南野拓実選手はプレミアリーグデビューをきっかけに価値のある経験をこれからたくさん積んでいくだろうとクロップ監督は信じている。

木曜日にウォルヴァーハンプトン・ワンダラーズに勝利した試合で、33分にサディオ・マネ選手と交代で途中出場した南野選手は、イングランドトップリーグでのデビューを果たした。

彼の才能や彼がリヴァプールにもたらした多才な一面に加え、モリニュー・スタジアムで背番号18が示した精神的なタフさについても、クロップ監督は感銘を受けたという。

この日本代表FWが今週末のシュルーズベリー・タウンとのFAカップの試合に出場するかについて、監督は会見で次のように答えている。

「タキについては、現時点ではまだどうするか考えなければいけない状況だ。なぜなら昨日の試合で彼は私たちが想定していた以上に長くプレーしたからね」

「だが、昨晩は彼にとって大きなステップだった。特に昨日の試合では、活躍したりキャリアの中で最高の試合をしたりすることを求めてはいなかった」

「今回のような試合に新加入の選手として出場したり、特に彼のように予想外の展開でピッチに入ったりした時には、能力を最大限生かしてプレーすることは難しい。だが、彼は精神的な強さと自身のキャラクターをしっかりと示していた」

「彼は本当に一所懸命戦っていたし、スペースを埋め、多くのチャンスに絡んでいた。正直に言って、素晴らしいスタートだよ」

「あれが彼にとって100パーセントなポジションかって?そうだね、彼はあのような場所でもプレーできるよ。彼は非常に多才だし、様々なポジションでプレーすることができる。昨晩に関しては、彼が求められていたことをまさに実行していたよ。そのことは、次の試合のことよりもとても重要だ」

「今は、彼があの試合の激しさにどのように反応するかをみる必要があるね。リカバリーの面では、まだ彼のことを十分知るほどの時間を一緒に過ごせていない。だからまだ様子を見ないといけない。ただ、どのゲームも力になっていくことは間違いない」

今月初旬にオーストリアのザルツブルクから移籍して以降、南野選手はこれまでにリヴァプールのメンバーとして2試合に出場している。

指揮官はすでに南野選手のマージーサイドでのキャリアのスタートに感銘を受けているとともに、まだこれからもたくさん素晴らしい一面を発見していくだろうと感じている。

「彼はまさに我々が獲得したいと思っていたプレイヤーだ。スーパー、スーパーボーイだ、スーパープレイヤーだ」

クロップ監督はこのように続けた。

「昨日の夜は彼の才能の様々な一面を垣間見ただろう。昨晩の試合はまさに激戦だった。そして彼は、そういった試合のために万全の状態に仕上げてきていたんだ」

「彼にとってはまだ新しいチームとの新しい環境だけれども、本当によく順応してきているところだ。戦術面にしても、素晴らしい試合だった。トレーニングで見てきたとおりだった」

「トレーニングではもちろん、ゴール前でのフィニッシュやチャンスメイクに関して色んなバリエーションを目にする。本当に、我々が望んでいた選手だし、彼はもう我々の一員だ」