リヴァプールはキャロウ・ロードでノリッジ・シティを3-0で破り、カラバオカップ4回戦に進出した。

南野拓実選手が前半4分に決めたゴールがこの試合の決勝点となった。前半終了の直前にはクリストス・ツォリス選手のPKをクィービーン・ケレハー選手が見事にセーブしている。

その後、後半5分にはディヴォック・オリギ選手がヘディングシュートを決め、終盤にも南野選手が自身この日2点目となる追加点を決めたことで、ユルゲン・クロップ監督は次のラウンドへと駒を進めた。

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クロップ監督は、クラブ史上5番目に若い選手となる16歳のカイデ・ゴードン選手を起用したほか、コナー・ブラッドリー選手も同じくファーストチームでのデビューを果たした。

また、ナビ・ケイタ選手との交代でハーフタイム明けから出場したタイラー・モートン選手とジェームス・バラギジ選手の2人のアカデミー出身選手がベンチ入りした。

先の週末に行われたクリスタル・パレス戦の先発メンバーからはイブラヒマ・コナテ選手とコスタス・ツィミカス選手がこの試合でもスターティングメンバーに名を連ねた。また、ジョー・ゴメス選手がリヴァプールで初めてキャプテンマークを巻いた。

前半

リヴァプールは目を見張るようなスタートを成功させ、オープニングゴールを奪うまでにさほど時間はかからなかった。

ツィミカス選手が蹴ったGKから逃げる弾道のコーナーキックをオリギ選手が頭で落とすと、南野選手が鋭く体を切り返しながら振り向きざまでのシュートを放つ。ボールはノリッジのGKアンガス・ガン選手の足をかすめてゴールに突き刺さった。

12分にもツィミカス選手の素晴らしいプレースキックが追加点のチャンスを生み出す。左サイドバックのツィミカス選手がコーナーキックを蹴ると、イブラヒマ・コナテ選手が強烈なヘディングシュートで合わせたものの、ボールはクロスバーを越えてしまった。

活発な攻撃はすべてアウェーチームによるものだった。ゴードン選手は右サイドから中央へと切り込み、ゴールまで20ヤードの位置からグラウンダーのシュートを放ったが、これはサイドネットをかすめた。

ノリッジの特筆すべき攻撃は前半30分すぎに訪れる。ツォリス選手のバックヒールに合わせたアダム・イーダー選手のシュートはケレハー選手が難なくキャッチした。

ケレハー選手の活躍はここからだった。ブラッドリー選手がディミトリス・ヤヌリス選手をエリア内で倒してしまい、ノリッジにPKを与えてしまう。しかし、ツォリス選手がゴール中央に蹴りこんだシュートはケレハー選手が足で防いだ。

後半

後半開始早々、ピエール・リス=メル選手にボックス内からシュートを打たれるもクロスバーをかすめて枠を外れた。同点弾のチャンスを逃したノリッジは直後にリードを広げられることになる。

リヴァプールは右サイドから左サイドへとボールをシフトさせると、カーティス・ジョーンズ選手はオーバーラップしてきたツィミカス選手にパスを出して一気にゴールへと迫る。

左サイドバックがエンドライン際から正確なクロスを供給すると、オリギ選手がヘディングで合わせてファーサイド側のネットを揺らした。

その2分後、ゴードン選手のパスを受けたオリギ選手がゴールの隅を狙うシュートを放ったが、ここは惜しくも枠を外れた。

しかし、レッズは試合時間が残り10分となったところでダメ押しの3点目を奪う。

ブラッドリー選手が高い位置で相手からボールを奪うと、アレックス・オックスレイド=チェンバレン選手が南野選手にボールを預ける。その南野選手はGKガン選手の左側を通すシュートを落ち着いて流し込んだ。