土曜日の夜にアンフィールドで行われたサウサンプトン戦で2-0の勝利を収めたリヴァプールは、再び順位を上げ、トップ4への意欲を高めた。

前後半に生まれたサディオ・マネ選手とチアゴ・アルカンタラ選手のゴール、そしてアリソン・ベッカー選手の数々の重要なセーブにより、ユルゲン・クロップ監督率いるレッズは、待望の勝ち点3を手に入れた。

その試合から注目すべきポイントを5つ取り上げよう。

トップ4争いの継続

金曜日の夜にレスター・シティが敗戦したことで、リヴァプールのチャンピオンズリーグ出場権獲得までの差が6ポイントに縮まった。

これまでの2試合はいずれも1-0でリードしていたにも関わらず、試合終了間際に同点ゴールを許していたが、アディショナルタイムにチアゴ選手が正確なゴールを決めたことで、この悔しい流れを変えることができた。

リヴァプールの試合の前夜、ニューカッスル・ユナイテッドに4-2で逆転されたレスターは、クロップ監督が来季の欧州カップ出場権獲得に向けて戦う中で、最も近い目標となった。

また6位のリヴァプールは、フォックスより1試合少ない状態で、両チームは次週、オールド・トラフォードでマンチェスター・ユナイテッドとの対戦を控えている。

チェルシーはマンチェスター・シティに勝利し、さらに1ポイント差をつけて3位に位置している。一方ウェストハム・ユナイテッドは、日曜日の午後にエヴァートンを迎える。

「我々ができることは、試合に勝ち続けることだ」と、クロップ監督は最終日までもつれ込む可能性がますます高くなっている戦いについて語った。

チアゴ選手の初ゴール

90分、チアゴ選手がサウサンプトンのゴールキーパーであるフレイザー・フォースター選手の手の届かないところに低いシュートを放ったとき、レッズはそのゴールに安堵した。

また、昨年の9月にバイエルン・ミュンヘンから移籍してきたスペイン代表選手が、チームメイトとともに切望していた個人的な瞬間を迎えることができた。

「自分にとっての初ゴールなので、とても特別なことだ」と、得点した直後のミッドフィルダーは答えた。「これが最後のゴールにならないことを祈るよ」

セインツのエリア端までボールを運ぶと、ジョルジニオ・ワイナルドゥム選手が「シュート!」と叫び、それが背中を押したのだろう。チアゴ選手のインサイドシュートは、まさに選手とチームが望んでいたものだった。

アリソン選手の活躍が際立つ

リヴァプールの勝利は、背番号1番が大きな助けとなって達成された。

アンフィールドでの極めて重要な1分間のプレーで、マネ選手が元クラブに対してヘディングで均衡を破る前に、アリソン選手は強く、背筋を伸ばしてチェ・アダムズ選手が最後に放ったサウサンプトンの攻撃を防いだ。

その後、アリソン選手はマイケル・オバフェミ選手を同様の方法で封じ込め、さらに自分のパスミスから誘発したアダムズ選手のペナルティーボックス外からのシュートをセーブした。

ブラジル人選手による6つのセーブにより、アンフィールドでは1月以来となるクリーンシートを達成し、彼はマン・オブ・ザ・マッチを受賞した。

再先発したリース・ウィリアムズ選手

チーム内で軽症の怪我人が続出したため、監督はアリソン選手の前に、守備の再編成を余儀なくされた。

ディフェンスでは、ベン・デイヴィス選手とオザン・カバク選手が、中盤では、ジェームズ・ミルナー選手とナビ・ケイタ選手が欠場したため、ファビーニョ選手が本来のポジションに戻り、リース・ウィリアムズ選手がナサニエル・フィリップス選手と組んでセンターバックを務めた。

2人がコンビを組んで試合に臨むのは2回目で、ウィリアムズ選手にとっては1ヶ月ぶりの出場と2ヶ月ぶりの先発出場となった。

しかし、2人のうち最年長のフィリップス選手がチームメイトをリードすることで、彼らは再びクロップ監督の信念と信頼に応え、重要な結果をもたらすことになった。

「ナットはトップディフェンダーだ」とウィリアムズ選手は振り返る。「彼は可能性を秘めていて、試合を通じて僕に色々指示してくれることもあるので、彼と一緒にプレーできて本当に良かった」

未来への希望

土曜日の試合が、アンフィールドにサポーターがいない状態で行われる最後の試合になることを、誰もが願っていることだろう。

2020-21シーズンのホーム最終戦となる5月23日のクリスタル・パレス戦では、1万人の観衆がスタジアムに戻ってくることになっている。

これは、2020年3月以来、アンフィールドが迎え入れるファンの最大人数である。

「そうなればいいね」と、チアゴ選手はサポーターがいない状態での試合が終焉を迎えることについて語った。「我々にはたくさんのファンがいる。彼らはスタジアムのことを知りたいと、スタジアムに訪れたい、また我々の試合を生で見たいと思っているだろう」

「ファン、そして家族と共に一緒の時間を過ごせたら、喜びは2倍になるだろう」