南野拓実選手は、先週末の試合で、直感ともいえる判断から自身も長らく待ちわびていたプレミアリーグ初ゴールを決めた。

レッドブル・ザルツブルクからの移籍加入が発表されてからちょうど1年、この日本代表は、リヴァプールの一員となってから初となるプレミアリーグでのゴールを記録した。クリスタル・パレス戦での7-0での大勝はこのゴールから始まった。

セルハースト・パークで試合開始のホイッスルが吹かれてからわずか125秒後のことだった。サディオ・マネ選手からのパスをボックス内にいた南野選手が巧みなタッチでコントロールすると、そのまま鋭いシュートをゴールネットに突き刺した。

南野選手のゴール後のセレブレーションからは、プレミアリーグの舞台でやっとネットを揺らせたことによる喜びと安堵の気持ちが伝わってきた。この背番号18は、この初ゴールをさらなる得点に結びつけるきっかけにしたいと考えている。

「直感だった」と、南野選手は、イーグルスを相手にシュートチャンスを生み出した自身のテクニックについてLiverpoolfc.comに語った。

「サディオがボールをくれたとき、相手が自分をブロックしにくるのを感じた。そこから考える時間はなかったので、自分の感覚を信じてシュートを打った」

「プレミアリーグでのゴールは僕としても本当にとりたかった。思っていたよりも想像以上に時間がかかってしまったと感じている。ただ、チームの勝利に貢献できたことに関しては嬉しい」

「(それまでプレミアリーグで得点できていなかったことについて)自分自身に失望しているかと言われるとそうではないが、できるだけ早くゴールを決めたいとは常に思っていた。同時にプレッシャーも少し感じていた」

「やっと得点することができて嬉しいが、まだ1ゴールしか決めていない。もっとゴールを決められるように頑張りたい」

リヴァプールは、パレス戦でさらに6ゴールを奪ったうえに無失点での勝利を収めたことで、ユルゲン・クロップ監督が就任して以降、最大得点差での勝利記録に並んだ。

ロベルト・フィルミーノ選手とモハメド・サラー選手のゴールに加え、前後半の各ハーフには、マネ選手とジョーダン・ヘンダーソン選手が得点を決めた。この試合の結果、チャンピオンは3年連続でクリスマスをプレミアリーグの首位で過ごすことになった。

南野選手にとっては、これまでのキャリアのなかで最も気迫のこもったゴールだったが、すべてが完璧にうまくいったパフォーマンスだったかと問われたこのフォワードは、改善に向けた意気込みを述べた。

「プロになってからこのような大差での勝利は経験したことがなかったので、このような特別な勝利に貢献できて嬉しい」

「試合は7-0で勝てたので、僕たちの攻撃についてはうまくいったと思うし、僕自身もそう感じている。個人的には、試合を通して自分のプレーがすべて機能していたとは思っていない。まだまだ改善の余地があると認識している」

「頑張って改善していかなければならないし、自分にはそれができると確信している」