーノ・エスピーリト・サント監督が率いるウルヴスの反撃を後押しした。

クロップ監督のチームはそのような時間帯も自信を持ってプレーしたが、サディオ・マネ選手がモハメド・サラー選手を捉えたカウンターの際にはリードを広げられていたかもしれない。しかしながら、背番号11がボールを素早く左足に持ち替えた後のシュートは相手にブロックされてしまった。

これがマネ選手のこの試合最後の主なプレーだった。このフォワードは交代を余儀なくされ、代わりにプレミアリーグデビューとなる南野拓実選手がピッチに入った。

ウルヴスFWヒメネス選手に訪れたわずかなチャンスもファンダイク選手が自信を持って防いだ。そして、前半アディショナルタイムにサラー選手がドリブルで運んだシーンはあわよくばリヴァプールに2点目が入るかという場面だった。

このエジプト人FWは右サイドから切れ込むと、ディフェンダー2人をかわしゴールを狙った。しかしシュートはディフェンスが伸ばした足に当たりパトリシオ選手の正面に収まった。

後半

活発な動きが満載となった後半立ち上がりでは、両チームに得点機が生まれた。サラー選手の放った低いシュートをパトリシオ選手が弾くと、その後にはジョー・ゴメス選手がネト選手のシュートをブロックして失点を防いだ。

しかし間もなくしてウルヴスに同点に追いつかれてしまう。トラオレ選手のクロスをヒメネス選手が頭で合わせて得点。これにより、レッズのリーグ戦における無失点記録は725分で途切れてしまった。

それでもリヴァプールはすぐに気持ちを切り替え、リードを奪いにいった。

フィルミーノ選手を狙ったアレクサンダー=アーノルド選手のパスはレアンデル・デンドンケル選手によって弾かれた。南野選手の巻きのシュートはディフェンダーに不十分なかたちでクリアされ、そのリバウンドをフィルミーノ選手が狙うもパトリシオ選手に止められる。

しかしながら、ウルヴスはトラオレ選手とヒメネス選手を中心にレッズを苦しめる。ホームチームのゲームメイカーとゴールゲッターが続けざまにゴールを狙った場面ではアリソン・ベッカー選手が2つの素晴らしいセーブを見せた。

次のチャンスを得たのはリヴァプールだった。試合の流れを取り戻そうと残り20分でクロップ監督がベンチからファビーニョ選手を呼び出した後、サラー選手が自ら持ち込みシュートを打つも枠を捉えることができなかった。

コナー・コーディ選手をかわしたフィルミーノ選手がシュートを放つも、パトリシオ選手が足で弾いた。だがその数分後、このブラジル人FWがこの激しい試合に決着をつけることになる。

サラー選手からヘンダーソン選手へとボールが渡り、最終的にパスを受けたフィルミーノ選手がそのままペナルティエリア内に侵入すると、ゴールの角に誰も止められないようなショットを突き刺した。