現地時間日曜日のウェスト・ブロムウィッチ・アルビオン戦では、95分に生まれたアリソン・ベッカー選手の決勝ゴールがリヴァプールに2-1の勝利をもたらした。

ハル・ロブソン=カヌ選手のゴールでバギーズが先制したものの、モハメド・サラー選手が20ヤードの距離から放ったシュートが決まり、前半のうちにレッズが同点に追いついた。

しかしこの日は、リヴァプールのシュートが枠を叩いたほか、両チームのゴールがオフサイドで取り消しになるなど、引き分けに終わるかと思われた。

しかし、リヴァプールのまさに最後の得点のチャンスにアリソン選手が前線に上がった。するトレント・アレクサンダー=アーノルド選手のコーナーキックに合わせ、見事なヘディングでネットを揺らした。

この結果、レッズはチャンピオンズリーグ出場権獲得に向けて、残り2試合でチェルシーと1ポイント差、レスター・シティとは3ポイント差とした。

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ジョルジニオ・ワイナルドゥム選手とディオゴ・ジョッタ選手に代わり、カーティス・ジョーンズ選手とサディオ・マネ選手がスターティングメンバーとして起用された。

ディオゴ・ジョッタ選手については、マンチェスター・ユナイテッド戦での負傷により、今シーズンの残り期間を離脱することになるとキックオフ前に監督から公表されていた。

ロベルト・フィルミーノ選手がザ・ホーソンズでの一戦のキャプテンを任せられた。

前半

レッズは序盤からいくつかのチャンスを作った。チアゴ・アルカンタラ選手のシュートは枠を外れ、アンディ・ロバートソン選手のコーナーキックに合わせたナサニエル・フィリップス選手のヘディングシュートも枠には飛ばなかった。

ウェスト・ブロムも試合のリズムを取り戻し、15分にはリヴァプールのディフェンスを突破する。

マテウス・ペレイラ選手がディフェンスの背後に空いたスペースに走りこんだロブソン・カヌ選手にパスを送ると、このストライカーはこの機を逃さなかった。体を大きく開いて左足で流し込んだボールは、アリソン選手の手の先をすりぬけ、左ポストの内側に入ってしまった。

クロップ監督のチームは失点後も相手を押しこみ、24分には巧みなパス交換で同点のチャンスを演出した。

チアゴ選手がアレクサンダー=アーノルド選手にボールを預けてボックス内に侵入すると、ファビーニョ選手がスルーパスを出す。チアゴ選手はマークの空いたマネ選手にラストパスを送ったが、シュートはニアポストの内側をかすめて枠を外れた。

その後、アレクサンダー=アーノルド選手の絶妙なパスからサラー選手がゴールを狙ったが、サム・ジョンストン選手の至近距離でシュートを打つには至らなかった。

しかし、このエジプト人FWに今季31得点目が生まれるまでにそれほど時間はかからなかった。

リヴァプールはバギーズにプレッシャーをかけ、エリア近くでボールを奪うと、マネ選手のトラップがサラー選手にわたり、そのまま完璧なシュートをゴール左下に沈めた。

続く2点目もすぐに決まったかに思われた。

マネ選手がバックヒールでボックス内にボールを送ると、ディフレクションしたボールがフィルミーノ選手に転がった。ブラジル人FWはシュートを放ったが、これは左ポストに当たってしまった。

その1分後、レッズはアレクサンダー=アーノルド選手の見事なディフェンスで1-1のタイを守った。フィリップス選手のシュートが枠の上に飛んだあとのプレーで、このサイドバックは見事なカバーリングでロブソン=カヌの攻撃を防いだ。

後半

後半開始から3分、リヴァプールはオフサイドになってしまったが、ネットに揺らすことに成功した。

サラー選手がバギーズ側のボックス右端からファーサイドに向かってクロスを上げる。そこにマネ選手が飛び込んでゴールネットを揺らしたが、セネガル人FWはオフサイドポジションにいたとジャッジされた。

続いて、アレクサンダー=アーノルド選手を起点にした2対1のカウンターから、最後はサラー選手がシュートを放ったが、これはジョンストン選手にセーブされた。後半30分にクロップ監督はジョーンズ選手に代えてシャキリ選手を投入した。

レッズが試合を支配し、フィルミーノ選手がシュートを放つも弾かれてしまった。ウェスト・ブロムも固い守備を堅持しつつ、一時はリードを奪ったかに思われた。

セミ・アジャイ選手が右サイドのコーナーキックに合わせ、そのボールをカイル・バートリー選手が触ってゴールラインを割ったが、マット・フィリップス選手がアリソン選手の視界を遮ったとしてオフサイドになった。

チアゴ選手のパスを受けたロバートソン選手がボックス内に侵入し、低めのシュートを放ったが、ここはアジャイ選手に阻まれてしまった。

さらに、ロブソン=カヌ選手はボールを拾うと自らゴールに迫り、1対1の場面を迎えたが、ここはアリソン選手が見事な反応で制した。

さらに、フィルミーノ選手のパスを受けたアレクサンダー=アーノルド選手がフィリップス選手をかわして左足でシュートを放ったが、これはクロスバーを越えてしまった。

チアゴ選手が20ヤードの距離から放ったシュートをジョンストン選手が弾いたほか、ワイナルドゥム選手のシュートも枠を外れ、レッズの焦りは大きくなっていった。

しかし、迎えた95分、アリソン選手がアレクサンダー=アーノルド選手のコーナーキックに反応し、決勝点となるヘディングシュートを決めた。