リヴァプールFCは、オフィシャル出版パートナーとして、新たなグローバルパートナーである講談社と提携を開始した。

世界最大の出版社のひとつである講談社と複数年にわたる契約を交わしたことにより、クラブと講談社は若いファンたちが彼らの創造性を活かしクリエイティブ業界でのキャリアを成功させられるように協力していく。

講談社は、世界40カ国の読者に向けて、テレビ、アニメ、雑誌、絵本、小説、そしてオフィシャルグッズなど、幅広い商品を提供している。また、19世紀後半に日本で生まれ、発展してきた人気コミックやグラフィックノベルシリーズである「漫画」の出版社でもある。「進撃の巨人」、「AKIRA」、そして「セーラームーン」などの代表作をはじめとする漫画は、世界中で幅広い年齢層に愛されている。

日本を拠点とする講談社は、「物語は人々を感動させ、人生を変えることができる」という信念のもと、コミュニティへの貢献に焦点を当て、クラブの公式慈善団体であるLFC ファウンデーションと協力して、「Creative Works」を立ち上げた。

2021年9月より、リヴァプール・ジョン・ムーア大学と地元にある6つのカレッジの生徒を対象に、計4つのグループに分かれてエンプロイアビリティ・プログラムを実施する。また、困難な環境にある若者たちがクリエイティブな仕事に就けるようになることを目指す。

このプログラムを通して、参加者はキャリアの目標を達成するために必要な、想像的なスキルの構築、履歴書や面接のテクニック、人前で話すことや自信の付け方、そして職場で必要なことなどを身につけるサポートやメンタリングを受けることができる。

劇場、メディア、そしてゲームなどの様々な分野で活躍するリヴァプールの7つのクリエイティブ組織と協力する。また参加者には、職場体験の機会が与えられる可能性がある。

講談社は、パートナーシップの期間中に、リヴァプールのコミュニティを支援するために様々な寄付を行うことも約束している。当初は、子どもたちの読み書き能力を支援し、幼い頃からの創造性を発揮できるように、クリエイティブでアート素材をたくさん提供していく予定だ。

リヴァプールFCのCEOであるビリー・ホーガン氏は次のように述べた。「フットボールクラブとして、我々の歴史の中には信じられないような物語がたくさんあった。それらの物語は、創造性と物語の技術によって語り継がれ、生き継がれている。これらは、世界中のファンに興奮、記憶、そして想像力を与えているんだ」

「世界最大級の出版社である講談社とのパートナーシップを通して、創造性と物語の技術を高め、次世代の人々にインスピレーションを与えられるようなプログラムを作ることを楽しみにしている」

「LFC ファウンデーションでは、ここ18ヶ月間、16歳以上の方を対象に、キャリアの階段を上るために必要な様々な雇用機会を提供する「ワークス」イニシアチブを構築してきた。我々は講談社と協力して、若者がクリエイティブな仕事で夢をおいかけ、自分の可能性に気づく機会を提供するプログラム「Creative Works」を立ち上げることを嬉しく思う」

講談社社長の野間省伸氏は次のように語った。「英国に長く住んでいる私にとって、今回のLFCとのパートナーシップには特別な思いがある」

「チームが世界中のファンの前でプレーする毎試合ごとに、信じられないようなストーリーが生まれ、共有され、喜びと興奮を呼び起こしている。我々は、その特別な力を利用して、不可能なストーリーにインスピレーションを与え、強力で成功したパートナーシップを構築したいと考えている。世界中に情熱をもたらし、インスピレーションに火をつけるようなストーリーを一緒に創りましょう」