プレミアリーグタイトルの獲得というリヴァプールの成功は、メルウッドに生まれていたポジティブな雰囲気によるものだとユルゲン・クロップ監督は話している。

リヴァプールの練習場にあるオフィスで行われたLiverpoolfc.comとのインタビューの中でクロップ監督は、様々な部門で日々行われている仕事が、いかにピッチ上のチームに貢献しているかを強調した。

背後でプレミアリーグのトロフィーが輝く中、クロップ監督は毎年施設で選手とスタッフ全員の集合写真を撮影している理由を教えてくれた。

監督はさらに、この2シーズンに渡るレッズの成功は、全員が一丸となって取り組まなければ達成できなかったものだと確信している。

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監督は次のように語った。「あの雰囲気がなければ実現できなかった、と言うのがふさわしい。この2年間、メルウッドのスタッフ全員で写真を撮ってきたこと、そしてこの2年間で我々が勝利を手にし始めたことは決して偶然ではないと思う」

「こう言うと当然のことだが、なぜ監督に就任した初日からそうしなかったのかと聞く人がいるだろう。それが問題なんだ」

「シーズンというのは365日ではない。シーズンが何日間あるのかははっきりとはわからないが、長い時間を共に過ごすんだ。ピッチ上にいるのは1日1時間半か2時間だけで、それ以外の時間はと言うと、だいたいはこの建物の中にいて、スタッフたちと一緒にいるんだ」

「多くの挫折を経験する中で、どうすれば何度も何度も前に進むためのエネルギーを得ることができるだろうか。ここでの挫折というのは、決勝戦で負けることではない。怪我をした選手がいることは問題だが、それに加えて違う選手とっても常に問題になる。1つのポジションに4人の選手がいたら、誰も怪我をしないようなものだ。1つのポジションに2人しかいなければ、2人とも怪我をしてしまう。どうすればエネルギーを保てるか?みんなでお互いにエネルギーを出し合っているからこそ、うまくいくんだ」

「(ここの)食堂に入ると、そこはまるで幸せの場所なんだ。私が就任して以来、この場所で険悪な雰囲気になったことは一度もない。モナ(・ネマー)が(食堂の)担当をしていて、悪いムードではなく、素敵な雰囲気なんだ。これはほんの一例に過ぎないよ」

「ペップ(・リンダース)と、ウォーレンやグラウンド管理部門は本当に密接な間柄なんだ。私も彼らとは良い間柄だけど、彼らは本当に仲が良くて、芝のこととかの話をしてくれるんだ。一緒に食事をしたりもする。昼休みにはたまにパドルテニスのコートを使って遊んでいるときもある。こういうのは信じられないくらい大切な事だよ」

「ここに来てからというもの、(食堂スタッフの)キャロルとキャロラインは、リヴァプールで最も名が知れている人だ。当然のことながら、この2人はここにいる全員の本質的な部分だからね。すごいことだよ」

「クリスマスパーティーにはメルウッドのみんなが集まるんだ。信じられないことだよ。清掃員、守衛、警備員、みんなが会場にいる。それがこの雰囲気を作っているんだ」

「食事を作ってくれたり、選手が建物を後にしてから清掃をしたりしてくれるのは、決してワールドクラスのフットボールをするような人たちではない。個人的にはこういう職場を持ちたいね。ここで過ごす時間が長すぎるせいか、朝起きて『またメルウッドか!』と思うことがあるよ。我々はみんなでこの雰囲気を作っているんだ」

「何年か前にみんなでテネリフェ島に行ったことがあるが、そのときは本当に素晴らしかった。妻はメルウッドにはいないし、選手やコーチの奥さんもメルウッドには普段いないけども、テネリフェ島には一緒に行ったことがあって、キッチンチーム全員のことを知っているんだ。そういう人たちがいたおかげで旅は全然違うものになって、本当に良かったよ」

「我々にはここ数年、特別な雰囲気を作る良いアイデアがたくさんあったが、今ではそれが実現している。今、ここに入ってくる人たちは皆、その一員になる必要があるだけでなく、一員になりたいと思っている。その全員を我々は歓迎しているよ」

「南野拓実に聞いてみるといいよ。彼は最も困難な時期にここに来たんだ。ほんの数週間滞在してすぐにロックダウンが始まった。リヴァプールのアパートに1人でいるのは全然いいことなんかではない。彼には本当に同情したよ。彼を数週のあいだ家に帰らせたのもそういう事があったからだ。ディヴォックにもそうしたよ。他のみんなはここにとどまって、毎日食べ物を届けてもらっていた。モナが配膳サービスを立ち上げたんだ。信じられないほど素晴らしいことだったね。何もないところから、いきなりサービスを作ったんだ。我々には必要なものだったんだけど、モナがそれをやっていたんだよ」

「これら全てはとても大事なことだし、選手たちも本当に感謝している。だけど、それらがなくなった時になったら、選手たちは本当にそのありがたみがわかるだろうね。そのときの世界を実感して、どれも今あるほど完璧ではないことに気づくからだ」

ご存知のように、先週の水曜日の夜にリヴァプールは、アンフィールドで30年ぶり19度目のタイトルを獲得し、プレミアリーグのトロフィーを掲げた。

クロップ監督は、選手やクラブスタッフの顔を見ることが大きな満足感の源、すなわち「燃料タンクに入っている燃料」であると言う。

「だから私はこの仕事をしているんだ」と語る。私、そして選手たちは、何年にも渡って本当に親密な関係を築いてきた。この関係ははっきりしていて、彼らが私を好きである以上に、私が選手たちのことを好きでいるんだ。私は難しい決断を下さなければならないし、そういうものなんだ。やりたくないこともあるけど、やらなければいけないこともある。選手たちに会うというのはいろいろなことを意味する。だからこそ私はこの仕事をしているんだ」

「家族がこれほど幸せそうにしているのを見るのも同じことだ。試合後に妻と息子たちに会ったとき、みんなはすっかり感情を抑えられずにいたよ!とても幸せそうだった。チェルシーがシティに勝ったあの夜、家族は本当に興奮していた。そして、ここの選手たちもそんな感じだったよ。本当に嬉しいことだった」

「私の心の中に残っているこれらの光景は、決して忘れることはないだろう。ドルトムントでの景色は今でも心に残っていて、とても特別なものだ。コーチたちがプールに飛び込んでいたんだけど、私がそこにいなくてよかったよ!」

「それらとても素敵な光景で、私のエネルギー源だ。何年もかけて手に入れるもので、長い間とどめておける、いわばガソリンのようなものだね」

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