ユルゲン・クロップ監督は、金曜日の試合前の記者会見で様々な話題に言及した。

マンチェスター・ユナイテッドとの試合を前に、クロップ監督がメディアに語った内容は以下をご覧ください。

フットボール界におけるソーシャルメディアのボイコットと、オンライン上での誹謗中傷がフットボールクラブや標的となる個人に与える影響について...

前にも話したとは思うが、私はソーシャルメディアのことで経験が豊富なわけではない。しかし、もちろん、選手たちがソーシャルメディア上で変なことに直面したケースもあった。私は選手たちとも話をして、それほど頻繁にはそういったことは起きてこなかった。問題についてよく知っているような賢い人たちがうまく対処してくれたからね。サッカー選手の世界は、とにかく公共性の高い世界で、過去の選手にサッカーの試合関係でどんな生活をしていたか、あるいはどれほどの喜びを感じていたかを聞くことができるが、それはすべて消えてしまった。様々な理由からもう起こりえないことだ。その理由のひとつがソーシャルメディアだ。しかし、いずれにしてもソーシャルメディアは地球上の多くの人々が利用しているもので、それを使うのは重要なことであり、私はもちろんボイコットを支持するし、クラブとしてもボイコットを支持している。この状況を変える必要があるのは間違いなく、意思を示せたことを嬉しく思う。すべてに影響を与えることはできないが、いち集団として、あるいは社会として、私たちが持つ力を今使うべきだと思う。何かしらのインパクトがあることを願っている。

リヴァプールの監督としてオールド・トラッフォードでの初勝利を収めることがチームのトップ4入りのためにどれほど必要であると感じているかについて

100パーセント以上必要だ。他の全てのチームが勝ったとしても、我々にとっては何も変わらない。しかし、試合に勝たなければ、いかなるヨーロッパレベルの大会にも参加することができない。我々にとってはすべてが明確で、それは勝たなければならないということだ。

今節で期待することについて

もちろん、非常にタフな試合になるだろうし、両チームにとっても非常に強度の高い試合になることを期待している。昨晩、マンチェスター・ユナイテッドの試合を見たが、特にハーフタイムの後は良かった。まるで本当に飛んでいるかのようだった。厳しい試合になるだろうが、それが他のクラブにとってどういう意味を持つのかはわからない。たった今、言われるまで知らなかったのだが、実は私はシティがすでにチャンピオンだと思っていたんだ。数字の問題ではなくだ。だが、もちろんフットボールでは不思議なことが起こりえるし、ユナイテッドも優勝のチャンスを信じていると思う。今節はこの2チームが優勝を目指す試合になる。これはサッカーの試合としては良いスタートだと思う。実際、両チームが勝たなければならないが、これは良い試合を作るための良いレシピでもある。我々がこの機会をうまく利用できるかを見てほしい。

現地時間木曜日の夜にヨーロッパリーグを戦ったばかりのユナイテッドとの試合に向けた準備について

我々の状況とは全く違っている。木曜日と日曜日に試合をするとなると、確かにユナイテッドはシーズン中のそのような日程に慣れてはいるが、だからといってそれが良いわけではない。彼らにとって間違いなく厳しいチャレンジだ。今日はもちろん、明日もリカバリーをこなし、その翌日にまた試合をする。トレーニングで何かを変えようとしてもできることはあまりない。でも、ユナイテッドはあまり何かを変えてくるようなことはしてこないと思う。75パーセントはこれまでのほとんどの試合と同じ布陣だろう。中盤の真ん中にはフレッジ、マクトミネイ、あるいはマティッチが入ってくるかもしれない。前線の4人はフェルナンデスがほとんどの試合に出場していて、あとの3人は状況に応じて変更していると思う。中央がラッシュフォードなのかグリーンウッドなのか、ジェームズがウイングなのか、グリーンウッドがウイングなのか、ラッシュフォードがウイングに配置されるのか、あるいはポグバがウイングなのか。ポグバは昨夜もとてもいいプレーをしていた。誰が起用されて我々と対戦するかは明らかだ。大幅な変更はできないうえに、昨晩の試合で怪我人がいなければおそらく変更しないだろう。それは明らかだと思う。

タフな試合だが、前にも言ったように、ここ数年は水曜にチャンピオンズリーグを戦い、土曜にプレミアリーグを戦うというように、シーズン終盤になると必ずこのような日程を過ごしてきた。私たちはすべての試合に勝たなければならず、そのために努力してきた。そしてほとんどの場合、我々にとって良い結果が出ていた。だからこれは自分たちとの戦いだ。でも、相手もそれは同じで、我々も戦わなければならない。火曜と土曜に試合をする場合は、特に問題ない。木曜と月曜に試合をしても問題はない。木曜と日曜は難しい日程だが、先ほど言ったように、彼らは週の半ばに国際マッチを戦った後は良い結果を何度も出している。彼らは大丈夫だと思うが、私はそれを恐れている。

チャンピオンズリーグの出場権獲得の有無が来シーズンのチーム編成に影響するかについて

私は影響があるとは思わない。チャンピオンズリーグを戦えるのは素晴らしいことで、特にクラブの財政面から見ても非常に重要だ。もし出場できなければ決して良いことではない。だが違う。出場するかしないかが何かを変えるとは思わない。状況はその前も後も難しいもので、今、フットボールは困難に直面しているからだ。特に影響するとは思わない。

自信を失っているときにオールド・トラッフォードが最適な場所かどうかについて

どのような状況にあっても、リヴァプールの選手であろうと監督であろうと、とにかく全力を尽くさなければならない試合であることは間違いない。ニューカッスル戦で終盤にゴールを許した後に行くような最高の場所であろうか?私にはわからない。昨晩、マンチェスター・ユナイテッドが後半だけで5ゴールを決めたのを見た後に行くには最適な場所だろうか?それもわからない。それは重要なことではない。その時と今の間で様々なことが起こりえるからだ。我々はそれに備えて準備をするだけだ。良いタイミングで相手と対戦することはあまりなく、前の試合で5枚のレッドカードをもらっていたり、ちょっとしたトラブルで全員が試合に出られなかったりするようなこともありえる。正直に言うと、昨夜の彼らはとても良かった。我々は試合に向けて準備をしなければならない。しかし、正直なところ心配はしていない。今週のトレーニングはとても充実しており、強度の高いトレーニングを行い、通常のリズムをシミュレーションもしてみた。つまり、最適なからだ作りを行い、後はそれを存分に発揮するだけだ。

自信をつけることは監督が取り組むべき「最もつかみどころのないこと」であるかどうかについて

もちろんそうだ。今ではそれほど難しいことではないが、自信を持とうと努力しても、残念ながら次の試合でまた自信を失ってしまうことがある。直近の3試合では、36回のチャンスで2回しか得点できなかった。期待していた程の数字ではない。しかし、そこから読み取れることが2つある。得点数は少ないが、かなりのチャンスを生み出している。まさに我々が取り組んでいることだ。私たちは選手たちの助けになろうとしている。しかし、彼らに怒鳴ったり、「この状況でどうして得点できないんだ!」と詰め寄ったりはしない。ただ、その場その場でさまざまな選択肢を与え、正しい情報で手助けをするだけだ。そのため、試合後は明らかに私の機嫌は良くなかった。誰もが良い雰囲気ではないだろうが、私も良くはなかった。次の日には少し良くなり、その次の日には完全に良くなった。その後、前にも観たことはあるが2日間でリヴァプールの5、6試合を見て、さらに理解を深めようとした。ピッチ上ではうまくいっているが、それはすべてフィニッシュが不十分であったり、後半に失点したりすること帳消しになっている。しかし、それまでに努力してきたことがすべて台無しになってしまったら、それは本当に厳しいことだ。私たちには2回連続でそのようなことがあったんだ。

今、我々、そして私が心がけているのは、次の試合に向けてポジティブになることだ。私にとっても必要なことである。フットボールでは重要なことだ。最近の試合で十分なゴールを決められなかったり、試合がうまくいかなかったりしたときは、そうやって克服しなければならない。ボールが自分の目の前に転がってきて、あとはそれを押し込むだけ、というようなことは起きない。そのような決定的なシチュエーションでは、もう一度自分を奮い立たせ、正しい判断をする必要がある。そのためにトレーニングやリモートでのセッションなどでさまざまなことに取り組んでいる。忙しい1週間だったが問題ない。私は他にすることがないし、時間を有効に使うようにしている。