リヴァプールFCはフルミネンセからマルセロ・ピタルガ選手を完全移籍で獲得。

レッズに新しく加入したこの17歳の選手は、ブラジル代表チームの一員として昨年11月にFIFA U-17ワールドカップを制している。

昨シーズンにはブラジル・セリエAのフルミネンセで、2試合でのベンチ入りを果たしており、アリソン・ベッカー選手の兄、ムリエウ・ベッカー選手ともチームメイトであった。

ピタルガ選手はすでにメルウッドでのトレーニングを開始しており、アカデミーチームに所属しつつ、ファーストチームと一緒にトレーニングを行う予定だ。

「彼を初めて見たのはワールドカップでのことだった。彼らの年代のゴールキーパーたちをチェックしていたんだ」

ジョン・アクターバーグGKコーチがLiverpoolfc.comのインタビューに次のように答えている。

「彼は他の代表選手たちよりも1歳若いながらW杯に招集されていて、注目するべきかもしれないと思ったんだ。なぜなら、同じ歳のゴールキーパーを2名揃えることが多いんだけれど、そこに年下の選手がいた場合、特別良い要素があるかもしれないからね」

「彼はフルミネンセでプレーしていて、良い試合をしていたんだ。他のゴールキーパー・コーチも注目していたよ。ジャック(・ロビンソン)やアカデミー・コーチのマーク(・モリス)、そしてタフ(・ナイル・エドワーズ)もね。それから、もちろん、監督や他のコーチ陣にも彼のことを話したんだ」

「フルミネンセにはかつてうちからアランもローンで加入していたし、ジュリアン(・ワード、ローン・パスウェイ&フットボールパートナーシップ担当)にも、現地で実際にピタルガのトレーニングを見ないかともちかけたんだ。彼もトレーニングを視察し、ポジティブな印象を受けていたよ」

「アリソンにも声をかけたよ。彼の兄に、現地でのピタルガの様子を聞けないかと思ってね。アリが兄と連絡をとって、彼自身もそこでのトレーニングに参加したんだ。私たちは、トレーニングの様子だけでなく、ピタルガがプレーしていた試合も観戦したよ」

「彼はもう16歳にしてリザーブチームでプレーしていたんだ。だから、16歳だけれどリザーブチームに加われるほどの信頼を勝ち得ているんだと思ったよ」

アクターバーグコーチはさらに以下のように続けている。

「そして今、彼は私たちの仲間になった。私たちは彼のスキルアップのサポートをしていかないといけない。彼はまだ若く、まだまだ時間はあるから、プレッシャーを感じる必要はない。まだ取り組むべきことはたくさんあるから、私たちも彼にプレッシャーをかけたくはないんだ」

「なによりもまず、彼がチームに馴染めること、そして自分のペースを掴むことの手助けをしないとね。ブラジルとは違った、イングランドのフットボールのスピード感や試合の流れを彼は学ぶ必要があるんだ。ここでのフットボールのテンポはブラジルよりとても速く、より攻撃的だからね。こういったことも考慮しながら、これから取り組んでいかないといけないね」