リヴァプールは日曜日の夜、アンフィールドでレスター・シティに3-0で勝利し、プレミアリーグ首位に肉薄した。

21分、リヴァプールのコーナーキックからジョニー・エヴァンス選手がボックス内で触ったボールがゴールに吸い込まれ、相手のオウンゴールで先制点を奪った。

さらに前半終了の前には、アンディ・ロバートソン選手のクロスをディオゴ・ジョッタ選手が頭で合わせてゴールに流し込み、リードをさらに広げた。

リヴァプールは、後半に3度もゴールポストを叩くシュートを放つなど、試合の流れを自分たちに引き寄せていった。残り5分にロベルト・フィルミーノ選手がコーナーキックからヘディングシュートを決めて、待望の追加点を挙げた。

この結果、リヴァプールは9試合を終えて得失点差でトッテナム・ホットスパーに次ぐ2位に浮上している。

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リヴァプールはファビーニョ選手が怪我から復帰し、ディフェンスラインに戻ってきた。トレント・アレクサンダー=アーノルド選手を欠いたが、その右サイドバックのポジションにはジェームズ・ミルナ―選手が入った。

ナビ・ケイタ選手が中盤での仕事を任されたほか、ジョルジニオ・ワイナルドゥム選手はレッズでの200試合出場を達成した。アカデミー出身のレイトン・クラークソン選手がベンチ入りを果たし、ジェルダン・シャチリ選手はフィットネスの問題でベンチ外となった。

前半

リヴァプールはキックオフ前に、クラブのレジェンドであり、伝説のゴールキーパーであったレイ・クレメンス氏の功績を称えた。試合前には両チームから1分間の黙とうがささげられた。

ホームチームはサディオ・マネ選手のプレーで理想的なスタートを切ることに成功する。試合開始からわずか90秒でコーナーキックの流れからマネ選手が合わせたシュートはサイドネットを揺らした。

その直後、ケイタ選手のパスを受けたカーティス・ジョーンズ選手のニアポストを狙ったシュートは、GKカスパー・シュマイケル選手に阻まれてしまった。

エリアのすぐ外からジョッタ選手が打ったシュートはフォックスのキーパーに防がれた。しかし、このベテランGKでもレッズの先制点を防ぐことはできなかった。

右サイドからミルナー選手が蹴ったコーナーキックをエヴァンス選手が自軍のゴール前で不用意にもヘディングでコースを変えてしまった。そのボールはゴールに吸い込まれ、ホームチームはリードを得ることになった。

結果としてこのオウンゴールは重要なゴールとなった。レッズはアンフィールドでのトップリーグ39試合連続得点というクラブ新記録を打ち立てた。

しかし、レスターはすぐに反撃に出る。ジェイミー・ヴァ―ディ選手のプルバックからハーヴィ―・バーンズ選手がゴールを狙ったがシュートは枠を逸れた。

一方のレッズは、ロバートソン選手のセットプレーからジョエル・マティプ選手が頭で合わせてシュマイケル選手の守るゴールを脅かした。しかしボールは回転がかかってしまいゴールには結びつかなかった。

前半30分を過ぎたころには、マティプ選手の力ないヘディングのボールをフィルミーノ選手が強引に押し込もうとした。

また、レスターの攻撃ではジェームス・ジャスティン選手のシュートがわずかに枠を外れた。一方、マネ選手のシュートはフォファナ選手に当たり、そのままシュマイケル選手にキャッチされた。

前半終了4分前、チャンピオンはさらにリードを広げることになる。ロバートソン選手のクロスに反応したジョッタ選手が、ポスト近くへと斜めに走り込むと、30本ものパスを繋いだ攻撃を締めくくるようにファーへと流し込むヘディングシュートを決めた。

このポルトガル代表FWは、アンフィールドでのトップリーグの試合において、デビュー以来4試合連続で得点を決めたクラブ史上初の選手となった。

もっともこの得点は、ユルゲン・クロップ監督サイドに大きなアドバンテージをもたらしたという意味で重要なゴールになった。

後半

リスタート直後の数秒、ジョッタ選手が追加点を奪うかと思われた。ロバートソン選手のクロスからプレッシャーを受ける中で放ったシュートはクロスバーに阻まれた。

バーンズ選手のドライブシュートはアリソン・ベッカー選手が防いだ。その後53分に、ケイタ選手が負傷によりベンチに退き、代わってネコ・ウィリアムズ選手が投入された。

レッズは3点目を決めるのに苦戦するも着実に相手ゴールに迫った。マネ選手が裏に抜け出すと、巻いたシュートでゴールを狙ったが、シュマイケル選手が片手で触れると、ライン上でこぼれたボールもクリスティアン・フクス選手にクリアされた。

リヴァプールはさらに攻勢を強め、ジョッタ選手の強烈なシュートはシュマイケル選手に阻まれ、その後もフィルミーノ選手がゴールを狙ったがエヴァンス選手のクリアがポストを叩くなど得点には至らなかった。

レスターは61分に最大のチャンスを迎える。フリーキックからヴァーディ選手がスペースに抜けるも、アリソン選手の脚によるセーブでピンチを脱した。

試合も最終盤となる残り15分に突入し、ジョッタ選手がニアのワイドの位置にポジションを変えた。フィルミーノ選手のシュートはポストの乾いた音を呼び、ゴールライン上でクリアされたボールをマネ選手が再び狙ったが、そのこぼれ球が反対側のポストに当たったところでシュマイケル選手にキャッチされた。

相手の守護神がマネ選手にゴールを割らせなかったが、残り5分でついに3点目のゴールが生まれた。

ミルナー選手のコーナーキックからフリーになっていたフィルミーノ選手が頭で合わせてゴールを決めた。このヘディングがこの日の夜のクロップ監督サイドの試合を締めくくることになり、ホーム戦64試合無敗という新たなクラブ記録を樹立した。