木曜日のウォルヴァーハンプトン・ワンダラーズとの「非常に厳しい試合」でリヴァプールが勝利した後、ユルゲン・クロップ監督は、試合結果に満足しているようだ。

ジョーダン・ヘンダーソン選手の先制点でリヴァプールがリードを奪っていたが、ラウール・ヒメネス選手のゴールによって同点に追いつかれる。しかし、84分のロベルト・フィルミーノ選手のゴールにより、リヴァプールはモリニューでの厳しい試合で勝利した。

クロップ監督率いる容赦ないチームは、今シーズンのプレミアリーグで、今のところ23試合中22試合で勝利し、2位と16ポイント差をつけ無敗で首位に立っている。

試合後の会見でクロップ監督は、前半で交代を余儀なくされたマネ選手の負傷状態に加え、フィルミーノ選手の「ワールドクラス」のゴール、ヘンダーソン選手の貢献度、南野拓実選手のプレミアリーグデビューなど、様々なトピックについて語った。

会見の概要は以下のとおりである。

結果を出し続けるリヴァプールの特徴について

試合前にも話したが、この試合は当然、本当にタフなものになるということを全員理解していた。ウルヴスは信じられないくらいいいプレーをしていて、彼らは、私たちが今シーズン対戦した相手とはすべてにおいて違うということを知っていた。ヌーノ監督の試合への対策はとても素晴らしい。去年、ここでウルヴスと対決した時とは選手が3,4人代わっていた。ベネットとボリーがプレーしていたポジションにサイスとデンドンケルを入れきた。トラオレに関しては、今のところ、対策仕様がない。このことについて何度も触れてきたが、これは真実だ。彼は、もはやウインガーであるだけでなく、ボールをキープできるし、ゴールも演出できる。これが試合を難しくする。彼らの守備の方法もそうだ。私たちがボールを失ったら100%カウンターアタックが来て、半分はゴールまで迫ってくる。しかし、彼らは今日、それほどチャンスはなかった。彼らはスーパーゴールを決め、アリソンの好セーブによって防がれたとはいえ大きなチャンスもあった。私たちも、4,5回ほどGKとの1対1の場面があったが、そこで得点すべきだった。

私たちはコーナーキックから素晴らしいゴールを決めたが、2、3点目を取ることができなかったため試合がオープンになり、より厳しくなった。彼らが同点に追いつき、5-10分ほどウルヴス優位の時間帯があったが、私たちはもう一度試合を落ち着かせ支配することができた。ウルヴスもその厳しさを感じており、私たちは再びチャンスを手にした。サラーが再びチャンスに絡み、フィルミーノもゴール前でフリーになった。そして、フィルミーノのスーパーゴール。その後、試合を再びコントロールできたこと、いくつかの私たちのセットプレーがあったこと、プレッシングの状態、カウンターアタックの状態を作れていたことは、選手たちが試合を支配する機会を与えてくれた。なぜなら、それは私たちが必要なことだったからだ。それは私たちにとってだけ難しいのでなく、相手にとっても大変なことだ。両チームともこれまで多くの試合をしてきたこともあり、どちらが有利でどちらかが不利などということはない。想像できると思うが、私は非常に嬉しく思っている。

選手たちが落ち着いて勝利のゴールを決めるには・・・

選手たちはそれぞれ、これまでのキャリアの中で、1回か2回ほど決勝ゴールを決めたことがあると思うが、そういったゴールはスタンドを沸かすことができ、私たちもその熱狂具合を理解している。ゴールを決めるための様々なオプションがあるということは、試合に勝利する機会を与えてくれる。もし私たちにコーナーキックのチャンスを得たなら、私たちにとってそれは素晴らしいことであり、一方で、相手にとっては望ましくないことになる。なぜなら、私たちはコーナーキックを自分たちの武器としており、何かが起こるかもしれないからだ。私たちももう一度試合を落ち着かせなければならなかった。そうする必要があったんだ。彼らが得点したゴールはカウンターアタックだった。私たちは1-0でリードしていたにもかかわらず、カウンターアタックで同点に追いつかれた。あまり良いことではない。私たちは完璧な結果は求めないが、可能な限り完璧な反応や対応は求める。私たちがやろうとしていることは、難しい試合状況の中で戦い続けること。それを選手たちは再びやってくれただから試合に勝利することができた。本当に信じられないことだ。

ジョーダン・ヘンダーソン選手の先制点とパフォーマンスについて

先週も話したが、トレーニングでのコーナーキック練習のときにこうした点の取り方ができあがってきた。そして、何度もいうが、ヘンドは決めてくれる男だ。コーナーキックの時、彼は基本的には守備のポジションにいるので、いつ彼が攻撃の方へ参加するようになったからわからない。しかし、私たちは彼がコーナーキックから得点できるという方法を見つけた。彼のゴールは素晴らしい。そして、彼の新たなゴールパターンを示してくれた。彼は、難しい試合の中で、みんなを鼓舞し続けて、再び信じられないプレーを今夜見せてくれた。彼はしっかりとみんなの気を引き締めている。声を張り上げているだけではなく、彼は彼自身が選手らに期待していることを伝えているんだ。私がすべて指揮しているわけではない。彼がチームを引っ張っていることはいいことだ。彼のような選手がいなければ、このような状況にいないだろう。

負傷したマネ選手に代わってプレーした、南野選手のプレミアリーグデビューについて

素晴らしい、の一言。マネがプレーできないという状況になり、今夜はいつもと戦い方を少し変えた。攻撃時はいつも通りのシステムだが、守備の時は4-4-2のフォーメーションで守らなければならなかった。もしオリギがプレーできるなら、100%それのフォーメーションにフィットするだろう。彼は信じられないほどの体格でとても攻撃的だからだ。しかし、プレーするには時間帯が早すぎた。タキは我々とすでに2,3週間トレーニングをしていて、トレーニングでは違うポジションでプレーしていた。さらに、FAカップの試合ではセンターのポジションでプレーし、今日は左右のウインガーでプレーした。彼は様々なポジションで十分にプレーできるし我々は彼が必要だ。彼がウインガーでないことも理解している。彼は、敵の間でプレーする選手なので、彼によりスペースを与えるようにオックスレイドを少し高い位置でプレーさせなければいけなかった。だから、私たちはフォーメーションを少し変えた。タキにとってとても大変だっただろう。彼はすぐにふくらはぎに違和感を感じたため、ハーフタイムは治療する必要があった。彼に何の問題もないことを願っているし、彼は大丈夫だろう。彼にとって初めてのプレミアリーグでの試合だったが、彼は素晴らしいプレーをした。彼は完全にチームに溶け込んでいるし、それはチームにとって非常にいいことだ。

ジョー・ゴメス選手のパフォーマンスについて

間違いなく、信じられないほどいいパフォーマンスだった。しかし、今日のジョーのプレーからもっと改善できるいくつかの課題を見つけた。前も言ったように、試合に出場している選手がいいパフォーマンスを見せないと、このリーグで試合に勝つのは難しい。明らかに、すべてのチームが私たちを倒そうと思っている。それは当たり前だ。だから、ジョーだけでなく、選手全員がいい状態である。しかし、チーム全員がたくさんのことを改善するように、彼もまだよりよくできることがある。

2位との大きな勝ち点差によって、昨シーズンのタイトルレースよりもプレッシャーが少なくなっているか

今シーズンか昨シーズン、私たちによりプレッシャーがかかったのはどちらか?人間はこのようなことをすぐ考える。だが、私はそれについて考えていない。私はどのくらいのポイント差があるのか尋ねなければならなかったくらいだ。本当だよ。たくさんの試合がある今週の間は、私はそのことについて完全に忘れていし、考えなかった。私たちは、日曜日にもシュルーズベリー・タウンと、水曜日はウエストハムと試合がある。そして、その後の土曜日にも試合がある。7日間で3試合があるんだ。とても多い。今夜我々はサディオ・マネを失った。それこそが、私が今考えることであり、それが今私の感じているプレッシャーだ。それ以外のことはプレッシャーではない。私たちは、すべての試合に勝ちたいし、私が数年前に監督になってからずっとそう思ってきた。それが我々のプレッシャーだと感じているよ。それ以外は何もない。それがフットボールだ。