先日のプレミアリーグで、南野拓実選手はリヴァプールFCの男子チーム史上13人目となる、途中出場から1分以内にゴールを記録した選手となった。

11月に行われたアーセナル戦で同選手は、トレント・アレクサンダー=アーノルド選手のクロスに合わせ、投入からわずか44秒でゴールネットを揺らした。

その後、アンフィールドで開催されたブレントフォード戦でも、ピッチに立ってから2分36秒でレッズの3点目となるゴールを決め、ファーストタッチでのゴールとはならなかったものの、投入されてからすぐにインパクトを与えた。

この日本代表選手の活躍を受け、クラブの記録担当を務めるゲド・レアの協力のもと、リヴァプールで途中出場後すぐにゴールを決めたことのある選手を調べた。

リヴァプール史上初めて、交代出場から1分以内にゴールを決めた選手は、1976年11月に記録された「スーパーサブ」ことデイヴィッド・フェアクロウ氏だ。

フェアクロウ氏は、サンダーランドとのリーグ戦でピッチに投入後の76分に得点を挙げており、その後途中出場から1分以内にゴールが生まれたのは、世紀が変わるまでに4度しか達成されなかった。

クレイグ・ジョンストン氏(1983年)、ポール・ウォルシュ氏(1986年)、ジョン・オルドリッジ氏(1989年)、デイビッド・トンプソン氏(1999年)が、フェアクロウ氏に続く途中出場後の得点記録を打ち立てた。

リヴァプールで途中出場から1分以内にゴールを決めた選手

  • デイヴィッド・フェアクロウ、サンダーランド戦(A)(1976年11月)
  • クレイグ・ジョンストン、ブライトン&ホーヴ・アルビオン戦(H)(1983年2月)
  • ポール・ウォッシュ、シェフィールド・ウェンズデイ戦(H)(1986年1月)
  • ジョン・オルドリッジ、クリスタル・パレス戦(H)(1989年9月)
  • デイビッド・トンプソン、サウサンプトン戦(H)(1999年1月)
  • マイケル・オーウェン、スロヴァン・リベレツ戦(A)(2000年11月)
  • イゴール・ビシュチャン、フラム戦(A)(2004年10月)
  • シャビ・アロンソ、チャールトン・アスレティック戦(H)(2007年5月)
  • ラヒーム・スターリング、サウサンプトン戦(A)(2014年3月)
  • ディヴォック・オリギ、アストン・ヴィラ戦(A)(2016年2月)
  • ダニエル・スタリッジ、ストーク・シティ戦(H)(2016年12月)
  • ダニエル・スタリッジ、ウェスト・ハム・ユナイテッド戦(H)(2018年8月)
  • ジェームズ・ミルナー、レスター・シティ戦(A)(2019年12月)
  • 南野拓実、アーセナル戦(H)(2021年11月)

2000年11月、スロヴァン・リベレツとのUEFAカップの後半戦で、マイケル・オーウェン氏がレッズの選手として初めて、ヨーロッパレベルでの公式戦で出場後60秒以内にゴールを決めた。

ユルゲン・クロップ監督が就任してからは、1分以内にゴールを決める記録が生まれる頻度が高まり、現在ではこれまでの記録全体の36パーセントを占めている。

クロップ監督の就任後では、2016年のバレンタインデーにアストン・ヴィラ戦でディボック・オリギ選手が初めて記録を打ち立て、直近では2か月前に南野選手が記録している。

この2選手の記録の間では、ダニエル・スタリッジ選手が出場から1分以内でゴールを2度も決めており、レッズの選手の中でそれを複数回達成したことがあるのは同選手だけである。

スタリッジ選手がそのゴールを決めたのは、2016年12月のストーク・シティ戦と2018年8月のウェストハム・ユナイテッド戦で、いずれもホームで開催されたものだ。

現在までに、リヴァプールの選手が交代で投入されて2分以内に得点した例はさらに10回あり、驚くべきことに同一試合で2度達成されている。

フローラン・シナマ=ポンゴル氏とニール・メラー氏は、2004年12月にアンフィールドで行われたチャンピオンズリーグのオリンピアコス戦で、ピッチに立ってからすぐにゴールを決めている。

リヴァプールで途中出場から2分以内でゴールを決めた選手

  • デイヴィッド・フェアクロウ、ダービー・カウンティ戦(H)(1977年10月)
  • レイ・ホートン、ウィンブルドン戦(A)(1987年11月)
  • バリー・ヴェニソン、スワロフスキー・ティロル戦(H)(1991年12月)
  • ヴェガール・ヘッゲム、ブラッドフォード・シティ戦(H)(1999年11月)
  • フローラン・シナマ=ポンゴル、オリンピアコス戦(H)(2004年12月)
  • ニール・メラー、オリンピアコス戦(H)(2004年12月)
  • スティーヴン・ウォーノック、フラム戦(H)(2006年3月)
  • ルーカス・レイヴァ、ステアウア・ブカレスト戦(H)(2010年9月)
  • ジョー・コール、バーミンガム・シティ戦(H)(2011年4月)
  • ファビオ・ボリーニ、ニューカッスル・ユナイテッド戦(A)(2013年4月)