レッズは現地時間水曜日夜に行われたアウェイ・アーセナル戦を2-0の勝利で飾ると、プレミアリーグの首位を走るマンチェスター・シティとの勝ち点差が1となる位置まで迫った。

54分、ディオゴ・ジョッタ選手が先制点となるゴールをニアポスト側に突き刺すと、代わって入ったロベルト・フィルミーノ選手がリードを広げ、試合開始から1時間程度で勝利を確かなものにした。

ここでは、エミレーツ・スタジアムにおける試合での5つのトーキングポイントを紹介する。

ディオゴ選手の主砲と歓喜

ジョッタ選手は2020年9月にリヴァプールに加入して以来、アーセナルと対戦した全公式戦7試合のうち7得点をものにしている。

そのポルトガル人フォワードは、エミレーツ・スタジアムでの得点を5に伸ばしており、ビジターとして最多得点を記録しているジェイミー・ヴァーディ―選手に並んだ。

彼はピッチを後にする直前に、ニアポスト側に左足を振り抜きアーロン・ラムズデール選手を掻い潜ると、アウェイスタンドに向けて豪快なセレブレーションを披露した。

「もし良い形でゲームを終わらせたいなら、自分でネットを揺らすことだ」と、試合後に今季18ゴール目を記録したその背番号20番は語った。

クロップ監督のスカッドの中で、ガナーズ相手に類まれな記録を残している選手としてはフィルミーノ選手も挙げられる。

そのブラジル人は、ピッチに登場するや否や、アンディー・ロバートソン選手のクロスを器用に枠に収めると勝利を一気に手繰り寄せた。また、このゴールで、彼がこれまでアーセナルと対戦した全16試合での得点が9となった。

闘志あふれるレッズたち

マン・オブ・ザ・マッチに輝いたロバートソン選手は、状況に応じた柔軟な守備を披露し、前半に2度の重要なタックルを成功させた。また、それがレッズの攻撃への礎となった。

レッズは予断を許さない前半を終えると、後半から素晴らしい攻撃の形を披露した。

後半開始直後の8分間での2ゴールがレッズに確かな余裕を与えると、プレミアリーグのタイトル争いにおいて逃すことのできない勝ち点3の輪郭が明瞭になった。

ジョッタ選手が先制ゴールを決める直前、マルティン・ウーデゴール選手が決定機を迎えるが、アリソン・ベッカー選手がこの試合の分岐点とも言える重要なセーブをみせた。また、このセーブでチーム全体が、プレミアリーグの最終局面に向け息を吹き返した。

マン・シティを猛追

勝ち点1がすべてを握る。

レッズのプレミアリーグにおける直近9試合9連勝という戦績は、勝ち点差わずか1でペップ・グアルディオラ監督率いるシティに迫ったことを示しており、これは今年の1月と同じ状況だ。

シティがアウェイ・バーンリー戦を迎えるまでの一定期間ではあるものの、リヴァプールの得失点差から、現地時間4月2日の正午過ぎに行われるワトフォード戦において引き分け以上で一時的に首位につけることができる。

「我々がシティと戦うのは今ではない。彼らと戦うのは3~4週間後だ。詳しくはわからないが、いい戦いができることを願っているよ」と、監督は記者会見で語った。

「それはさておき、我々はいい状況にいるし良いムードでもある。突き詰めていくことが唯一の突破口なのは承知だが、それだけは明確だ」

あのトリオが再び二桁を記録

トレント・アレクサンダー=アーノルド選手、モハメド・サラー選手、ロバートソン選手の3選手は、今季のプレミアリーグにおける二桁アシストに到達した。

ロバートソン選手は、現地時間水曜日の試合で、ゴールエリア内を横切るパスからフィルミーノ選手のゴールを演出すると、それがレッズ加入後通算50アシストとなった。

上記の3選手は、2019-20シーズンでも揃って同様の記録を達成しており、今回のこのスコットランド人のパスで2シーズン前の完全再現をする形となった。

アレクサンダー=アーノルド選手が、11アシストでアシストランキングの首位を走る一方、サラー選手とロバートソン選手はともに10アシストで後を追っている状況だ。

クロップ監督の節目となる勝利

エミレーツ・スタジアムでの結果は、クロップ監督がレッズを指揮して以来、アウェイでの勝利数が100試合に到達したことを意味しており、全公式戦を通したアウェイ・アーセナル戦で3連勝を飾った史上初の監督となった。

また、彼が指揮したアーセナル戦において、18試合中10勝を記録しており、これは28試合中11勝を成し遂げたビル・シャンクリー氏に次ぐ記録である。

クロップ監督の戦士たちは、今季9試合を残した状態で勝ち点を69としており、既に昨シーズン終了時点の勝ち点と同値の勝ち点を積み重ねている。