ユルゲン・クロップ監督は、現地時間水曜日に行われたチャンピオンズリーグ・グループB第4節でアトレティコ・マドリードを2-0で破り、ベスト16進出を決めたリヴァプールの「非常にスペシャルな」偉業を称えた。

前半に生まれたディオゴ・ジョッタ選手とサディオ・マネ選手のゴールもあり、レッズはグループステージ2試合を残してグループBの首位通過を決めている。

前半21分、トレント・アレクサンダー=アーノルド選手の見事なクロスからジョッタ選手が先制ゴールを挙げると、その直後にはマネ選手が追加点を決めた。

前半36分にはアトレティコのフェリペ選手が退場となった。クロップ監督のチームは今季のチャンピオンズリーグで全勝を維持している。

試合後のクロップ監督の記者会見でのコメントは以下でご覧ください。

現時点でのグループステージでの戦績がこれ以上ないほど良い結果であるかについて

ボビー・フィルミーノがハムストリングを痛めて負傷退場していなければ、もっと良かったと思う。しかし、それ以外では、良いパフォーマンスだったし、ここまでのグループステージは素晴らしいものだ。組み合わせ抽選のときには予想していなかったことだし、誰も予想していなかっただろう。このようにできているのは非常にスペシャルなことだ。ただ、今夜のタスクは終わったが、まだ2試合残っていることは皆がわかっているし、そこで勝つために全力を尽くすよ。こういう感じだね。

フェリペ選手の退場について

最初、レッドカードだとは思わなかった。私にとってはイエローカードに見えたんだ。見返してみると、足が高く上がっており、アキレス腱に当たっているので、そこはレフリーの判断だ。規則的にはレッドカードだと思う。私は相手チームに1人減ってほしいと思うだろうか? いや、そのようなことはまったくない。11人が相手でもすでに我々の方が上回っていたと思うが、過密日程では、その後の退場後の試合をいかにコントロールするかが非常に重要だと考えるし、我々はそうしたんだ。我々は素晴らしいゴールを決めたうえに、多くのチャンスも作り出した。ジョエル・マティプのパスやドリブルなど、素晴らしいゴールを決めたが、僅かな差でオフサイドになってしまった。だが、良いフットボールだった。その後、コスタスが少なくとも2本のクロスを上げたと思うが、これはゴールにできたはずだ。後半には、モのドリブルからチャンスが生まれるなど、ゴールの機会があった。それほど大きな変化はなかったと思うが、もちろん、これは別の試合だ。11月には、かなり成熟したチームで試合に臨もうとしていたが、うまくいかなかった。ボビーが怪我をしてしまったことは好ましくないことだね。

アレクサンダー=アーノルド選手のパフォーマンスについて

彼は明らかに良い選手で、とても印象的な右足でのプレーを持っているし、認識能力も素晴らしい。彼が試合にうまく入っているときは特に優れているね。右サイドでヘンド(ジョーダン・ヘンダーソン選手)とモ(モハメド・サラー選手)とのトライアングルで先制ゴールに繋がる組み立てをするなかで、トレントにはクロスを上げるのには十分すぎるスペースと時間があった。2点目のシーンでは、サディオが素晴らしいスキルとフィジカル、技術でディフェンダーを置き去りにして、ヘンドにボールを預けた。ヘンドはアウトサイドのギャップの間にいて、これこそが良いフットボールだ。最終的には、トレントが好きなようにクロスを上げられるが、中に受け手の選手がいないと、あまり好ましくはないため、良い加減だった。

ハーフタイムでのマネ選手の交代について

おそらくスタジアムにいた全員、そしてジャーナリストの皆さんもこの交代を予想しただろうし、私もそれが正しい判断だったと思った。皆さんが想像するよりも私はこの交代を好ましく思っていない。それは、サディオは素晴らしいプレーを見せてくれたのに、なんだこの判断は?というものだ。サディオが自身の感情をコントロールできないとは思っていないし、彼は冷静だった。問題は、空中戦になったときに選手がヘディングでボールにチャレンジしにいくなか、相手選手が倒れ込み、何人かのマドリードの選手がしているのを見たが、過度に転げ回ってピッチ上の選手が再び同数になってしまうということだ。私はこの交代を望んでいなかったが、正しい判断だったと考えている。

ディエゴ・シメオネ監督と握手を交わさなかったことについて

全く問題ない。ディエゴがそういったことを好まないことは知っているし、私自身もこの地球でいちばん握手をするようなタイプの人間ではないし、握手のことで誰かを困らせることはしたくない。彼はそれを好まず、私も気にしていない。とはいえ、彼自身と彼の仕事ぶりに対するリスペクトは変わらないよ。

アレックス・オックスレイド=チェンバレン選手は温存させるために交代させたのかについて

まさにその通りだ。それに、見てもらったようにタキ(南野拓実選手)の調子が本当に良く、彼を投入してからチャンスも生まれた。オックスレイドは数試合こそ出ていたものの、そこまで多くはプレーしていなかったため、試合を通じてプレーさせ続けることはしたくなかった。日曜日にも試合を控えており、選手全員が必要だ。それが(交代の)理由だ。彼(アレックス・オックスレイド=チェンバレン選手)は問題ないよ。

すでにグループステージの首位を確定させているなか、残り2試合での選手起用について

選手起用は試合前後の状況次第だ。つまり、試合前の選手のコンディションや、次の対戦相手がどこかということだ。これは常に当てはまることで、ここ数試合に限った話ではない。今夜の試合で(前回の試合から)5枚を入れ替えたのも、例えば、ウェスト・ハムとの試合よりマドリードでの試合のほうが重要だとはみなさなかったからであって、そういうときは選手があるタイミングで交代を好まなかったとしても選手の入れ替えをする必要がある。ただ、ポルトとの試合ではひとつだけ違うことがある。それは我々がすでに(グループステージ)突破を決めているということだ。ただし、突破は決めているものの、そのことは忘れて、グループステージを突破する前だと思わなければならない。これはチャンピオンズリーグで、次の試合はホーム、さらにその次の試合はサン・シーロだ。まだそこで試合をしたことがないからとても興奮しているよ。(ポルト戦を)ホームで戦い、本物のフットボールをするつもりだ。ポルト戦を一目見ようと世界中から大観衆が訪れるなか、わからないが、未完成の料理を提供するなんて想像できるかい? そんなことはあってはならないはずだ。我々は全力を出し、フットボールの試合に勝とうとする、それだけだ。ときには何かを得たり、ときには何かを得られなかったりするが、すべきことは同じだ。試合を戦い、勝ちにいくこと、そして魅せることだ。