ジョーダン・ヘンダーソン選手はチーム全体から決意を感じており、安全が確認された後の試合再開を前に、可能な限り最高のフィジカルコンディションを確保しようとしている。

レッズはプレミアリーグのトレーニング再開プロトコルにおける第一段階の一環として、今週からメルウッドで少人数のグループに分かれて活動を始めた。

これはCOVID-19の世界的流行の影響でフットボールが中断されたことを受け、選手たちがコンディションを整えることを目的としたもので、各グループに分かれて、適切なソーシャル・ディスタンスを厳格に保ちながら行われるものである。

そしてヘンダーソン選手はリヴァプールの2019-20シーズンのここまでのパフォーマンスはチームにさらなるモチベーションを与えており、将来的にピッチに帰ってくるときには、できる限り最高の準備をしてその日を迎えられると確信している。

キャプテンとの独占インタビューは以下から読むことができます。下のリンクからはその一部をご覧いただけます。

戻ってきた感想はどのようなものですか?とても良いだろうと思いますが、同時に少し違和感もあるでしょう… ここは我々が知っているようなメルウッドではないですから。

戻ってこられて本当によかった。仲間にも会って、ピッチに入ってボールを蹴られて良かったよ。もちろん今までとは少し違うけれど、何より戻ってこられてとても嬉しいんだ。

長い間あることから遠ざかっていると、どれだけそれが恋しく思うか実感するものですか?

確かにそうだね。恋しく思っていたものがたくさんあった。フットボールをすることはもちろん、トレーニングに来ることもチームメイトと顔を合わせることも更衣室で冗談を言い合うこともそうだし、メルウッドの人たちやスタッフに会うことも本当に何もかもが待ち遠しかったよ。とても寂しく思っていたから練習を再開してボールに触れられることはチームにとって大きなことだよ。

時の経過とともに体のキレを良くしていくためには、なんらかのステップを踏んでいく必要がありますか?

フィットネスレベルはできるだけ高く保たなければいけない。それにクラブからは何をすべきかが示されているプログラムを渡されて、そのおかげで一般的なフィットネスレベルを維持して、復帰したときに体を捻ったり回したり、長いパスを蹴れたりするのに十分なレベルを保持することができた。これは僕たちにとってはとても良いことだし、多くの選手たちは十分なフィットネスのレベルを維持していると思うから、いざ試合に出なければならないときが来ても、きっと準備はできているはずだよ。

怪我をしていた時期は別として、子どもの頃から数えても、試合などでプレーをしなかった期間は今が最も長いのではないでしょうか?

ああ、多分そうだね。長期間に及んだし、僕は少なくとも長くは感じたよ。かなり長かったけど、さっきも言ったように、フィットネスレベルを維持するために相当のトレーニングをしてきたんだ。もちろん、いつ復帰できるかわからないままやるのじゃ少し難しかったけど、可能なかぎり最高のコンディションに調整しないといけない。これに関してはフィットネスのスタッフが僕たち選手のために驚くほど良い仕事をしてくれたんだ。今は、ボールを蹴って、少しずつ長めのパスも出して、切れ味を取り戻しているよ。それらにはそれほど時間はかからないと思っているし、またしかるべき状態で戻ってくるよ。

フィジカル面ではストレングス・アンド・コンディショニングの担当がいろいろとケアしていますが、キャプテンとして精神的に選手たちをチェックする役割はありますか?ロックダウンは、家族がいても、一人暮らしをしていても、誰にとっても難しいものですから。

僕自身、プレイヤーとしてだけでなく、スタッフとしての連絡も多くとってきたと思う。オンラインでライブセッションをして、様々な事を継続させてきたし、ちょっとした雑談もしてきた。雑談をするのも大事なことだ。選手たちも元気そうで、本当に良いことだったよ。多くの選手にとって、特に一人暮らしをしている選手たちにとっては大変な時期だったと思うけど、他の選手やクラブからの全面的なサポートがあったからこそ、このような状況下においては助けになったと思うし、このようなときには本当に大切なことだと思うよ。

ヘンダーソン選手は常日頃から次の試合に焦点を合わせていましたが、ロックダウン中にこれまでのシーズンを振り返る機会はありましたか?

特にここ数年のオフシーズンは、より多くのことを振り返ることができている。最近までは前を見据えるというよりは、ここまでのシーズンを少し振り返ってみたけど、これまでに達成したことはチームとして本当に素晴らしいことだね。それらをモチベーションにしてトレーニングでも頑張っていきたいと思っている。然るべきタイミングが来たときには最高の状態に仕上げておいて、シーズンを通してやってきたように良い調子でフィニッシュしたいね。また試合ができるようになったときには、まさに中断明けの試合から最高のレベルでパフォーマンスを続けられるようにして、いつか振り返ったときにいつまでも素晴らしいと言われるようにしたいと思っているよ。

ここまで何が起ころうとも、誰もが納得すると思うが、ここまでのシーズンは信じられないほど素晴らしいものだったし、毎試合、1、2試合は別だけど、シーズンを通してパフォーマンスのレベルが非常に高く、様々な意味で非常に良いものだった。ここまでは驚くほど良くて、それはこれからも変わることはないと思う。これまでもそうだったし、今後何が起ころうとも、フットボールが再開されたときには、試合という意味でも可能な限りベストな位置にいたいと思っている。 そして同じレベルを維持して、ここまで長い間やってきたようなことを継続したいね。

先週末のブンデスリーガの試合は観ましたか?無観客でのリーグ戦を観戦するという視点ではどのように感じましたか?

もちろん、普段とは違うものだろうね。私は少し前に無観客で行われた(イングランド代表の)試合に出場したことがあるけど、普通とは全く違うものだったよ。フットボールにおいて、ファンは大きな違いをもたらしていて、ファンがどれほど重要な存在であるかは誰もが知っていることだ。再開初戦だったドルトムントの試合を見たとき、レベルがかなり高いと思った。純粋にフットボールを見ているだけで、何も気を散らすことがなくて良かった。フットボールだけに集中できたんだ。試合を観られて良かったし、さっきも言ったように、インテンシティのレベルも高いと思った。でももちろん、ファンの存在はフットボールの大部分を占めていて、ファンがいないとまた違ったものになってしまうから、違和感は拭えないだろうね。できるだけ早くに安全が確認されて、ファンがまたスタジアムに戻ってこられる日を僕たちは待ち望んでいるよ。だけど、それまでは今の状況に適応してスタジアムの面でも最善を尽くす必要があると思う。たとえ長期間ファンのいないままプレーしないといけなくても、同じインテンシティのレベルで同じパフォーマンスをしなければならないし、同じレベルでパフォーマンスをしなければならない。なぜなら良いプレーをして試合に勝たないといけないから。試合をテレビで観戦できるのは、ファンにとっても嬉しいことだと思うよ。

全く違ったものだ。特にボールがピッチの外に出たときなんかがそうだと思う。雰囲気というものがないから少し変な感じだろう。それでも結局、ピッチに立ったときには、試合を戦うためにそこにいる訳だし、全力を尽くさなければいけない。そして最高のレベルでパフォーマンスを披露して、試合に勝つことに集中する。最終的にはそこに集中しないといけないから、その時の状況に慣れる必要がある。繰り返しになるけど、理想的な世界というのは、もちろんファンができるだけ早期に戻ってくることだけど、それはファンの安全が確保されたときでないといけない。それまでは僕たちは順応する必要があるし、フットボールをするためにできることすべてを発揮するだけだね。