リヴァプールはアンフィールドでマンチェスター・シティに4-1で敗れた。ユルゲン・クロップ監督は、大部分では良いパフォーマンスができていたものの、個々のミスによって崩れてしまったと感じている。

49分にイルカイ・ギュンドアン選手に先制点を決められたが、モハメド・サラー選手が自ら獲得したPKを成功させて同点に追いついた。しかし、シティに守備のミスを突かれ、3分間でギュンドアン選手とラヒーム・スターリング選手に2点を奪われると、フィル・フォーデン選手に4点目を決められてしまった。

試合後の記者会見のクロップ監督のコメントは以下のとおり。

同点に追いつくまでのリヴァプールのパフォーマンスを考えると1-1は妥当なスコアだったと思うが、すぐに4-1になってしまったことについて

正当な評価だ。試合のほとんどは本当に良かった。今夜対戦した2チームのうち、片方のチームは素晴らしく良い走りをして14連勝を飾った。もう一方のチームは明らかに違う結果に終わっている。つまり、良い結果とさほど良くない結果の2つだ。前半戦のうちは結果がどうなるかはわからず、本当に素晴らしい2チームが相手に何らかの問題を起こそうとしていたとしか見えなかったと思う。おそらく多くの人もそう感じたと思うが、前半は驚くほど我々が試合を支配していて、良いプレーをしていたと思う。ハーフタイムの時点では0-0のままだったが、いつも私がそうさせているように、継続しながらもちょっとした変化をつけて、できるだけ早く適応していく。そして、もう一度スペースを見つけることが最も重要なんだ。我々は本当に自信をもってプレーできていた。

後半に入ってからは、相手はシステムを4-4-2に変更し、ハイプレスを変えてきた。そのとき我々には、最終ラインで解決策を見つける時間が少しあった。そのときの動きは正しいものではなかった。その後、相手が先制点を決め、我々も同点に追いついたが、2つの大きなミスを犯してしまった。相手はそれをうまく利用して、試合はほとんど終わってしまった。良い時間帯があった試合でも、この2つのゴールが明らかに試合を決定づけるものになった。それは誰にとっても自明であるし、そのことについて話す必要はない。それが真実だ。そしてフィル・フォーデンが見事な個人技で4点目を決めて、あのような結果になった。その結果は我々が望んでいたものとは真逆のものだったが、試合の大半は望んでいた通りのパフォーマンスだった。しかし、最終的にはいずれにせよ我々は負けてしまった。

レスター・シティ戦までの6日間では、チームの編成に改めて着手し、トレーニングで新加入選手をチームに溶け込ませることができるが、その期間の意義について

(その6日間は)様々な意味でとても重要だ。もちろん、今日の試合についても話して適切に受け止めなければならない。結果に不満を抱くのももっともだが、内容面で良かった点も忘れてはいけない。シティと対戦して、今日のように狭いスペースで冷静にプレーができたのは本当に良かった。そのあたりは活かしていきたい。だが、人々はほとんど結果にしか興味がなく、その結果は求めていたものではなかった。その事実も受け止めるべきだし、きちんと考えていく。

ここから巻き返す準備ができていることについて

実に批判はいつもこんな感じだ。誰かが私に間違っていたことを指摘はできるが、だいたいはすでに把握していることだから何も問題はないんだ。我々はそのことを受け止めている。だが、この試合は今シーズンの最後の試合ではなく、今後、何試合も控えている。今夜のようにプレーできていれば、シティとの勝ち点差は10ポイントとか13ポイントもなかっただろうが、それは夢の国の話でもなんでもない。現実を受け入れなければならない。我々は結果を出すために戦う。今夜はそれができた。自分たちのミスで結果を得られなかったのは確かだが、良かったことは継続していかなければならない。

アリソン・ベッカー選手には珍しい2つのミスについて

ついさっきアリソンには声をかけた。とても落ち込んでいて、「今日だけは、今日だけは……」と言っていたから、「ミスで困るのはそういうところだ。いつミスをするかは自分で決められないものだよ」と声をかけた。唯一できるのはミスから学ぶことだ。彼はそうしてくれるだろうし、同じミスは二度と起こらないはずだと確信している。だが、今日のミスは言うなれば決定的なものになってしまった。けれども大丈夫だ。彼は数えきれないほど我々を救ってきてくれたし、間違いなくワールドクラスのゴールキーパーだ。今日はうまくいかなかったが、それも糧にしていくつもりだ。

アンディ・ロバートソン選手の負傷の有無について

負傷はしておらず、何も問題ない。

プレミアリーグとチャンピオンズリーグの両立について

そのことはシーズンの初めからわかっていたことだから、今に始まったことではない。チャンピオンズリーグで大会の開幕から決勝まで試合の予定があっても、チャンピオンズリーグだけを戦うということはできない。その問題とも戦わなければならない。3、4年前はシーズンの大半をチャンピオンズリーグを戦っていたが、その後チェルシーが追い上げてくるようになった。目の前に誰がいようと、我々は追いかける。我々は試合に負けてしまったが、まずはそのことを考えなければならないが、すぐに「これを続けていこう」と話すのは現実的ではない。たくさんの良いプレーを見ており、その上で今夜の試合について対処する必要がある。13ポイントも離れているとは思えないほど素晴らしいフットボールだったが、それは重要ではない。我々は試合に負けたこともわかっている。それでも赤のユニフォームをまとったチームは本当に良いサッカーチームをしていた。これは本当に重要なことだ。

アリソン選手に何と声をかけたかについて

私はすでに彼に「スタンドに向かってボールを蹴りだしても構わない」と伝えた。そんな感じのことだ。様々なことが重なり、然るべきパスを出せなかった。前半、アリは素晴らしいプレーをしていた。本当に落ち着いてボールを持ち、狭いスペースにボールを通してくれるなど、まさにやってもらいたかったことをしてくれた。後半の頭はそうではなかった。正しいやり方でパスを繋げなかったために、彼もうまくパスを出せなかった。そして問題だったのは彼が危険なエリアから遠く離れた場所にボールを蹴りださなかったことだ。彼もそれについては把握している。今はそれについてではなく、私は今夜、彼を助けることはできないが、我々の誰しもにこのような苦い経験はあるし、明日になれば彼には何の問題もなくなるだろう。我々もまた前に進んでいく。

次の試合までの6日間をどのように使うかについて

火曜日はオフにすると思う。 明日はトレーニングやリカバリーなどをこなす。火曜日はオフだ。 明日は改めて話し合って、正しい考え方を共有した状態でオフを取るほうがいいと考えている。私はあまり好きではないが、家にいるときなんかに「ああ、どうしよう。ひどい失敗をしてしまった」みたいになることが時々あるんだ。もっぱらフットボールの試合に負けることよりも悪いことだ。我々にとっては、非常に重要なことであることは間違いないが、選手たちには今夜の試合のほとんどの時間帯でプレーした内容についても理解を深めてほしいと思っているし、このフットボールができていれば、勝ち点も多く稼げていたはずだ。先ほども言ったように、そのことについて明日話すが、火曜日はオフを取って全員がリカバリーできるはずだ。