リヴァプールは土曜日にアンフィールドで行われた今夏最後となるプレシーズンの親善試合で、2点を先行されたものの逆転し、ブラックプールに7-2で勝利した。

試合は15分に動いた。ハーフウェイライン付近でハミルトン選手がビリー・コウメティオ選手からボールを奪い、そのまま抜け出すと、アリソン・ベッカー選手との1対1を制しビジターチームに先制点をもたらした。

その後、ジェリー・ヤテス選手がPKを決めてリードを2点に広げられてしまう。しかし、前半終了直前にジョエル・マティプ選手がゴールを決め、その差を縮めた。

王者は後半開始すぐに2点を奪い、リードを取り戻すことになる。サディオ・マネ選手の最初のヘディングはバーを直撃したが、その跳ね返りをゴールに押し込んだ。ロベルト・フィルミーノ選手は南野拓実選手からの速いボールを巧みなフリックでネットの中に流し込んだ。

その後は主導権を握った。ハーヴェイ・エリオット選手がベンチからピッチに登場すると自身のクラブ初ゴールを決めた。その後、南野選手が5点目を決めた。

さらに、カーティス・ジョーンズ選手のパスを受けたディヴォック・オリギ選手がネットを揺らした。また、コーナーキックからエリオット選手がボールをボックス内で折り返すと、中にいたセップ・ファンデンベルフ選手がボールを押し込み、この試合のゴールの最後を飾った。

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チームニュース

ユルゲン・クロップ監督はこの親善試合に強力なスターティングメンバーを送り出した。なお、ディフェンス陣には怪我で離脱していたマティプ選手が復帰している。

リヴァプール: アリソン、フーフェル、マティプ、コウメティオ、ミルナー、ファビーニョ、ケイタ、南野、マネ、サラー、フィルミーノ

サブ: アドリアン、カリウス、ジョーンズ、オリギ、フィリップス、クラークソン、エリオット、ファンデンベルフ

試合内容

プレミアリーグの新シーズン開幕を1週間後に控えたリヴァプールは、ニール・クリッチリー監督サイドとの対戦でアンフィールドの芝の感覚を取り戻した。

復帰したマティプ選手がボックス内でサレー・カイカイ選手のシュートを土壇場でブロックせざるを得なくなる状況を作るなど、ブラックプールは王者に挑戦する機会をものにしようとしていることを示した。

一方、フィルミーノ選手が6ヤードの距離放ったサイドから横切るような正確なボールは、マーヴィン・エクピエタ選手がカットし南野選手のシュートを防いだ。

そして、アンフィールドのスコアボードが前半15分を指した頃、ハミルトン選手にコウメティオ選手のボールを奪われると、そのまま自分で持ち込まれゴールを決められてしまいブラックプールにリードを許してしまう。

リヴァプールはフィルミーノ選手のゴール前でのヘディングをブロックされ、その後に放ったシュートもクリス・マクスウェル選手に阻まれた。

続いてモハメド・サラー選手の落としから南野選手が強烈なシュートを放ち、タンジェリンズのゴールキーパーは再び失点の危機を迎える。

しかし、前半30分に左サイドからハミルトン選手がボールに触ろうとした際にアリソン選手がエリア内で倒してしまい、ブラックプールにPKが与えられた。そのPKをヤテス選手が落ち着いて決めた。

リヴァプールは前半のうちにその差を縮めようと試みる。ナビ・ケイタ選手のトラップからのシュートはポストを叩いたが、その後のジェームズ・ミルナー選手の深い位置からのクロスをマティプ選手がヘディングシュートで合わせレッズが1点を返した。

相手のコーナーからカウンターを仕掛けたフィルミーノ選手が同点弾を目指すも、自陣に戻ってきたヤテス選手に阻まれゴールには結びつかなかった。

後半開始から、マティプ選手、コウメティオ選手、ファビーニョ選手に代わって、ナット・フィリップス選手、ファンデンベルフ選手、ジョーンズ選手が投入された。そしてリヴァプールは9分間のうちに逆転に成功する。

まず、ボックス内での混戦から、相手がクリアしようとしたボールがマネ選手に当たる。そのボールをブラックプールのサブのGKジャック・シムズが1度は防ぐも、こぼれ球にマネ選手がヘディングで反応した。そのボールはクロスバーを叩いたが、その跳ね返りを確実にゴールに押し込んだ。

その後、南野選手のボックスを横切る角度のあるドライブシュートは、フィルミーノ選手の巧みなフリックで方向が変わりゴールラインを越え、ここに逆転劇が完成した。

ブラックプールはすぐに反撃に出たが、グラント・ウォード選手はフィリップス選手とアリソン選手のコンビネーションで阻止される。

クロップ監督サイドはさらなる選手交代を行った。そして、4点目のゴールを決めたのはその途中出場の選手だった。69分、オリギ選手からのスルーパスをエリオット選手が受け冷静にゴールを決めた。

5点目のシーンもすぐに訪れた。ボックス内でフィルミーノ選手からのパスを受けた南野選手が、シムズ選手の逆をついてゴールを決めた。

さらに試合終盤には、ジョーンズ選手のボールをオリギ選手がシュートで合わせ、レッズが追加点を奪うと、エリオット選手の折り返しをファンデンベルフ選手がゴールに押し込み、数々の得点を締めくくった。