マッチレポート:マティプ選手のヘディング弾でチャンピオンズリーグ・アヤックス戦を制す
レッズは、現地時間火曜夜にアンフィールドで行われたAFCアヤックス戦において、ジョエル・マティプ選手の値千金のヘディング弾で2-1の勝利を収めた。
前半にモハメド・サラー選手が素晴らしい先制点をレッズにもたらしたが、アウェイチームのモハメド・クドゥス選手の同点弾により、試合はすぐに振り出しに戻ってしまう。
後半は終始ホームチームがゲームを支配し、長く続いた得点へのプレッシャーは試合終了間際にマティプ選手が記録したゴールにより払拭された。KOPスタンドの目の前で生まれた決勝ゴールが、チャンピオンズリーグ・グループA第2戦にて、レッズに貴重な勝ち点3をもたらした。
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ユルゲン・クロップ監督は前回の試合から4選手を変更し、マティプ選手、コスタス・ツィミカス選手、チアゴ・アルカンタラ選手、そしてディオゴ・ジョッタ選手をスターティングメンバーに組み込んだ。
トレント・アレクサンダー=アーノルド選手は、レッズ史上最年少の23歳341日でヨーロッパの大会での50試合出場を達成した。
リヴァプール:アリソン、アレクサンダー=アーノルド、マティプ、ファンダイク、ツィミカス、ファビーニョ、チアゴ(90分、バイチェティッチ)、エリオット(66分、フィルミーノ)、ディアス(90分、ミルナー)、サラー、ジョッタ(66分、ヌニェス)
サブ(出場なし):アドリアン、デイヴィス、ゴメス、カルバーリョ、アルトゥール、フィリップス
前半
キックオフを前に、現地時間先週木曜に崩御されたエリザベス女王へ黙祷が捧げられた。
リヴァプールは先週のナポリでの敗戦を受け、開始早々から前に出る試合運びを選択。しかし、序盤は両チームに決定的な動きは見られなかった。
試合が大きく動いたのは17分、レッズは自陣から素早く敵陣に攻め込むと、アヤックスのゴールネットを揺らした。
アリソン・ベッカー選手のロングフィードをルイス・ディアス選手が綺麗にフリックすると、ジョッタ選手がエリア内右へとラストパス。最後はモハメド・サラー選手が、レムコ・パスヴェール選手の右側にゴールを決めた。
クロップ監督率いるチームは、追加点を求め更に攻撃の手を強める。エリア内でフリーとなっていたディアス選手がボールを受け取り、シュートを放つものの枠の左側へと外れてしまう。
ジョッタ選手が同様の位置からもう一度狙うが、枠を捉えられない。すると27分、ビジターチームが同点弾を記録した。
エールディヴィジからの刺客は、左サイドから攻め込むと、レッズのエリア内で待つクドゥス選手にパス。身体の捻りを使って同選手が強烈に放ったシュートは、バーの内側を叩きネットを揺らした。
同点弾を許すも、リヴァプールが足を止めることはなかった。アレクサンダー=アーノルド選手がセカンドボールに反応しやや遠い位置からミドルシュートを狙うも、惜しくもクロスバーの上をかすめてゴールとはならなかった。
背番号66番のコーナーキックを、エドソン・アルバレス選手を掻い潜ったフィルジル・ファンダイク選手が頭で合わせる。パスヴェール選手がこのシュートをゴールライン際で掻き出すと、こぼれ球にジョッタ選手が反応するがうまく得点につなげることができなかった。
ディアス選手のパスからアレクサンダー=アーノルド選手がエリア内で決定機を迎えるが、相手ゴールキーパーに二度にわたりセーブされ、同点のまま前半を終える。
後半
後半開始とともに、すぐに試合が動き出す。アヤックスのカウンターからクドゥス選手がレッズのゴール前に迫るが、サラー選手のチェックにうまく対処することができない。その際の接触に関してペナルティキックをアピールするも、退けられた。
ジョッタ選手がボールを奪い敵陣に侵入。最終的にシュートを放つもパスヴェール選手に阻まれる。
開始60分、レッズがトリックプレーから敵陣に押し込み脅威となるが、アヤックスは集中力を保ち危機を脱する。
サラー選手が前線に抜け出し決定機が訪れるが、うまくコントロールができない。詰めていたハーヴィー・エリオット選手がシュートを放つも右サイドネットをかすめ、直後にその前のサラー選手のプレーがオフサイドの判定となる。
試合時間が残り25分を切ると、クロップ監督は攻撃のカードを切り、ロベルト・フィルミーノ選手とダルウィン・ヌニェス選手をピッチへと送り出した。次に大きなチャンスを作ったのはアヤックスだった。右サイドからファーに向けて緩いクロスがあがると、ダレイ・ブリント選手が頭で合わせる。しかし、枠を捉え切ることができなかった。
サラー選手のパスからヌニェス選手がエリア内左で受けると、ゴールライン際で仕掛け、中で待つディアス選手に向けてパスヴェール選手の前に危険なクロスを供給する。
サラー選手のシュートはディフレクションからコースが変わるとバーを叩いてしまい、ゴールとはならなかった。しかし、続くコーナーキックからマティプ選手が高く競り勝つと、素晴らしいヘディング弾を沈め、リヴァプールに劇的な勝利をもたらした。
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