リヴァプールは、現地時間水曜日の夜にニューカッスル・ユナイテッドとのリーグ戦に臨み、試合はスコアレスのまま終了した。首位に立つレッズは、2位と3ポイント差で2021年を迎えることになる。

モハメド・サラー選手とロベルト・フィルミーノ選手の決定機を、マグパイズのGKカール・ダーロウ選手に阻まれてしまい、レッズは2試合連続の引き分けに終わった。

チアゴ・アルカンタラ選手はセント・ジェームズ・パークでの試合で復帰しベンチ入りすると、後半に途中出場し、10月中旬以来となるプレーを披露した。

チャンピオンは年内の試合日程を終えた時点でリーグ首位の座を守ってはいるものの、理想的な冬を過ごしたとは言えなかった。

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ユルゲン・クロップ監督は、セント・ジェームズ・パークでの試合に向けて2人を入れ替えた。センターラインの守備には、前節の試合で負傷したジョエル・マティプ選手に代わってナサニエル・フィリップス選手が先発に起用された。

ジェームズ・ミルナ―選手は古巣クラブとの対戦で中盤のポジションで起用され、ジョルジニオ・ワイナルドゥム選手が代わってベンチに座った。膝の負傷から復帰したチアゴ選手もベンチ入りを果たした。

前半

ホーム側が幸先の良いスタートを切ると、12分に最初のチャンスシーンを迎える。

ショーン・ロングスタッフ選手からの前線へのパスが左サイドのカラム・ウィルソン選手に渡ると、ウィルソン選手はカバーに入ったフィリップス選手を振り切り、ペナルティエリア内の至近距離からシュートを打った。

しかしここは、ファビーニョ選手が完璧なタイミングとポジショニングでブロックし、アリソン・ベッカー選手だけならずチームの失点をなんとか防いだ。

一方のリヴァプールは、ルーズボールを拾ったミルナ―選手が25ヤードの距離からこの試合1本目となる左足でのシュートを放つも、ダーロウ選手に難なくセーブされてしまった

アンディ・ロバートソン選手はディアンドレ・イェドリン選手との接触により治療を要したが、無事プレーに復帰した。そして前半32分に彼のパスがフリーになったフィルミーノ選手をとらえる。

ロバートソン選手のサイドからのアーリークロスがエリア内のブラジル人FWにピタリと合う。しかし、フィルミーノ選手のファーストタッチが身体から離れてしまい、相手DFにクリアを許してしまった。

その直後、レッズにとって前半最大の決定機がサラー選手に訪れる。

ジョーダン・ヘンダーソン選手の浮き球のパスがマグパイズのボックス内に走りこんだ背番号11に渡る。このFWはオフサイドラインぎりぎりでパスを受けると、巧みにボールをコントロールし、GKダーロウ選手との1対1の状況に持ち込んだ。

サラー選手は、ゴールキーパーと左サイドポストとの間にボールを流し込もうとしたが、ダーロウ選手の指先がかすかにボールに触れ、シュートは惜しくも枠を外れてしまった。

前半アディショナルタイムには、マネ選手のゴール前へのクロスにフィルミーノ選手が頭で合わせるも、またもや相手のストッパーがビジターの得点を許さなかった。両チーム得点なしで前半が終了する。

後半

後半に入ると、リヴァプールはボールを支配するようになる。後半9分にはトレント・アレクサンダー=アーノルド選手が蹴ったコーナーキックを、マネ選手がニアポストで合わせたが惜しくも枠外だった。

60分ごろには両チームに均衡を破るチャンスが巡ってきた。後半の折り返しにはレッズに立て続けの好機が訪れる。

まず、ハーフウェイライン付近でのフィルミーノ選手の献身的なプレーから、右サイドの空いたスペースにいたサラー選手にパスが通り、GKダーロウ選手との勝負になる。

ディフェンダーの内側にコースを選択したサラー選手は、体を開きながら逆サイドにシュートを放ったが、ボールは枠の外に飛んでしまった。

続いて、ロバートソン選手が右サイドから蹴ったコーナーキックは、鋭いカーブを描きながら、GKダーロウの頭上を越え、ファーサイドにいたフィルミーノ選手に届くも、このFWのヘディングシュートは枠をとらえることができなかった。

この決定機の間に、クロップ監督はワイナルドゥム選手とチアゴ選手をピッチに投入し、ニューカッスルのディフェンスをこじ開けようとした。

試合が残り10分になり、アリソン選手の決定的なセーブが生まれる。相手のフリーキックから、最後はキアラン・クラーク選手に頭で合わせられるも、この背番号1が素早い反射神経でボールを枠外に弾いた。

それからすぐに、ホームチームはファビアン・シェア選手に救われることになる。アレクサンダー=アーノルド選手の低いクロスをGKダーロウ選手が触り、そのこぼれ球をマネ選手が押し込もうとしたが、シェア選手に間一髪でクリアされた。

マグパイズの守護神は最終盤でのフィルミーノ選手のヘディングだけならず、その後のリバウンドもなんとか弾き出した。リヴァプールはこの試合で勝ち点1を分け合う結果となり、年内の全日程を終えた。