リヴァプールのCEOであるピーター・ムーアは、サポーターの皆さまに向けて以下のようなメッセージを発表しました。

リヴァプールサポーターの皆さまへ

何よりもまず、クラブを所有するフェンウェイ・スポーツ・グループを代表して、COVID-19の世界的な流行の影響を受けている皆さん、そしてご家族の方々にお見舞い申し上げたい旨を強調させていただきます。

また、地域で、国内で、そして国際的に尽力してくださっている医療従事者およびその他の重要な職務に就かれている方々の勇姿に敬意を表します。

こうした前例のない痛ましい事態を考慮し、我々が組織として関与している先週末からの問題について議論することが重要と判断しました。

我々は、様々な分野での主要ステークホルダーとともに、関連する問題全てに対しての可能な限り最良の選択ができるよう協議しました。あらゆる選択肢が考慮されて、その中には以下のものも含まれていました。まず1つ目に、給与の8割を支給するコロナウイルスに係る雇用維持制度に申請し、給与の2割を保証するもの。次に、コロナウイルスに係る雇用維持制度に申請し、支給金の将来的な返済を約束するもの。そして、一時帰休にかかる費用を工面するための代替の方法を見つけること。

多方面にわたる協議および我々の組織内部における様々なレベルでの討議を経て、我々は、コロナウイルスにかかる雇用維持制度への申請資格に関わらず、代替の方法を見つけ出すことを決定しました。

我々は、先週に間違った結論に至り、プレミアリーグの中断に伴いコロナウイルスに係る雇用維持制度へと申請しかつスタッフに一時帰休を実施しようと試みていることを発表してしまいました。この件に関しまして、深くお詫び申し上げます。

我々が意図していた、また現在でも意図していることは、こうした未曾有の事態においても、解雇や経済的損失から全従業員を可能な限り保護することです。

そして、試合が開催されない状況下でも運営していくための代替の方法を見つけ出すことで、政府の支援制度に申し込まないこととします。

多くのスタッフや臨時職員が、リヴァプールが高いレベルでの運営を行うクラブであるために不断の努力を重ねてくれていることを、我々は認識しています。

しかしながら、透明性の精神において、我々が明らかにしておかなければならないのは、こうした危機状況に至る以前は健全な財務状態にあったとはいえ、現在では収入が滞りながらも支出が引き続き残っている状態です。また、社会のどの分野でも同じように、我々も現状および将来に大きな不安を抱えています。

いかなる責任ある雇用主が自身の従業員の状況を気にかけているように、我々も引き続き、フットボールが再開された時に向けて様々な方法を模索し準備していきます。これらの方法は、最良のものから最も避けるべきものまで全てが考慮されます。

また、不可避な事実として、前例のない経営的損失に伴い、これらの方法のいくつかは大規模な減収につながります。重要な財源が大きな影響を受けていることで、これまでどおりに行ってきたような運営を維持するための我々の能力にも影を落としています。

我々はこうした避けられない損害を最小限に抑えるべく、我々の知見からあらゆる方法を模索するための過程に力を注いでいきます。そして、クラブが引き続きこうした任務を全うできるよう、世界にとても我々の組織にとっても複雑かつ不透明な事態にもかかわらずクラブ内のあらゆるレベルで協力してくださっている素晴らしい人々に深く感謝申し上げます。

さらに、この場を借りて、我々とともに建設的な方法に取り組んでくれた方々、この場合は特にサポーターの皆さま、そしてその代表、とりわけSpirit of Shankly、リヴァプールのジョー・アンダーソン市長、メトロメイヤーのスティーブ・ロサム氏、ローカルMPのダン・カーデン氏、および多くの価値ある意見をくださった皆さまに感謝の意を表します。

Stay safe.
Peter Moore
Chief executive officer