現地時間日曜日に行われたプレミアリーグのフラム戦で、リヴァプールはモハメド・サラー選手のPKで1-1の引き分けに持ち込み、勝ち点1を獲得した。

25分、ボビー・リード選手に強烈なシュートを決められてしまい、ホームチームが前半のうちにリードを奪った。

しかし、レッズは後半から徐々に持ち直すと、相手のハンドで獲得したPKをサラー選手が決めて、最終的には両チームで勝ち点を分け合った。

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直近の3試合を欠場していたアリソン・ベッカー選手がレッズのゴールマウスに戻ってきた。アレックス・オックスレイド=チェンバレン選手は今季初となるスタメンに名を連ねた。

しかし、ディオゴ・ジョッタ選手は膝の負傷により欠場し、最大で2か月の戦線離脱になると見込まれている。なお、コスタス・ツィミカス選手も同じような状態にある。

前半

試合開始前には、先月亡くなった元フラムのMFパパ・ブバ・ディオプ氏に敬意を表して1分間の拍手が送られた。

試合はフラムが幸先の良いスタートを切る。ホームチームはクレイヴン・コテージに集まった多くはないサポーターの力強い応援に後押しされ、何度もボールを前線に運んだ。

ホスト側は前半4分にレッズのディフェンスラインを突破する。イヴァン・カバレイロ選手が右サイドからアリソン選手の守るゴールに迫ると、ニア上に強烈なシュートを放った。ここはリヴァプールのGKが見事な反応をみせてそれを防いだ。

この2人の対決のシーンが、今度は逆サイドで訪れる。アデモラ・ルックマン選手のパスを受けたカバレイロ選手がエリア内に侵入すると、そのまま低い弾道のシュートを選択したが、アリソン選手はこれを再びセーブした。

ファビーニョ選手はカバレイロ選手のドリブルでの侵入を右サイドのゴールライン上で足を入れて防いだ。このシーンについてペナルティーの可能性があるかどうかのVARチェックが行われ、アンドレ・マリナー主審自身もレフェリーレビューエリアに向かったが、結果は当初の判定と変わらずノーファウルとなった。

しかし、フラムの素早いプレッシャーは、前半の半ばを過ぎるころに結果として現れる。

アリソン選手がルックマン選手の狙いすましたシュートを弾いたが、ボールは右サイドのボックスやや外側にいたボビー・リード選手に渡る。リード選手はアリソン選手の守るゴールのファーサイドにシュートを突き刺し、レッズは先制点を奪われる。

この得点はスコット・パーカー監督のチームにとっては当然とも言える先制弾であった。対するリヴァプールは前半の終盤になってようやく効果的な攻撃を仕掛けるようになる。

ゴール前に走りこんだサディオ・マネ選手はカーティス・ジョーンズ選手からのクロスを頭で合わせたが、うまく叩きつけることができなかった。サラー選手はトレント・アレクサンダー=アーノルド選手からのパスを受けてから反転してシュートを狙ったがゴールには結びつかなかった。

後半

後半からジョエル・マティプ選手に代わって南野拓実選手が投入され、それに伴いジョーダン・ヘンダーソン選手がディフェンスラインの中央に入った。

後半のキックオフから1分も経たないうちに試合が両チームのゴール前で動く。

アンディ・ロバートソン選手がゴール前でクリアしようとしたところをカバレイロ選手にシュートを打たれたが、ここはアリソン選手がゴールを割らせなかった。その直後、サラー選手がおよそ20メートルの距離から強烈なシュートを狙うも、アルフォンス・アレオラ選手に弾かれてしまった。

リヴァプールはすぐに試合の主導権を握ったが、相手陣内ではフラムもプレッシャーを絶えずかけてきた。

そして、60分が過ぎたころにクロップ監督のチームは相手の最終ラインを突破する。ロベルト・フィルミーノ選手が、ボックス内でヘンダーソン選手に巧みなパスを通す。キャプテンは左足のインサイドで確実にネットを揺らそうとしたが、ここもアレオラ選手に阻まれてしまった。

79分、レッズはついに同点に追いつく。

ジョルジニオ・ワイナルドゥム選手のエリア外からの直接FKが、壁に入っていた相手選手の腕に当たり、レフェリーはすぐさまPKを宣告した。

サラー選手は12ヤードの距離から中央やや左寄りへとシュートを放つと、アレオラ選手はセーブすることができず、スコアはタイとなった。

その後、ジョーンズ選手が1人で勝ち越しとなるゴールに迫った。自陣から見事なドリブルでフラムのボックス内へと持ち込む。しかし、低い弾道のボールはキーパーに止められてしまった。

それ以降はスコア上に変化はなく、両チームはクレイヴン・コテージで勝ち点を分け合った。