土曜日のプレミアリーグ開幕戦に挑んだリヴァプールは、モハメド・サラー選手のハットトリックもあり、リーズ・ユナイテッドに4-3で勝利を収めた。

プレミアリーグ王者のタイトル防衛は、アンフィールドでの目を見張るような試合から始まった。昇格組のビジターが3度も同点に追いつく激しい試合となったが、サラー選手の終了間際のペナルティキックによってチャンピオンが勝利を手にした。

フィルジル・ファンダイク選手もゴールを決め、今ではもう来週末のチェルシーとのアウェー戦に焦点を当てているチームの勝利に貢献した。

7ゴールが生まれた土曜日の試合から注目すべきポイントを5つ取り上げよう。

「すごく特別な選手」

この言葉は、サラー選手の素晴らしい活躍を受けて、ユルゲン・クロップ監督がこの背番号11を言い表したものだ。

2つのペナルティキックと強烈な左足でのシュートでハットトリックを達成したサラー選手は、これまでにリヴァプールで154試合に出場し97ゴールを記録している。さらに、アンフィールドで開催されたプレミアリーグの試合では、63試合に出場し52ゴールを決めている。

このエジプト人選手は、レッズでは初となる4年連続で開幕戦でのゴールを決めた選手となり、この記録はプレミアリーグの全クラブにおいてもテディ・シェリンガム氏に次ぐ2人目となった。さらにサラー選手は、1988年のジョン・オルドリッジ氏以来のリヴァプールの選手として開幕戦ハットトリックを記録した。

「数字も少し物語るものはあるけど、あなたがたの周りの人たちはおそらく誰も知らないだろう」とクロップ監督は述べた。

「今日は非常に良い例だ。彼はスコアリストに3ゴールを記録したけど、今日のような試合での彼のパフォーマンスは並外れていた。だから、今日の彼は得点を決めるのに100パーセント値するプレーをしていたね。彼は常にプレッシャーをかけ続けて相手のミスを誘い、1対1の状況では最も優れていて、良いパフォーマンスをした」

「これまでモが良いパフォーマンスをした試合の中でも、明らかにこの試合は優れたパフォーマンスを披露した1つだね」

当たり前のこと

簡単な方程式:クロップ監督+開幕戦=ゴール

監督は現在、リヴァプールで5度も開幕戦を指揮しており、その度にチームは少なくとも3ゴールを挙げている。

土曜日の勝利で、レッズはそれらの開幕戦で合計19ゴールを記録したことになる。その内訳はアーセナル戦で4ゴール、ワトフォード戦で3ゴール、ウェスト・ハム・ユナイテッド戦で4ゴール、ノリッジ・シティ戦で4ゴール、そしてリーズを相手に4ゴールだ。

それらの試合の4つは勝利を飾ったが、2017年のヴィカレージ・ロードでの試合は3-3の引き分けで終わり、クロップ監督は完璧な開幕戦の記録を誇ることはできなかった。

お互いのリスペクト

クロップ監督がリーズのマルセロ・ビエルサ監督といくつかの温かい言葉を交わした後、タッチラインのテレビカメラは、クロップ監督の「Wow!」という言葉をおさめた。

「リーズは特別なチームだ。試合前にも話したし、試合をみた誰もがはっきりと分かったと思う」と監督は試合後の記者会見で述べた。

「とにかく彼らのプレーやディフェンス、そしてチャレンジの仕方は95分間にわたって本当に素晴らしかった」

一方、ビエルサ監督は、自身が率いるチームが直面した相手のクオリティーの高さを認めた。

「無力化させることが本当に難しい相手だった」とこのアルゼンチン人監督は述べた。

「特に後半はディフェンスからボールを奪って攻撃するのが難しく、チャンスを多く作ることができなかった。選手たちはよく頑張ったが、試合を同点で終わることはできなかった」

「私たちは彼らが個々の輝きを見せないように多くのことを試みたが、最終的な結果はリヴァプールが優れていたことを示している」

さらなるアンフィールドでの記録

リヴァプールがアンフィールドでプレミアリーグの試合に敗れてから3年半近くが経過した。土曜日の勝利により、王者の60試合ホーム無敗記録が更新された(49勝11分)。

これは、1980年12月に記録が止まったレッズの63試合ホーム無敗記録と、2008年10月にスタンフォード・ブリッジでシャビ・アロンソ氏がキャプテンを率いたレッズに敗北して記録が止まったチェルシーの86試合ホーム無敗記録に次いで、イングランドの歴史における3番目の記録である。

エアー・フィルジル

リヴァプールが2-1のリードを得ることになったファンダイク選手の力強いヘディングは、このオランダ人にとってクラブでのプレミアリーグ10ゴール目だった。

残りの9ゴールも全てヘディングでゴールを決めているこの背番号4は、昨シーズンのリーグ戦では5ゴールを決めており、2020-21シーズンも既にゴールを決めている。