ユルゲン・クロップ監督は、木曜日の午後にアンフィールドで行われた練習試合で、リヴァプールがブラックバーン・ローヴァーズを6-0で下したことについて、チームにとってまたひとつ良い結果が得られて満足していると語った。

現地時間621日のプレミアリーグ再開に向けて準備を進めているレッズは、チャンピオンシップ所属のチームと非公開で試合を実施した。

前半にはサディオ・マネ選手、ナビ・ケイタ選手、南野拓実選手の3選手がゴールを決めた。その後、ジョエル・マティプ選手とキ=ヤナ・フーフェル選手がそれぞれ得点を記録し、スコアを5-0とした。

そして試合終了間際には、レイトン・クラークソン選手が見事なステップからゴールを決め、リヴァプールにとってこの試合6点目であり、試合のハイライトとも言えるゴールを奪った。

試合後、クロップ監督は、この経験がコンディションの観点としてだけではなく、選手やスタッフの安全を守るために実施されている新しい医療手順に慣れるためにも必要だった理由を語った。

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勝利を収めたこの試合の総括について

これはただの練習試合ではない。我々にとっては本当に重要なテストで、選手たちに45分間はプレーさせたかったが、ちょっとした問題があってできなかった。いわゆる「トップチームの選手」が足りなかったのはそういう訳だ。それで3人の選手を60分間プレーさせることになったんだ。それについては問題ない。本当に良かったよ。試合のはじめから本当に良いプレーをしていたように思える。もう一度、自陣深くに下がって守るチームとの対戦や、その他のことにも慣れていかないといけない。ブラックバーンはときおりビルドアップを試みる時間があったから、我々としては前線からのプレスにも取り組めたね。カウンタープレスは素晴らしかったし、フットボールそのものも本当に良かった。ゴールも見事だったし、本当に良い午後だったよ。ここまで来てくれて練習試合をしてくれたブラックバーンには本当に感謝している。ブラックバーンの幸運を祈るよ。

チーム内の紅白戦ではなく、他のクラブを迎えて非公開で対戦することについて

ああ、その2つはもちろん違うものだ。慣れは必要だが、私は気に入っているよ。3回もこなせば大丈夫だ。この試合までは、そのような環境で試合をした経験がなかったから本当に気まずいものだろうなと思っていたんだ。そのような試合では自分たちで雰囲気を作らなければならない。自分たちも生き生きとプレーしないといけないし、活気とかそういうものも必要だ。それまでのことをポジティブに捉えることで、良い雰囲気を作ることができる。我々はそうしなければならないんだ。それとは別に、ここはアンフィールドだ。議論する必要はないね。サポーターがいるのといないのとでは全く違うものになってしまう。そこにサポーターがいなければフットボールは試合として成り立たない。最高の雰囲気があるからこそ我々はフットボールを愛しているんだ。だが、今はこのような状況だ。この状況を受け入れて、うまくやっていくためにも努力しないといけないね。

新しい試合のあり方を身をもって経験することの重要性について

そう、何もかもが違うね。選手たちはここでシャワーを浴びずに、そのままそれぞれの自宅に帰るんだ。試合前に雨が降っていたんだけど、もし本当にひどい雨が降っていたらおかしなことになっていたよ。そんな強い雨で濡れていてもシャワーを浴びずに自分の車で家に帰るんだからね。ミーティングはここの会議室でやったんだ。我々としてはこのようにやりたいと思っているし、アンフィールドで試合をするときには別のやり方で開くこともできる。だけどアウェーでの試合のときにどうなるかは検討もつかない。衝撃を受けないためにはできるだけやっかいな状況にしておく必要がある。我々はフットボールだけに集中したいと思っているし、試合以外で何が起きようともそれをありのままに受け止めるだけだ。シャワーを浴びられるのかって?大丈夫だよ。シャワーができなくても家に帰って浴びればいいからね。だからこそ、我々は早く慣れたいんだ。でも今のところ何も問題ないよ。これまでにも言ってきたように、メルウッドやここアンフィールドでの尽力には感謝してもしきれない。皆が本当に素晴らしい仕事をしてくれてとても嬉しく思うよ。あと8日か9日ある。再開に向けて準備を整えていこう。

プレミアリーグの再開を前に、チームの調子についてどのように感じているかについて

そうだね、再始動の初日から調子は良さそうだったよ。コンディションは大事だ。それに個々の調子ももちろん重要だ。だがそれは取り組む姿勢に現れる。つまりは練習量なんだ。「これをする準備はできているか?」ということだね。再開初戦には、自分たちの最高レベルのフットボールを披露する必要はないが、試合に向けての準備ができていること、ディフェンスの準備ができていること、あるいは問題点を解決するための策を見つけたり、難しい状況を打開するための方法を考えたりする準備ができていることは示さなければならない。それが我々のすべきことであり、今日の試合ではその姿勢を見てとることができた。選手たちは本当によくやってくれたし、再始動してからの選手たちのコンディションは今日見たとおりだ。中断前のコンディションも今日のようだったはずだから、今のところは良い調子だね。

クラークソン選手の得点について

純粋に見事だった。ゴールだけでなく、彼が投入されたときの状況を思い出すと、最初のパスは2人のストライカーの間、No.6の位置で受けたと思うが、彼は落ち着いてターンをしてボールをさばいてくれたね。我々が選手たちに教えることは多いが、選手たちは多くを発揮しないとならない。明らかにレイトンは基礎には良いものを持っているし、ジェイク(・ケイン)も本当によくやってくれた。他の選手全員もだ。セップ(・ファン・デン・ベルフ)にとってはセンターハーフのポジションは難しいと思う。我々には4人のセンターハーフがいて、彼はベンチ入りできないことが多いが、トレーニング見ていると本当に将来が期待できる選手だと思う。キ=ヤナは、センターハーフと右サイドバックでプレーして、とてもいい感じだ。ハーヴェイ(・エリオット)、カーティス(・ジョーンズ)、ネコ(・ウィリアムズ)もいいプレーをしていた。将来が楽しみだ。彼らとともにトレーニングができるのは素晴らしいことだよ。他の選手を助けるようなプレーをするんだ。全員でディフェンスをして、うまく対処できないような広大なスペースであっても決して1人しかいないと感じさせてはいけない。そんなやり方が私は好きだし、選手たちにとっても非常に良いんだ。ヤセル(・ラローチ)もとてもいいプレーをしていた。チーム全体にとっても良いことだし重要なことだ。