リヴァプールは現地時間土曜日の午後にレスター・シティとのリーグ戦に臨み、3-1で敗れた。

後半にロベルト・フィルミーノ選手のアシストからモハメド・サラー選手が見事なゴールを決め、レッズがリードする展開となった。

しかし、ジェームズ・マディソン選手の直接フリーキックが、オフサイドの判定に対するVARの結果ゴールを認められ、ホーム側が勝ち点3を手にすることになる逆転劇のはじまりとなった。

今節がデビュー戦となったオザン・カバク選手とGKアリソン・ベッカー選手がロングボールを蹴りだそうとしたところで衝突し、そのままジェイミー・ヴァーディ選手にゴールを許してしまった。その後、ハーヴィー・バーンズ選手がレスターに3点目をもたらした。

チームニュース

ユルゲン・クロップ監督はキングパワー・スタジアムでの一戦に向けて先発を2人入れ替えた。負傷のファビーニョ選手に代わってシャルケ04からローンで加入したカバク選手がセンターバックに入った。また、チアゴ・アルカンタラ選手に代わってジェームズ・ミルナ―選手が先発起用された。

ディヴォック・オリギ選手はハムストリングを負傷したため欠場した。ベン・デイヴィス選手も、試合前に軽い打撲を負ったためメンバー外となった。

前半

冷たい風が吹くも快晴のキングパワー・スタジアムで行われた試合は、両チームともに積極的な立ち上がりを見せた。試合開始からわずか2分後にはマディソン選手がハーフウェーライン付近からロングシュートを狙うも、ここはアリソンがキャッチした。

リヴァプールのプレーはどれも機敏で良いペースでボールが繋がった。トレント・アレクサンダー=アーノルド選手のアウトサイドでのパスは前線のサディオ・マネ選手に繋がり、背番号10はそのまま前を向こうとしたが、ダニエル・アマーティ選手とジョニー・エヴァンス選手に寄せられてしまいボールをうまく収められなかった。

前半10分頃、ジョーダン・ヘンダーソン選手が右サイドから斜めの動きでレスターの最終ラインの裏を突こうとするサラー選手に見事なパスを送った。しかし、前のプレーでのマネ選手のように、サラー選手もボックス内に侵入しようとしたが相手に阻まれてしまった。

ヴァーディ選手がループシュートを狙うもクロスバーを越えた。サラー選手はリカルド・ペレイラ選手にエリア内でファウルを受けたとしてPKをアピールしたが却下された。その後、サラー選手はコーナーキックのクリアボールを拾ってシュートしたが、ボールは枠の上に外れた。

17分にミルナー選手が試合続行不可能の合図を出したため、代わってチアゴ選手がピッチに投入された。

リヴァプールは流れるようなプレーを続け、レスターゴールに迫る。アレクサンダー=アーノルド選手の後方からのパスを受けたサラー選手がペレイラ選手をかわしてゴールを狙ったが、これはGKカスパー・シュマイケル選手に阻まれてしまう。このこぼれ球にマネ選手が反応するも、アマーティ選手にブロックされてしまった。

GKシュマイケル選手はその後にも、オフサイドフラッグが上がってはいたものの、フィルミーノ選手の至近距離からのシュートをセーブする驚くべき反応を見せた。

バーンズ選手のクロスにヴァーディ選手が合わせたがアリソン選手が難なくキャッチした。アンディ・ロバートソン選手のシュートはアマーティ選手が触ってコースが変わり、枠を捉えられなかった。ヴァーディ選手の放った強烈なシュートはバーを直撃し、このプレーをきっかけにホーム側も流れを引き寄せる。

そしてリヴァプールはアリソン選手のファインプレーに助けられることになる。ヴァーディ選手がエリア内でフリーになったものの、アリソン選手がゴールラインから飛び出し、相手のコースをふさいでシュートを阻止した。このプレーもあって得点機の多かった前半はスコアレスで終わった。

後半

試合は後半開始後もオープンな展開が続き、57分になると今度はレッズがゴールの枠を叩くほどのチャンスが訪れる。

25ヤードの距離から直接狙ったアレクサンダー=アーノルド選手のフリーキックは、レスターの壁の中にいたヴァーディ選手の頭をかすめると、ボールは落ちながらゴールに向かったが惜しくもクロスバーを叩いた。

しかし、67分にフィルミーノ選手とサラー選手の素晴らしいプレーから均衡を破るゴールが生まれる。

アレクサンダー=アーノルド選手の粘り強いプレーから得点は生まれた。このサイドバックは一度ブロックされた自身のシュートのセカンドボールを拾い、ボックス内にいたフィルミーノ選手に低いクロスを出す。フィルミーノ選手はファーストタッチでボールをコントロールすると、魔法のようなツータッチでサラー選手にボールを預ける。このボールを受けたサラー選手がゴール左側を狙って素晴らしいフィニッシュを沈め、この試合の先制弾となった。

しかし、試合時間残り12分でレスターに逆転を許し、リヴァプールはプレミアリーグ3連敗を喫することになる。

マディソン選手がペナルティーボックスの左端から放った低い弾道のシュートはゴール右隅に決まった。当初はオフサイドの判定でゴールは認められなかったが、VARにより判定は覆された。

その直後、ロングボールを処理しようとしたカバク選手と飛び出してきたアリソン選手が交錯してしまう。ボールはヴァーディ選手のもとにこぼれ、そのままゴールネットを揺らされてしまった。

レッズの背番号1はバーンズ選手のシュートのこぼれ球に反応したヴァーディ選手のシュートもセーブする素晴らしいプレーを見せた。しかしその後、バーンズ選手がフォクシーズに3点目となるゴールをもたらし、レッズの敗戦を決定づけた。