12月はリヴァプールにとって、歴史的に成功した月だった。

アリソン選手はGK版バロンドールであるヤシン・トロフィーを受賞し、フィルジル・ファンダイク選手は、2019年のバロンドールでリオネル・メッシ選手に続いて2位を獲得した。

ピッチ上での話題に話を戻すと、アンフィールドで行われ地元のライバルであるエヴァートンに大勝した試合以外に、12月でいいスタートを切るためのよい試合はあっただろうか?前半にディヴォック・オリギ選手が2得点、ジェルダン・シャチリ選手とサディオ・マネ選手がそれぞれ1ゴールずつ決め、最後にはジョルジニオ・ワイナルドゥム選手が得点を追加し、5-2で試合を終えた。

そして、レッズはボーンマス戦での自信に満ちたプレーを発揮したことで勝利を収め、プレミアリーグの首位で勝ち点差を11ポイントに広げた。

19分間でのアレックス・オックスレイド=チェンバレン選手、ナビ・ケイタ選手、そしてモハメド・サラー選手の3ゴールもあり、最大48ポイント取れる中から46ポイントを獲得した。

次の試合は、チャンピオンズリーグのアウェー、ザルツブルク戦だった。ユルゲン・クロップ監督サイドは、敗北を避けることがベスト16への道だということに気付いていた。

オーストリアでの前半45分は無得点に終わったものの、ケイタ選手の先制点とそのわずか100秒後のサラー選手の角度のないところからの見事なゴールが決まった。ヨーロッパ王者であるリヴァプールのディフェンスは最後まで続いた。

監督とジェームズ・ミルナー選手が同日にクラブとの契約延長を発表するなどいいニュースはすぐに続いた。「このクラブは素晴らしい場所であり、クラブを離れることは考えられなかった」とクロップ監督は述べている。

その後、カタールで行われるFIFAクラブワールドカップへの出発の前に、アンフィールドで行われたリーグ戦でワトフォードに2-0で勝利した。

一方で、イングランドでは、ニール・クリッチリー監督が若いレッズを率いてアストン・ヴィラでのカラバオカップ準々決勝を戦った。当時クラブ史上最も若いチームによる勇敢なパフォーマンスをクロップ監督と選手たちは中東から見守っていたが5-0で敗れてしまった。

翌日、リヴァプールはクラブワールドカップ準決勝に登場し、ハリーファ国際スタジアムでメキシコのCFモンテレイと対決した。

アディショナルタイムにトレント・アレクサンダー=アーノルド選手からのクロスをロベルト・フィルミーノ選手が決め、2-1で勝利し、レッズは決勝戦へと駒を進めた。

忙しい週は続き、その翌日、クラブはザルツブルクから南野拓実選手を獲得したことを発表した。ヨーロッパでのレッズとの2試合で目をくらますような活躍を見せたこの日本人選手は1月1日から正式にチームに加入した。

試合の話題に戻ると、リヴァプールはFIFAクラブワールドカップのトロフィーを初めて掲げることができた。ブラジルのフラメンゴとの緊迫した試合は延長戦までもつれ込み、フィルミーノ選手が再び決勝ゴールを決め、王者の座についた。

「私たちはリヴァプールの長い歴史に新たな1ページを刻んだ。これは素晴らし気分だ。誰もこの感情を私たちから奪うことはできない」とアンドリュー・ロバートソン選手は述べた。

しかし、喜んでいる時間などなかった。カタールでの決勝戦から5日後には、2位レスター・シティとのアウェー戦が待っていた。

しかし、リーグ戦首位のリヴァプールは、ボクシングデーにキングパワー・スタジアムで行われた試合で、疲労の兆候をまったく見せず、4-0の勝利で信じられないほどのパフォーマンスを見せた。

アレクサンダー=アーノルド選手は、マン・オブ・ザ・マッチとなったこの試合で2つの素晴らしいアシストを記録し、またチーム4得点目を決めるなど強力な貢献度を発揮した。「このような場所で4つのゴールを奪うことができたことは誇りに思うべきことだ」とリヴァプール出身のこの選手は強調した。

そして12月の最後には、金色のFIFAチャンピオンバッジをつけたリヴァプールが、アンフィールドでウォルヴァーハンプトン・ワンダラーズとの激闘を制し、1-0の勝利をもたらした。

ハーフタイム直前のマネ選手のゴールが3ポイント獲得を決定づけたかに思われたがが、VAR介入前はハンドの判定でゴールを取り消されていた。

スタンダードチャータード月間最優秀選手:トレント・アレクサンダー=アーノルド選手

ゴール・オブ・ザ・マンス:ザルツブルク戦でのモハメド・サラー選手