火曜日の夜に行われたFAカップ5回戦のチェルシー戦に2-0で敗れたリヴァプールのユルゲン・クロップ監督は、トップフォームに戻すためにはディフェンス面において改善を施さなければならないと認めた。

レッズはウィリアン選手とロス・バークリー選手にゴールを許したことによりスタンフォード・ブリッジで勝利を献上し、FAカップ5回戦で敗退となった。

試合は前半13分にウィリアン選手が先制弾を決めると、後半にもバークリー選手が追加点を決め、ブルーズが大会準々決勝進出を確定させた。

試合についての感想

2-0での負けは良くないが、このケースは比較的説明しやすい。ゴール付近で2つの決定的なミスを犯したということだ。アドリアンがスーパーセーブをみせた直後にウィリアンが非常に良いシュートを放ち、それを抑えることができなかった。だが問題はその前に我々がボールを失ったことだ。こういうことはフットボールには付き物だからとてつもないショックというわけではない。それに対するリアクションも、我々のプレーも良かった。いくつか良い点もあった。とても激しい試合で両チームともよく走った。難しい試合になることは明らかだったが、我々には決定機を作り、とりわけ誰がセーブしたのかわからないような、ディフェンダーかキーパーが防いで我々も3回か4回ほどシュートを打ったシーンがあった。だがその後2点目を許してしまい、それによって我々にとって試合がより難しくなった部分があった。チェルシーは持ちうる力すべてを出して守り、ボールに身体投げ出すほど、本当にフィジカル的だった。我々は得点することができず、相手もそれから得点できないまま試合は2-0で終わりを迎えた。我々は敗退してしまった。望んでいたものとは真逆の結果だ。

ここ4試合で3敗していることについて

ここまで我々が非常に強かったのは素晴らしいディフェンス見せていたからだ。そうであれば普通は我々を相手に多くのチャンスを作り出すといったことはできない。だが今や認めなければならないのは、直近の3試合、いや4試合かもしれないが、相手にゴールを許しすぎた。それは事実だ。それも全く異なったシチュエーションから得点されている、すなわち我々が認識している問題はひとつだけではないということだ。チームの勢いについては心配していない。勢いというのはすぐに得ることができるものではなくて、キープするものだ。勢いを取り戻すチャンスはまだある。いや、勢いについては気にしていない。これはフットボールだ。簡単なシーズンだとか、簡単な期間だとか、今夜は簡単な試合だとかは決して考えたことは一度もない。ないんだ。難しい試合になるということはどんな時でも明らかだった。誰との対戦であれ明らかに厳しい試合になることがわかっていたんだ。我々はよくやった、だが今夜は決定的な機会に恵まれず、そのことを我々は受け入れなければならない。

チームの最近のパフォーマンスについて

今夜のパフォーマンスはワトフォード戦とは完全に違ったものだった。ワトフォード戦は本当にひどかったが、今日はそこまで悪くはなかった。今夜は非常に激しい試合だった。(先発を)7人入れ替え、試合が激しくなることは承知していた。多くのスプリントを要し、中盤にスペースができることが明らかだったから私は変更を施した。チェルシーの戦術、我々の戦術、それには常に加速することが必要なのは明らかだ。常に加速を続けるべく7人もの変更を加えたのだ。今夜のパフォーマンスについて私は特に気にしていない。これがフットボールだ。決定的なミスを犯せばフットボールの試合には負ける。

シーズンのこの時期における選手のマネージメントについて

我々が出場する大会はそんなに多くは残っていない。おそらく先週に対処しておかなければならなかったのだろう。アトレティコとの試合が終わった後、私が100パーセント合っているかはわからないが、12日間で4試合を控えていたはずだ。今やチャンピオンズリーグでどこまで進めるかにかかっている。上位進出できるかは我々でもまだわからない。リーグ戦と他の大会との間で調整していくことに我々は慣れているしこれまでもやってきた。カーティスなんかは今夜素晴らしいプレイを見せてくれたし、みんなも「なんて選手だ」と思ったはずだ。そう、ボールを失ってもそれは学習の過程のひとつだ。こうやって学んでいくんだ。家のリビングルームで学ぶことはできない。ピッチ立ってそれにリアクションしながらでしか学べない。

ネコは今夜スーパーな試合をしてくれた。将来助けになるであろう素晴らしい第2のサイドバックを我々が有していることを示してくれた。タキも良いプレーだった。もっと彼を使うことができただろう。ネコがタキを1回か2回見ていれば、タキは完全にフリーだったことに気づいただろう。多かれ少なかれクロスは送っていただろうが、タキの位置を見ていれば、貢献できていただろう。多くの良い点があった。アダムはクレイジーなまでに走ってくれた。ファビーニョ、彼はプレーすべくプレーし、その質を示した。彼はピッチに留まり長く試合に絡むべき選手だった。良いリズムなど良い点は多くあった。だが彼はボールを失ってしまい、経験値のある選手としてボールロストに対処しなければならなかった。これがフットボールで、これがその競技での現実だ。私がよく言ったように、我々は常にうまく対応する必要がある。今回が初めてではない。

直近3試合での得失点の多さについて

大丈夫だ。数字がこうだの、事実がこうだのというのは明白なことだ。すでに知っている。試合に負けたときよりも勝ったときのほうが説明が容易なのは明らかだ。論点は多くない。「いいや、君は正しくない」などとは言い切れない。自由な世界だ。君たちのしたいように解釈できる。だが私は私が見た事実だけを述べる。私は数字を見て、それらを理解し、そして内容が良くないことも心得た。多くのゴールは許したくない。再びゴールを奪いたくないということではない。私がここに座らずに「OK、得点できることと失点を防ぐことは100マイル離れているかのように違う話だ」と考えるなんてことはしない。その2点の違いは些細なことだが、この些細なことが違いを生む。選手たちは強い。何度も素晴らしいリアクションを見せてくれて我々はまた再びそのようなリアクションを見せなければならない。それだけだ。