アンフィールドでチェルシーと対戦したリヴァプールは、劇的な展開の末に1-1の引き分けに終わった。

21分にカイ・ハヴァーツ選手のヘディングシュートで先制を許したが、前半ロスタイムにモハメド・サラー選手が落ち着いてPKを沈めて同点に追いついた。

このPKは、レッズのコーナーキックからゴール前での混戦のなか、リース・ジェームズ選手がゴールライン上でのハンドリングにより退場処分となったのを、VARレビューの結果与えられた。

クロップ監督のチームは後半のほとんどを支配したものの、チェルシーを崩し切ることはできずに勝ち点1を分け合った。

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アンディ・ロバートソン選手がリヴァプールのスターティングメンバーに復帰した。また、ファビーニョ選手とロベルト・フィルミーノ選手も同じく復帰し、コスタス・ツィミカス選手、ナビ・ケイタ選手、ディオゴ・ジョッタ選手がベンチに入った。

前半

キックオフ直後、サディオ・マネ選手がジェームズ選手にスライディングタックルを仕掛けるなど、熱狂的な雰囲気のなか試合が幕を開けた。

4分、フィルミーノ選手が相手のハヴァーツ選手からボールを奪うと、ハーヴェイ・エリオット選手が遠目からグラウンダーのシュートを放ったが、これは枠を外れた。その後、ジョーダン・ヘンダーソン選手にも素晴らしい動きからチャンスが訪れる。

このシーンの鍵となったのはキャプテンだった。レッズは自陣でボールを奪うと、ヘンダーソン選手は前線へとスプリントを開始する。

その間にトレント・アレクサンダー=アーノルド選手にボールが渡り、この右サイドバックはヘンダーソン選手にピンポイントのロングボールを送ったが、キャプテンのボレーシュートは枠外に逸れてしまった。

序盤はレッズが主導権を握っていたが、ジェームズ選手のコーナーキックをハヴァーツ選手がニアサイドで合わせたボールがゴールネットを揺らし、チェルシーが先制した。

しかし、フィルミーノ選手に代えてジョッタ選手を投入したリヴァプールは、劇的な展開から同点に追いつく。

ロバートソン選手のコーナーキックを相手のディフェンスがクリアしきれなかったところをジョエル・マティプ選手がヘディングシュートで狙うもクロスバーに弾かれる。そのこぼれ球にマネ選手が詰め、ジェームズ選手のハンドリングを誘った。

VARが介入したのち、アンソニー・テイラー主審がペナルティスポットを指差すとともにジェームズ選手にレッドカードを提示した。そのPKをサラー選手が蹴りこみ、冷静にGKエドゥアール・メンディ選手の逆を突いた。

後半

チアゴ・シウバ選手とマテオ・コヴァチッチ選手が投入され、チェルシーのトーマス・トゥヘル監督は数的不利をカバーしようとした。

しかし、リヴァプールの勢いはとどまるところを知らなかった。サラー選手の巧みなアウトサイドでのクロスをジョッタ選手が頭で合わせたが、ボールはKopスタンドに入った。さらに、ヘンダーソン選手がロングレンジのシュートを放ったがわずかに外れた。続けざまにファビーニョ選手とロバートソン選手がGKメンディ選手の守るゴールを脅かすなど、攻勢を強めていった。

しかし、試合を支配されていたチェルシーはカウンターからリヴァプールのゴールに襲いかかる。しかし、マティプ選手が決定的なブロックでロメル・ルカク選手のシュートを阻止した。

その後、アリソン・ベッカー選手がコヴァチッチ選手のシュートを阻止し、そこからリヴァプールが攻撃を仕掛けたが、サラー選手のシュートはGKメンディ選手にセーブされてしまった。

そのまま試合は終了し、ハイテンポで素晴らしいクオリティを見せたゲームはドローで幕を閉じた。