レッズはPK戦の末レスターに勝利し、カラバオカップ準決勝進出を決める
リヴァプールは、3-3で90分を終えると、レスター・シティとのPK戦を5-4で制し、カラバオ・カップ準決勝に進出した。
開始13分のうちに相手のジェイミー・ヴァーディ選手に2点を決められ、フォクシーズが準々決勝で優位に立つ。その後、アレックス・オックスレイド=チェンバレン選手のゴールで点差を縮めたものの、ジェイムズ・マディソン選手のロングゴールが決まり、前半終了時点でアウェイチームがリードしていた。
レッズは同点に追いつこうと攻勢を強めると、後半半ばにディオゴ・ジョッタ選手のゴールで再び1点差にすると、南野拓実選手がほぼラストプレーで劇的同点弾を決めた。
この後、クィービーン・ケレハー選手がPKを2つセーブし、最後はジョッタ選手がリヴァプールの準決勝進出を決めた。
メンバー
ユルゲン・クロップ監督は、週末のトッテナム・ホットスパー戦からスタメンを10名変更し、タイラー・モートン選手だけがスタメンの座を維持した。
リヴァプール:ケレハー、ブラッドリー(46分、ジョッタ)、コウメティオ(46分、コナテ)、ゴメス、ツィミカス(80分、ベック)、モートン(46分、ミルナー)、ヘンダーソン(59分、ケイタ)、オックスレイド=チェンバレン、ウィリアムズ、南野、フィルミーノ
その他のベンチ入りメンバー:ピタルガ、ゴードン、クアンサ、ウォルトマン
前半
アンフィールドがクリスマスを目前にした厳しい寒さに包まれるなか、15分が経過する前にビジターが2点のリードを奪う。
5分、左サイドを突破したパトソン・ダカ選手が放ったシュートは、GKケレハー選手がしっかり抑える。
しかし、リヴァプールのGKはすぐにヴァーディ選手に低い弾道のシュートを決められてしまう。マディソン選手がエリア内の空いたスペースにパスを送ると、ヴァーディ選手がKopスタンド側のゴール左下隅に流し込んだ。
さらにレスターの背番号9は、至近距離からゴールを決め、またしても喜びを爆発させることになる。左サイドのダカ選手は、キアナン・デューズバリー=ホール選手からのパスを受けると、ボックス内にクロスを送り、ヴァーディ選手の得点をアシストした。
メンバーを大幅に変更したリヴァプールにとって、苦しい2ゴールを許してしまった。しかし19分、レッズは反撃ののろしを上げる。
左サイドのコスタス・ツィミカス選手が深めのクロスを上げると、ネコ・ウィリアムズ選手が相手ボックス内の中央へ折り返す。
このボールをロベルト・フィルミーノ選手が収めると、相手に囲まれながらも、オックスレイド=チェンバレン選手にボールを落とす。ボールをもらったオックスレイド=チェンバレン選手は完璧なシュートをGKカスパー・シュマイケル選手の守るゴールに流し入れた。
フィルミーノ選手がブバカリ・スマレ選手からボールを奪い、前方へフィードを送ると、南野選手がゴール前に侵入するかに見えたが、ここはデューズバリー=ホール選手にブロックされてしまった。PKを要求したがアンディ・マドリー主審はその要求を受けなかった。
33分、マディソン選手のロングレンジからのシュートが決まってしまったことで、リヴァプールは同点への道が再び遠のいてしまった。マディソン選手は中央でオックスレイド=チェンバレン選手をかわすと、ロングシュートをGKケレハー選手の頭上をかすめて叩き込んだ。
しかし、その前にその後、モートン選手のパスを受けたジョー・ゴメス選手がコントロールを誤り、ヴァーディ選手がそれを見逃さずに4点目になるかと思われたが、ここはポストに救われた。
後半
クロップ監督は後半開始に先立ち、ジョッタ選手、イブラヒマ・コナテ選手、ジェームズ・ミルナー選手の3人を投入した。
そして、レッズは逆転を信じるファンの応援を背に後半に臨んだ。しかし、52分にレスターがリードを広げるのをケレハー選手が阻止する場面にあう。
デューズバリー=ホール選手がディフェンスラインの裏に飛び出し、リヴァプールのゴールに迫られるも、ミルナー選手のチャレンジのおかげでカーブがかかったシュートはGKが防いだ。
また、南野選手のラストパスにフィルミーノ選手が合わせるも、チャーラル・ソユンジュ選手が懸命のブロックでゴールを割らせない。その後、ジョーダン・ヘンダーソン選手に代えてナビ・ケイタ選手がピッチに立つ。
68分にホーム側がチャンスを作る。ジョッタ選手が敵陣でボールを奪うと、フィルミーノ選手、南野選手、そして再びポルトガル人FWへとボールが渡り、最後はGKシュマイケル選手を打ち破るシュートを決めた。
アンフィールドも大いに沸き、試合はどちらに転ぶかわからない展開になる。オックスレイド=チェンバレンがボックス手前からシュートを放つも、これは枠の上に外れた。
ウィリアムズ選手のシュートはサイドネットへと外れると、ケイタ選手のパスに合わせたジョッタ選手のヘディングシュートもGKシュマイケル選手が見事な反応を見せて止めた。
しかし、ゴールは目前まで迫っており、南野選手がアディショナルタイムについに同点弾を決める。浮き球のパスを胸でコントロールすると、正確なシュートをゴール右隅に突き刺した。
PK戦ではGKケレハー選手が、ルーク・トーマス選手とライアン・バートランド選手のキックを見事に弾き、ホームチームのヒーローとなった。最後はジョッタ選手がゴールを決めてリヴァプールをカラバオカップベスト4へと導いた。