リヴァプールは、土曜日の午後に行われたブライトン&ホーヴ・アルビオン戦に臨んだ。ホスト側がアディショナルタイムにペナルティーキックを決め、1-1の引き分けに終わった。

ディオゴ・ジョッタ選手の卓越したゴールより、レッズがアメックス・スタジアムでの試合を勝利したかと思われたが、93分にアンディ・ロバートソン選手がダニー・ウェルベック選手にファウルし、そこで得たペナルティーキックをパルカル・グロース選手が決めた。

前半途中に訪れたPKのチャンスをニール・モペイ選手が外し、モハメド・サラー選手とサディオ・マネ選手もゴールを奪うことが出来なかった。

この結果により、ユルゲン・クロップ監督サイドは、週末に試合を残すトッテナム・ホットスパーに1ポイント差をつけてプレミアリーグの首位に立った。

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チャンピオンズリーグアタランタ戦から60時間ほどが経過し、南海岸でのキックオフを迎えたクロップ監督は、再び先発メンバーを入れ替えた。

前節から6選手を入れ替え、南野拓実選手とナサニエル・フィリップス選手を先発させた。また、ジョーダン・ヘンダーソン選手が怪我から復帰しベンチ入りした。

前半

リヴァプールは、試合開始から3分以内に2つのチャンスを生み出した。

ブライトンディフェンスに囲まれたロベルト・フィルミーノ選手が、巧みなフリックパスを左サイドのジョッタ選手に送った。ジョッタ選手がエリア内にいるサラー選手へクロスを送るも相手にクリアされた。

その後、ファビーニョ選手が最終ラインからピンポイントパスを前線に送り、サラー選手が相手ディフェンダーを振り切りフリーになった。サラー選手はエリア端でワンタッチし、シュートを放ったが枠外だった。

ブライトンが先制点のチャンスを2度外したことでレッズは救われたが、明るい幕開けはホーム側に勢いを与えてしまった。

まず、モペイ選手がセンターバックの間にスルーパスを出し、アーロン・コノリー選手がアリソン・ベッカー選手と1対1になった。彼は右足でカーブをかけようとした。

しかし、シュートはゴールの右ポストを大きく外れた。19分にシーガルズがペナルティーキックを獲得したが、このチャンスも同じ結果となる。

コノリー選手がリヴァプールボックス内に侵入し、ネコ・ウィリアムズ選手に倒されると、レフリーはペナルティーキックの判定。しかし、モペイ選手はインサイドキックでアリソン選手の逆をついたが、ゴールの枠を外してしまった。

クロップ監督のチームは、34分にネット揺らした。

フィルミーノ選手が、ふんわりとしたロングボールを中央に向かって走るサラー選手へ見事に送った。背番号11番は、マシュー・ライアン選手を越すシュートを放ったが、VARの判定でサラー選手がオフサイドとなった。

後半

レッズは後半開始早々選手交代を行う。ヘンダーソン選手がウィリアムズ選手に代わって投入された。また、ジェームズ・ミルナー選手が中盤から右サイドバックへ移った。

ブライトンに再びチャンスが訪れる。ウェルベック選手がファビーニョ選手を振り切り、ヘンダーソン選手を交わし、低めのシュートを放ったがアリソン選手がしっかりセーブした。しかし、リヴァプールは高いポゼッション率を保った。

試合開始から60分が経つ頃、リヴァプールは突破口を見つけた。

ジョッタの個人技の見せ所でもあった。ロバートソン選手が左サイドを突破し、サラー選手へパス。サラー選手が同僚のフォワードにパスを送ると、ジョッタ選手は巧みに相手ボックス内に侵入し、ゴール左隅にシュートを流し込んだ。

クロップ監督はベンチからマネ選手を投入したが、ミルナー選手が負傷交代したことで、最後の交代枠を使わざる負えなくなった。カーティス・ジョーンズ選手がこの日3人目の右サイドバックとして出場した。

ブライトンが最後の力を振り絞ってきた。ソロモン・マーチ選手がボックス内にいる味方へ危険なクロスを送ってきたが、幸運にもロバートソン選手がバーの上へクリアした。

試合終了まで残り7分となった時、ロバートソン選手のフリーキックをマネ選手が頭で合わせ得点したと思われた。しかし、VARの判定でマネ選手は明らかなオフサイドだった。

そして、アディショナルタイム途中に、ロバートソン選手がウェルベック選手にファウルしたことがVARで確認された。2度目のペナルティーキックをグロース選手がしっかりと決めた。