現地時間土曜日に行われたFAコミュニティ・シールドでリヴァプールはアーセナルに1-1の同点で迎えたPK戦で敗れた。

ピエール=エメリク・オーバメヤン選手の素晴らしい先制点で、ガナーズは後半途中までリードを守った。

しかし、途中から出場した南野拓実選手が73分に同点弾となる自身初ゴールを挙げ、ウェンブリーでの試合はPK戦までもつれ込んだ。

ライアン・ブリュースター選手のPKが惜しくもクロスバーに当たって外れた一方で、アーセナルは5人全員がPKを成功させトロフィーを獲得した。

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火曜日のザルツブルクとの親善試合からの唯一の変更は、ジェームズ・ミルナー選手が先発出場を果たしキャプテンマークを巻いたことだった。

フィルジル・ファンダイク選手は、週の初めに頭部を負傷したにも関わらず先発メンバーに名を連ね、今夏レッズと契約を結んだばかりのコスタス・ツィミカス選手はベンチに入った。

前半

2シーズン連続でウェンブリーでのコミュニティ・シールドに参加したリヴァプールは、今年はプレミアリーグチャンピオンとして臨み、試合は無観客で行われた。

ユルゲン・クロップ監督率いるチームは7分にFAカップチャンピオンのネットを揺らしたが、オフサイドでゴールは取り消された。

ファンダイク選手が左からのアンドリュー・ロバートソン選手のフリーキックにうまく足で合わせ、ボールはエミリアーノ・マルティネス選手を越えてゴールに吸い込まれたが、アーセナルのバックラインより前に出ていたためオフサイドを取られた。

その後にもミルナー選手がチャンスを得るが決め切ることが出来ず悔しさを露わにする。ネコ・ウィリアムズ選手のクロスにキャプテンがボックスの中央までタイミングよく走りヘディングシュートを試みるが、ボールはクロスバーを越えた。

その直後の12分にガナーズが先制点を決めた。

ブカヨ・サカ選手が左サイドに攻撃スペースを見つけ、そこにいたオーバメヤン選手にパスを出した。そして、アーセナルのキャプテンが20ヤード先のゴールに素早くシュートを放つとボールは遠くのサイドネットを揺らし、スコアは1-0となった。

ミケル・アルテタ監督のチームは、18分にエディ・エンケティア選手のシュートで2点目を奪おうとしたが、アリソン・ベッカー選手がそれを阻止した。

再びサカ選手がチャンスメイクをする。彼がエリア内で鋭い横パスを出し、そのボールをもらった彼のチームメイトがワンタッチで低いシュートを打ったものの、リヴァプールの守護神がセービングでゴールを守った。

ロバートソン選手は前半のほとんどの場面で、左からクロスを上げていた。40分には、彼のクロスにサディオ・マネ選手がヘディングでファーポストにフリックをしたが、そのボールにファンダイク選手は触れられなかった。相手ゴールを脅かす場面を作ったものの、前半はガナーズのリードで終了した。

後半

リヴァプールは後半開始早々からチャンスを作った。後半6分にロベルト・フィルミーノ選手が素晴らしいシュートを放った。

このブラジル人FWはスペースに走りボールをもらうと、ペナルティー付近までドリブルで攻め込み右隅にカーブシュートを放ったが、ボールはわずかに外れた。

直後に、ロバートソン選手がディフェンスの裏に走ったマネ選手にスルーパスを出し、マネ選手がキーパーと1対1のチャンスを迎えたが、このNo.10のシュートはマルティネス選手に阻まれた。

クロップ監督は59分に選手交代を行いポジションに変化を与えた。ナビ・ケイタ選手と南野選手を投入し、後者はフィルミーノ選手、マネ選手、モハメド・サラー選手と一緒にアタッカーとして使われたため、ファビーニョ選手がディフェンスを務めた。

そして、南野選手が同点ゴールを決めるまでに時間はかからなかった。

選手交代が功を奏した。ボックス内でサラー選手と絡んだのちにボールが目の前に転がってきたのを見逃さなかった南野選手がシュートを打つと、ボールはマルティネス選手を越えてゴールに吸い込まれた。

ロバートソン選手からのクロスを上手くコントロールしたマネ選手が決めていれば、リヴァプールは勝利を手にしていたかもしれないが、マルティネス選手に再び阻まれてしまった。一方、ジョー・ウィロック選手が4分後に良い位置でヘディングシュートを放ちリヴァプールゴールを脅かした。

ペナルティー

PK戦はリヴァプールが先攻で初めにサラー選手が決めたが、3番目に蹴ったブリュースター選手がボールをクロスバーに当てて外してしまう。アーセナルは全員成功させたことでコミュニティ・シールドを制した。