木曜日の夜、リヴァプールがプレミアリーグのタイトルを獲得した後、ユルゲン・クロップ監督はシンプルでありながらも力強いメッセージを伝えた。「優勝はあなたのためにある」。

マンチェスター・シティはスタンフォード・ブリッジでチェルシーに2-1で敗れた。この結果、マンチェスター・シティは勝ち点でレッズを上回れないことが確定し、レッズの優勝が決まった。

これにより、レッズはクラブ19回目のリーグタイトル獲得を目指した30年に終止符を打った。チームは7試合を残してのリーグ優勝を達成した。

リヴァプールのプレミアリーグ優勝が決まった直後、その日の夜にチームが集まっていたホテルにいたクロップ監督がLiverpoolfc.comのインタビューに応じた。

監督のインタビューは以下からお読みください。

ユルゲン・クロップ監督、LFCTV GO独占インタビュー

リヴァプールの優勝が決まった後、うまく気持ちを整理することができたかについて…

いや、残念ながらできていないよ。自分の感情のことを話し始めたら、また泣いてしまうだろうし、上手く話すこともできないだろうからね!本当に圧倒されているよ。なんと言うか、いろんな気持ちが入り混じっているね。安心しているし、幸せだし、誇りを感じている。選手たちをこれ以上誇りに思うことはないだろうね。選手たちとは今夜一緒に試合を観戦した。絶対に優勝できると信じていたよ。我々はフットボールをしたいし、もう一度プレーできることを本当に嬉しく思っている。その瞬間が来たとき、純粋に感情が爆発したよ。皆で試合が終わる最後の5秒をカウントダウンしたのだけど、レフェリーはそれよりも少し長く数えたせいで、我々は2、3回も余計にパスを見ないといけなかったんだ!それからは純粋に…… どう言葉で伝えればいいのかわからない。本当に良い瞬間だった。その直後、私の心の中は空っぽになった。本当に信じられないよ。自分で実感している瞬間は自分自身に対して本当には満足していなかったけど、今は本当に満足しているよ。私は大丈夫だし、誰も心配する必要はない。こんなに嬉しいことはないよ。このようなことは夢にも思っていなかったし、正直に言って、去年までも達成したことはなかった。3年前は優勝にあまり近づけなかったけど、1年前は本当に惜しかった。過去2年半の間で選手たちが取り組んできたこと、それに彼らが示す継続性は信じられないほど素晴らしく、誰にも負けないものだ。正直なところ、どうやってそれをやっているのかは自分でもわからないんだ。昨夜がとても良い例だった。満員のスタジアムで、誰もが「リヴァプール」などと絶えず叫んでいるような試合をした。それは本当に素晴らしい瞬間だ。

全員でチェルシー対マンチェスター・シティの試合を観戦したことについて…

仕方がなかった。今朝、皆で他の方法も考えた。何かするにしても、選手たちが少し車の運転をして集まらなければならなかったから、みんなは強制参加ではなくてもいいと考えていたけど、私はこう言ったんだ。「いや、参加は義務にしよう。全員がいないと意味がない」。私はたくさんのことを経験しているから、ここで家に残ってひとりで観戦するようなことがあったら、残りの人生の間ずっと後悔するようなことになると知っていたからこう言ったんだ。こういうわけで我々はみんなここに集まった。居心地の良い場所だし、我々と毎日一緒にいる人々にとっても特別な場所だ。トレーニングを再開して以来、我々は皆、週に2回テストを受けているから大丈夫だ。時間を共有できるのは素晴らしいことだし、他のどこか別の場所にいる人とも共有することが出来る。私たちはここにいるし、別のところにいる人もいるけど、私たちはみんな一緒だ。私からメッセージを送るよ。優勝はそこにいるあなたのためにある。このことを感じてほしい。昨夜、優勝の瞬間を見届けたことを願うよ。昨日の夜でなくても、しばらく時間が経った後でもいい。多くの人々のためにある。別のインタビューでケニー・ダルグリッシュ、そしてグレアム・スーネスと話したんだ。彼らは明らかに我々についてはとても前向きに見ていた。素晴らしいことだ。けれども、このクラブは彼らの功績があってのものだから、今のチームがあるのも彼らのおかげだよ。もちろん、シャンクリーや、ペイズリー、フェイガン、その他のすべての選手によってこのクラブはつくられてきた。そしてこれらのプレーヤー以上にスティーブン・ジェラードはチームに貢献した。過去20年間、スティーヴィーの足によってクラブはつくられた。彼にのしかかるすべてのプレッシャーを背負わなければならなかったけど、彼はチームに大きく貢献したんだ。彼にもこのタイトルを届けられて本当に嬉しいよ。選手たちはこのクラブの一員であることを愛し、このクラブの物語と歴史を刻んだ一員であることを愛している。この2年間で歴史との付き合い方、そして過去の出来事をうまく活かす方法を学べたのは本当に良かった。驚くばかりだ。

タイトルを待ち続けた30年に終止符を打つ意味について…

あなたは私よりもよく知っているはずだよ!30年前…30年前…私は23歳だったから、正直言うと、リヴァプールがタイトル獲得したことについてあまり考えていなかったね!それを考えるほどのスキルも持っていなかったんだ!それから30年後、私は今ここにいる。そして、私と一緒に働いてくれるスタッフのおかげで達成できた。本当に信じられないよ。今夜、ここまで支えてくれたスタッフ全員を紹介するよ。レイ(・ハウファン)は組織・編成についてしてくれた。食品に関してはモナ(・ネマー)が管理してくれて、栄養については素晴らしい仕事をしてくれた。さらに、コルニー(・アンドレアス・コルンマイヤー)はフィットネスレベルを上げるために尽力してくれたし、ペップ(・ラインダース)は試合に向けて素晴らしい仕事をしてくれた。この短い期間でも、彼の魂が我々のゲームの中に注がれているよ。本当に信じられないくらいだ。ピーター(・クラビーツ)には、もう感謝しきれないよ。ヴィトル(・マトス)が加わってくれてからは、たった1試合しか負けていない。信じられないよ。ヴィトルのおかげで、多くの若い選手たちが台頭した。ネコ・ウィリアムズ、カーティス、そしてハーヴェイ。今となってはレイトンやジェイク・ケインもいる。ジョン(・アクターバーグ)やジャック(・ロビンソン)と毎日一緒に仕事をするのは楽しいね。3か月か4か月ほど会っていないけど、私のパーソナルアシスタントをしてくれているダニエルは、懸命に仕事をしてくれていて、皆のためにすごく働いている。我々のオーナーで、アメリカにいるマイク(・ゴードン)、トム(・ヴェルナー)、ジョン(・ヘンリー)には20件の電話をかけたけど、まだ連絡がとれていない。そして、皆が多くの力を注いでくれたおかげで優勝することができた。私はこの瞬間に椅子に座っていられるラッキーな男だ。この物語の一員で入れることができて信じられないほど嬉しいよ。

LIVE REACTION: Liverpool are Premier League champions