南野拓実選手は、プレミアリーグでは初めてのクリスマスシーズンを経験するなか、2020-21シーズンのリヴァプールの目標達成にも貢献したいと考えている。

移籍が発表されてからちょうど1年という節目の日であった先週のクリスタル・パレス戦で、レッズ加入後初となるリーグ戦でのゴールを記録したこのFWは、すでにクリスマスシーズンの試合に向けた準備を進めている。

前節時点で2位と4ポイント差をつけて首位に立っているユルゲンクロップ監督サイドは、ウェスト・ブロムウィッチ・アルビオンをホームに迎える。その後、ニューカッスル・ユナイテッド戦、サウサンプトン戦と、アウェーでの2連戦を控えている。

南野選手は、リヴァプールが目標達成に向けた軌道に乗った状態で新年を迎えられるように、自分の役割を果たしたいと考えている。

ウェスト・ブロムウィッチとの試合を前に日本代表インタビューの後半をお楽しみください。

南野選手がこのクラブに加入してからちょうど1年が経ちました。 COVID-19のパンデミックとそれに関連した制限は、慣れない国と新しい言語のさなかにいた南野選手にとっては特に大変だったことでしょう。南野選手はその状況をどのように乗り越えましたか?

監督やスタッフを含む、多くの方が僕をサポートしてくれました。そのおかげで、なんとかロックダウン中も生活を送ることができましたね。大変な時期でしたが、多くの人々が僕を支えてくれました。そういう意味でもリヴァプール・フットボール・クラブは素晴らしいチームだと感じます。

次節はアンフィールドでウェスト・ブロムと対戦します。ウェスト・ブロムは新監督を迎え、監督交代後の初勝利を目指してくるはずです。そのようなチームを相手に勝利を目指すことはリヴァプールにとって難しいタスクになるでしょうか?

新しい監督を迎えたチームがどんなサッカーをしてくるかを予想するのは難しいですし、何が起きるかも予測できないです。ですが、僕らとしては試合に向けてベストの準備をして、自分たちのサッカーをすることができれば、自ずと結果はついてくると思います。

南野選手は、プレミアリーグのクオリティをどのように見ていますか?調子が悪ければ、どんなチームが相手であっても敗戦する可能性があります。

どのチームもクオリティが高く、試合に負けることも十分にあり得ます。シーズンが終わるまで何が起こるかは誰も予想できないのがこのリーグだと思います。現時点で僕らは良い順位につけていますけど、気を緩めることなく、毎試合ベストを尽くして戦わないといけませんね。

今季のリーグ戦はここまでホームゲーム7戦7勝を記録しています。南野選手は、アンフィールドでは常に勝利の法則を見出しているのでしょうか?

アンフィールドでプレーするときは、理由はわかりませんけど、どんなときも試合に勝てるという気持ちになれます。理由こそわかりませんが。スタジアムはいつもパワーをくれます。スタジアムに多くのファンの姿がないのは寂しいですね。サポーターの皆さんが一刻も早くスタジアムに戻ってきて、僕たちのプレーを見られることを願っています。

南野選手にとってはイングランドで経験する初めてのクリスマスシーズンの試合になります。すでに準備はできているのでしょうか?また、この時期を楽しみにしている気持ちはありますか?

とても楽しみですね。週に2試合あるので、試合に出場する機会も増えると思いますし、そういう意味では嬉しいです。いまチームは多くの怪我人が出ていて苦しんでいるぶん、僕のような選手がチームのためにハードワークしないといけない。良い準備をして、チャンスが巡ってきたときには結果で応えたいと思います。

シーズンはまだまだ続きますが、今季の折り返しも間近のタイミングで首位に立てていることは、心理的な自信につながっていますか?

首位に立てていることは良いことだと思います。ですが、先ほども言ったように、油断することなく、シーズンが終わったタイミングで首位に立っていられるように集中しなければならないと思います。

それでは最後に、南野選手個人として、そしてチームとして、2021年に期待することと抱負をお願いします。

個人的には、試合に出たときには120パーセントの力を出してベストを尽くしたいです。チームとしては、できるだけ多くのタイトルを獲得できればと思います。