リヴァプールは土曜日の夕方に行われたサウサンプトンとの試合に4-0で勝利し、2位に22ポイント差をつけてプレミアリーグ首位を走っている。

前半、ビジターチームはレッズを寄せ付けず、いくつかのチャンスも作っていた。しかし後半2分にアレックス・オックスレイド=チェンバレン選手のグラウンダーのシュートが決まり、優位に後半を進めた。

先制点をアシストしたロベルト・フィルミーノ選手は2点目のジョーダン・ヘンダーソン選手の見事なインサイドキックでのゴールもお膳立てした。そしてモハメド・サラー選手がキャプテンのアシストからドロップシュートを決め、90分にはゴールを押し込み締めくくった。

これでユルゲン・クロップ監督率いるチームは42試合無敗を記録し、イギリスのトップリーグ史上2番目となる記録に並んだ。またホームでの20連勝も達成し、プレミアリーグ記録に並んだ。

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ファビーニョ選手がディヴォック・オリギ選手に代わり先発に名を連ね、そのオリギ選手は水曜日の試合での怪我の影響もありベンチに入った。これがクロップ監督の施した唯一の変更だった。

前半

冷え込んだ午後のアンフィールド、キックオフから20分間は決定機もなく冷えた体を温めてくれるシーンは少なかった。

チャンスになりかけたシーンもあった。サラー選手が一見ハンドにも見えたトラップから逆サイドへ持ち込みシュートを放った。ファビーニョ選手がボックス内へパスを出し、ジョルジニオ・ワイナルドゥム選手が打つもジャック・スティーブンス選手のチャレンジによって威力を欠いた。

ムサ・ジェネポ選手がバイタルエリアから20メートルほどの巻きのシュートを狙うも、アリソン・ベッカー選手が弾いた。オックスレイド=チェンバレン選手のドライブシュートはジェネポ選手を越えてゴール上隅を狙うも、アレックス・マッカーシー選手が弾き出した。

続いて背後からサラー選手のパスを受けたフィルジル・ファン ダイク選手がスペースに動き出してワンタッチでのバックヒールを試みるも、キーパーに弾かれてしまった。セカンドボールにフィルミーノ選手が反応するも防がれてしまった。

ボールを回収し、ヘンダーソン選手がボックス内にいたフィルミーノ選手に向けてクロスを出したが、背番号9はシェーン・ロング選手に倒された。主審はリヴァプール側のペナルティだというアピールを退け、VARでもその要求は認められなかった。

サウサンプトンは前半戦の残りを優位に進め、リードして試合を折り返すこともできたかもしれない。

フィルミーノ選手の後方へのパスミスがダニー・イングス選手に渡り、ボックス内に侵入するチャンスになったが、ジョー・ゴメス選手がチェックにまわり低い弾道のシュートをブロックした。

ロング選手の強烈なシュートはレッズのキーパーによってキャッチされた。イングス選手がゴメス選手からボールを奪った際にも、アリソン選手はゴールラインから飛び出してこの元リヴァプール所属選手のシュートを防いだ。

後半

後半に入ってからもこのテンポは続いたが、後半開始から2分もしないうちにホームチームがリードを奪う。

ファビーニョ選手のタックルに倒れたイングス選手はペナルティをとられなかったことにいらだちを示したが、リヴァプールはすぐさま逆のエンドでゴールを奪う。

アンドリュー・ロバートソン選手とフィルミーノ選手がこのゴールを生み出した。左サイドの深い位置でボールをキープすると、フィルミーノ選手がフリックパスを出す。それを受け取ったオックスレイド=チェンバレン選手がエリアの端から持ち込むとマッカーシー選手が反応できないゾーンにグラウンダーのシュートを突き刺した。

直後にもフィルミーノ選手のスルーパスからサラー選手がゴールネットを揺らすも、線審・VARともオフサイドの判定を示した。

とはいえ、レッズはスコア上では勝利に十分な得点を挙げたまま試合は60分を経過した。

トレント・アレクサンダー=アーノルド選手のクリアがオンサイドポジションにいたフィルミーノ選手に渡り、鋭くボックスへ切り込むとヘンダーソン選手へマイナスのパスを出す。ヘンダーソン選手は落ち着いてコントロールするとシュートを放ち、マッカーシー選手との勝負を制した。

ゴメス選手とファン ダイク選手はサウサンプトンのトリッキーな攻撃を防ぐ必要があった。ゴメス選手はピエール=エミール・ホイビュルク選手の決定機を見事に防いだ。

しかしながら最後はサラー選手に言及しなければ終われない。

相手ディフェンス付近でパスを受け取ると、背番号11は至近距離で巧みにボールを浮かせると、ボールはマッカーシー選手を越えてゴールに入った。ラスト数分にも自身2点目、リヴァプールにとっての4点目を決め、リーグ首位の24勝目を確実なものにした。