土曜日にグディソン・パークで行われたプレミアリーグのマージーサイドダービーで、リヴァプールはエヴァートンに2-2で引き分けた。

ブルーズのホームで行われた試合では、開始3分にアンディ・ロバートソン選手からのクロスにうまく合わせて、サディオ・マネ選手が力強いシュートを放ち先制点を決めた。

フィルジル・ファンダイク選手はジョーダン・ピックフォード選手との衝突で足を引きずる状態となり、負傷交代を強いられた。その後、マイケル・キーン選手がコーナーからヘディングシュートを決めて、ホームチームが同点に追いついた。

後半に、リシャルリソン選手のヘディングがポストに直撃したが、72分にリヴァプールが再びリードを奪う。モハメド・サラー選手がジェリー・ミナ選手の雑なクリアボールからシュートを放ち、ネットを揺らした。このゴールは、彼にとってクラブでの100ゴール目のゴールとなった。

しかし、ドミニク・キャルヴァート=ルーウィン選手の素晴らしいヘディングシュートでブルーズが再び同点に追いついた。その後、リシャルリソン選手はチアゴ・アルカンタラ選手と激しく衝突して一発退場となる。

ジョーダン・ヘンダーソン選手のゴールで劇的なフィナーレとなったと思われたが、VARでマネ選手がオフサイドであると判定され、ゴールは取り消された。これによって、グディソンでの対戦は4シーズン連続引き分けで終わっている。

チームニュース

リヴァプールは、インターナショナルブレイク前のアストン・ヴィラ戦での大敗から4人を変更。チアゴ選手、マネ選手、ヘンダーソン選手、ジョエル・マティプ選手らがスターティングメンバーに名を連ねた。さらに、ロベルト・フィルミーノ選手はクラブで250試合目となる出場を果たした。

前半

リヴァプールは、インターナショナルブレイク前に7-2で敗れたアストン・ヴィラ戦からの立て直しを目的として試合に臨んだ。

しかし、エヴァートンは開幕4試合を全勝していて、プレミアリーグのトップに立っていた。さらに、グディソン・パークで行われたダービーの過去3試合は、両チーム無得点で終わっている。

それでも、レッズはわずか3分で理想的なスタートを切ることとなる。

サラー選手からパスを受けたロバートソン選手は、シェイマス・コールマン選手を抜いてエリア内に侵入した。そして、彼はマネ選手にクロスを上げ、マネ選手がゴール上隅にシュートを放ちネットを揺らした。実は、このフォワードは、2016年にグディソンでのダービーで最後にゴールを決めた選手だった。

しかし、リヴァプールは直後に大きな打撃を受ける。ファンダイク選手がピックフォード選手と激しく衝突して負傷交代を強いられ、代わりにジョー・ゴメス選手が彼の後任として出場した。

それでも、レッズの攻撃には流動性があった。再び左からロバートソン選手がクロスを上げ、フィルミーノ選手がヘディングシュートを放ったが、ボールは枠から外れた。一方、キャルヴァート=ルーウィン選手はエリアの端からドリブルでディフェンダーを交わしてシュートを放つも、アドリアン選手が難なく止めた。しかし、これは線審がオフサイドのフラッグを上げていた。

エヴァートンのNo.9は、19分にもボックスに足を踏み入れると、角度の無いところから強烈なシュートを放ちコーナーキックのチャンスを得た。

このコーナーキックからキーン選手がヘディングシュートでゴールを決め、ホストチームが同点に追いついた。

反撃を試みるリヴァプールは、サラー選手がボックスの隅にスペースを見つけてボールを受け、低いシュートを放ったが、ピックフォード選手に阻まれる。さらに、トレント・アレクサンダー=アーノルド選手はフリーキックで上隅に素晴らしいシュートを放ったが、またもや相手GKが防ぎきった。

30分に、カルロ・アンチェロッティ監督が率いるチームは、選手交代を強いられる。コールマン選手が足を引きずって負傷したため、代わりにベン・ゴットフリー選手がピッチに入った。

レッズは再びリードを得ようと試みる。チアゴ選手がボックスの端からミドルシュートを放ったが、ボールは枠から外れた。さらに、再びロバートソン選手からの正確なクロスに良い場所にいたマネ選手がフリーで合わせるも、ゴールを決めることができなかった。

その後、フリーキックからの素早いリスタートで、チアゴ選手がサラー選手にパスを出し、そのボールを受けたサラー選手はシュートを放ったが、ゴットフリー選手にブロックされた。このペアはすぐに新たなチャンスを作ってエジプト人のシュートにつなげたものの、ピックフォード選手に難なく止められてしまった。

後半

リヴァプールは前半同様のプレーで後半のスタートを切った。ファビーニョ選手は後半開始早々シュートを放ったが、ボールはクロスバーを超えた。

その後すぐに、キーン選手がヘディングでクリアしたボールからヘンダーソン選手がハーフボレーシュートを放ったが、ボールはわずかにクロスバーの上を通過した。一方、ホストチームは、キャルヴァート=ルーウィン選手がリュカ・ディーニュ選手からのクロスボールにわずかに触れることができなかった。

確かに、エヴァートンは試合を楽しみ始めていた。60分頃に、リシャルリソン選手がハメス・ロドリゲス選手からのクロスをヘディングシュートして、ボールはポストに直撃した。

さらに、ブルーズがリヴァプールのゴールを脅かす。射程距離内からのロドリゲス選手の狙いすました低いシュートは、アドリアン選手がセーブした。

しかし、試合が終盤に差しかかると、リヴァプールはリードを取り戻した。

ヘンダーソン選手が右サイドでボールを受けて、クロスを上げた。ミナ選手がそのボールをクリアしようと試みたが、サラー選手にボールが渡り、このエジプト人は12ヤード先からダイレクトボレーシュートを決めた。これは、このエジプト人がクラブでのわずか159試合の出場で記録した100ゴール目となった。

エヴァートンの素早い攻撃から、キャルヴァート=ルーウィン選手がエリア内でシュートを試みるも、ロバートソン選手が素晴らしいディフェンスで防いだ。

一方、エヴァートンは、レッズのコーナーキックからのマティプ選手の力強いヘディングをピックフォード選手が指先で弾いてゴールを守った。その後のサラー選手のロングシュートもキーパーが防いでいる。

そして、エヴァートンは残り9分で同点に追いついた。ディーニュ選手がバックポストにクロスを上げ、そのボールに合わせたキャルヴァート=ルーウィン選手が見事なヘディングシュートをファーポストに叩き込んだ。

リヴァプールは即座にリードを取り戻すことができると思っていた。しかし、マネ選手のシュートはピックフォード選手の長い手足によって阻まれる。そして、試合終了が近づいてきた時、ホームチームはリシャルリソン選手がチアゴ選手と激しく衝突し一発退場したため、10人となった。

そして、試合展開はさらにドラマチックなものとなる。ヘンダーソン選手が決勝点を決めるが、パスを受けたマネ選手がオフサイドであるとVARで判定され、ゴールは取り消された。これによって、試合は同点で終了した。