リヴァプールは、現地時間水曜日夜にエミレーツ・スタジアムにて行われたアーセナル戦に勝利し、プレミアリーグの首位を走るマンチェスター・シティとの勝ち点差を1に縮めた。

前半をスコアレスで折り返すと、54分にディオゴ・ジョッタ選手がチアゴ・アルカンタラ選手の巧みな縦パスから抜け出し、鋭い角度からレッズの先制点となる得点を記録した。

ロベルト・フィルミーノ選手がレッズの得点を重ねるべく投入されると、そのわずか9分後にアンディー・ロバートソン選手のクロスを冷静に沈め、レッズのリードを2点に広げた。

リヴァプールはこの試合に勝利し、プレミアリーグでの9連勝を達成した。また、これにより試合数で並んだ首位のマンチェスター・シティとの勝ち点差が1となった。

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現地時間先週末に行われたブライトン&ホーヴ・アルビオン戦から2名のメンバー変更があり、ジョッタ選手とチアゴ選手が先発で起用された。

モハメド・サラー選手は、先日の試合での足首の負傷を受け、ベンチスタートにとどまった。

アリソン、アレクサンダー=アーノルド、ファンダイク、ファビーニョ、ヘンダーソン、チアゴ(ジョーンズ, 89)、マネ、ディアス(サラー, 55)、ジョッタ(フィルミーノ, 55)

サブ:ケレハー、コナテ、ケイタ、ゴメス、オックスレイド=チェンバレン、南野

試合内容

試合開始早々、リヴァプールが立て続けにコーナーキックを獲得すると、エミレーツ・スタジアムでの見せ場を作った。試合開始から約2分後、そのうちの1本をファンダイク選手が叩きつける強烈なヘディングで枠を捉えるも、ボールは相手キーパーであるアーロン・ラムズデール選手に阻まれた。

一方、アーセナルは、ガブリエウ・マルティネッリ選手がアウェイ側のゴールエリア内を横切るボールを供給し、アリソン・ベッカー選手をいなすが、ロバートソン選手にクリアされてしまう。

両チームが互いに一進一退を続けるなか、セドリック選手が果敢にもミドルシュートを狙うが、ニアポスト側に大きく外れた。

なお、両ゴールキーパーが目立つことはほとんどなく、互いにポゼッションを生かしきれない。

前半終了間際、アレクサンダー=アーノルド選手が40ヤードにわたる完璧なボールを、ボックス内に走り込んだマネ選手に供給する。しかし、ガブリエウ選手にこのボールを回収され、枠内シュート1本のまま、前半が終了した。

後半開始早々、マネ選手がヘンダーソン選手からのスルーパスを受け、ネットを揺らした。しかし、その背番号10番はオフサイドの判定となり、ノーゴールとなってしまう。

今度は、マルティネッリ選手がペナルティーエリア左から侵入し、レッズのゴール前を脅かすが、中で待っていたアーセナルの選手には繋がらない。

51分、チアゴ選手から甘く入ったバックパスを、アレクサンドル・ラカゼット選手が回収すると、ガナーズに得点のチャンスが訪れる。ラカゼット選手はボールを後方に落とすと、ウーデゴール選手がシュートを放った。しかし、アリソン選手の素晴らしいセーブで、ボールはバーの上へとはじき出される。

54分、リヴァプールが決定機を迎える。チアゴ選手が、エリア左側への縦パスでホーム側ディフェンスのほころびを突くと、ジョッタ選手がそのボールに反応。ラムズデール選手のニアポスト側に強烈なゴールを決め、先制点を記録した。

そのポルトガル人フォワードのプレーは、彼とルイス・ディアス選手に代わって、サラー選手、フィルミーノ選手が投入されるまでのラストプレーとなった。そして、ユルゲン・クロップ監督サイドが更にリードをするまで、時間はそうかからなかった。

サラー選手がこぼれ球に反応し、シュートを放つも阻まれるという一連の流れから、ボールはエリア左前で待つロバートソン選手へ。一度はサカ選手にアーリークロスをクリアされてしまうが、ロバートソン選手が再びボールを奪い返す。

その左サイドバックは、ゴールエリアに低めのボールを供給すると、フィルミーノ選手がゴールマウスに程近い位置から、さりげないフィニッシュでゴールを割ってみせた。

試合終了間際、マルティネッリ選手に2点という重荷を軽減する機会が巡ってくるが、シュートはファーポスト脇に外れてしまう。その結果、リヴァプールがプレミアリーグにおける直近9戦で9連勝となり、首位を走るシティに更なるプレッシャーを与えることとなった。