リヴァプールはウェスト・ハム・ユナイテッドを3-2で破り、無敗記録更新という難しいチャレンジに成功した。この結果、チームは2位に22ポイント差をつけてプレミアリーグ首位に立っている。

後半のモハメド・サラー選手とサディオ・マネ選手のゴールで劣勢をひっくり返し、ロンドンのチームを相手に今季27試合のうちの26勝目をなんとか手にした。

アンフィールドでの試合は、早い時間のうちにジョルジニオ・ワイナルドゥム選手が首位チームに先制弾をもたらすも、すぐさまイサ・ディオプ選手がスコアをタイに戻す。後半9分にはパブロ・フォルナルス選手がハマーズにリードを与え、レッズの連続無敗記録を脅かした。

それでもユルゲン・クロップ監督率いるチームは18連勝を記録し、イングランド1部リーグの歴史上最長連勝記録に並んだ。

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クロップ監督はスターティングイレブンに1人だけ変更を加え、中盤の位置に怪我のジョーダン・ヘンダーソン選手に代わりナビ・ケイタ選手を送り出した。

ジェームズ・ミルナー選手は軽度の筋肉系の負傷の大事をとって18名のメンバーには入らなかった。そのため今夜はフィルジル・ファンダイク選手がキャプテンマークを巻いた。

前半

アンフィールドには今月初めに86歳で逝去されたブライアン・ジャクソン氏を偲ぶべくキックオフ前から拍手が響いた。

試合が始まると、その直後からオープンな展開となった。

アンドリュー・ロバートソン選手がクロスバーを越えるシュートを放つと、マネ選手はウカシュ・ファビアンスキ選手のクリアに詰めてブロックする。その後、9分にレッズが先制に成功する。

攻撃のあとのルーズボールが右サイドのライン際に流れる。それをトレント・アレクサンダー=アーノルド選手が回収し、そのまま中央へとマイナスのクロスを送ると、ワイナルドゥム選手が後ろに下がりながらのヘディングで合わせた。ファビアンスキ選手は反応するもボールはゴールネットへと吸い込まれた。

しかし、リヴァプールの歓喜の時間は長くは続かなかった。

リヴァプールファンが集うスタンド側、ハマーズのコーナーキックにディオプ選手が反応し、強いヘディングで合わせた。アリソン・ベッカー選手はゴールライン上で反応しボールをかきだそうとしたものの、効果的なものとはならずゴールを許してしまった。

試合は進み、クロップ監督率いるレッズも粘り強くプレッシャーをかけ続けたが同時にビジターチームのカウンターアタックを警戒していた。

サラー選手がサイドから切り込んでシュートを放つがファビアンスキ選手が上にそらした。マネ選手の力強いシュートもブロックされ、ロベルト・フィルミーノ選手は20ヤードの位置から狙うも上へと外れた。

壁に当たってしまったアレクサンダー=アーノルド選手のフリーキックの後、背番号66はファンダイク選手にピンポイントでコーナーを合わせるもヘディングシュートはバーに弾かれてしまう。このまま両チーム引き分けのままハーフタイムに突入する。

後半

後半開始早々のリヴァプールは、フィルミーノ選手が決定的なチャンスを作り出す。

アレクサンダー=アーノルド選手がハマーズのペナルティエリア内左サイドにいたブラジル人FWに糸を通すような斜めのパスを供給するも、このFWのこの試合最初のシュートは枠をとらえることができずファビアンスキ選手の後方へと流れた。

代わりにウェスト・ハムがこの試合の3点目を奪うことになる。

時計が54分を示したころ、デクラン・ライス選手が右サイドから侵入し、僅か7分前に投入されたばかりでエリア内にいたフォルナルス選手にパスを送ると、アリソン選手も届かないゴール左隅にボールを流し込んだ。

クロップ監督はすぐさま動き、ケイタ選手に代えてアレックス・オックスレイド=チェンバレン選手を投入する。その直後、アレクサンダー=アーノルド選手が強烈なシュートを放つもファビアンスキ選手はボールを見極めて見送った。

同点弾はちょっとした運と共に68分に訪れる。

ロバートソン選手が見事に左ウイングの位置から中へと切れ込むと、中央にいたサラー選手に完璧なパスを送る。サラー選手の低いシュートはファビアンスキ選手のファンブルを誘い、歓喜に沸くKOPスタンド近くのゴールラインを越えた。

試合も終盤戦に差し掛かったころ、サラー選手がファビアンスキ選手のセーブあったとき、フィルミーノ選手はゴールも枠に妨害されてしまった。

だがレッズの勝利への熱意が阻まれることはなかった。

ジョー・ゴメス選手の81分のシュートは幸運にもアレクサンダー=アーノルド選手のほうへと転がり、アーノルド選手はそれをゴール前へと折り返した。そこにマネ選手が詰めてボールを押し込んだ。

リヴァプールの10番はその後、再びアレクサンダー=アーノルド選手からのボールを決めたときには完全に試合を決めたと思ったはずだ。だがVARによりマネ選手はパスが入った瞬間わずかにオフサイドだと判定された。

アリソン・ベッカー選手はハマーズが途中から送り出したジャロッド・バウエン選手との1対1も防ぎ、ホームチームのプレミアリーグでの次なる勝利を確実なものにした。