リヴァプールは現地時間水曜日の夜にリーズ・ユナイテッドに6-0で完勝し、リーグ首位・マンチェスター・シティとの勝ち点差3に縮めた。

前半に生まれたモハメド・サラー選手による2本のPKとジョエル・マティプ選手の素晴らしいシュートで、レッズはハーフタイムの時点で大きなリードを得ていた。

サディオ・マネ選手もジョーダン・ヘンダーソン選手のアシストからチームの4点目となる追加点を挙げると、さらに、ディボック・オリギ選手のシュートのこぼれ球を押し込んで得点を決めた。

この結果、リヴァプールはリーグ戦での連勝を6に伸ばし、日曜日にウェンブリーで行われるチェルシーとのカラバオカップ決勝を前に、リーグ首位との勝ち点差を縮めることに成功した。

チームニュース

リヴァプールは5名の選手を変更し、中盤ではチアゴ・アルカンタラ選手、ファビーニョ選手、カーティス・ジョーンズ選手が復帰した。トレント・アレクサンダー=アーノルド選手とアンディ・ロバートソン選手もサイドバックのポジションに戻ってきた。

2020年9月にバイエルン・ミュンヘンから移籍加入したチアゴ選手は、今節がリヴァプールで50試合目の出場となった。

リヴァプール:アリソン、アレクサンダー=アーノルド、マティプ、ファンダイク、ロバートソン、ファビーニョ、チアゴ(68分:ヘンダーソン)、ジョーンズ(76分:ミルナー)、ディアス(84分:オリギ)、サラー、マネ

サブ(出場なし):ケレハー、コナテ、ケイタ、オックスレイド=チェンバレン、南野、ツィミカス

試合内容

アンフィールドでの試合に臨んだリヴァプールの目標は明白だった。4分、マネ選手が左サイドのバイタルエリアにいたルイス・ディアス選手にパスを出すと、完璧な幕開けとなるかと思われた。

背番号23は2人をかわして中に切れ込むと、右足を振り切った。しかし、シュートはマネ選手に当たってしまい、ゴールの後方へ流れてしまった。

一方、アリソン・ベッカー選手は、ダニエル・ジェームズ選手にボールを奪われてしまうが、マティプ選手のカバーもあり失点は回避した。

しかし、アンディ・ロバートソン選手のクロスをスチュアート・ダラス選手がハンドしたことでPKを獲得すると、サラー選手がレッズの先制点を挙げることになる。

リーグのトップスコアラーは危なげなくゴールの右隅にPKを決めた。

その直後、ディアス選手が左サイドでルーク・エイリング選手をかわしてエリア内に侵入しシュートを放つが、イラン・メリエ選手に防がれてしまい、リードを広げることはできなかった。

また、ジョーンズ選手のシュートも相手ゴールキーパーが弾き出した。マルセロ・ビエルサ監督サイドは、ハフィーニャ選手がゴールネットを揺らすも、オフサイドと判定された。

一方、素早いカウンターから最後はロバートソン選手がシュートを放つも、メスリエに阻まれた。

その後、前半30分、ついに待望の追加点の瞬間が訪れる。マティプ選手が自身の特長ともいえる後方からの果敢な持ち上がりを仕掛け、サイドのサラー選手にボールを預ける。そのサラー選手からの折り返しをマティプ選手は豪快にゴールへと流し込んだ。

これでリヴァプールは完全に勢いに乗る。サラー選手はジュニオル・フィルポ選手をうまくいなすと、マネ選手に鋭いスルーパスを通す。エイリング選手はたまらずマネ選手を倒すような格好になり、ペナルティスポットから3点目を奪うチャンスが訪れた。

レッズの背番号11は再びPKを成功させる。GKメリエ選手の守るゴールに今度は枠の右上にボールを蹴り込んだ。

ファビーニョ選手は4点目のチャンスを逃してしまう。フリーキックから落としのボールに反応して、ノーマークのままシュートを打つも大きく外れた。アディショナルタイムにサラー選手が放ったシュートはフィルポ選手にクリアされた。

リヴァプールは後半からも優勢を維持した。メリエ選手はエリア内に侵入したサラー選手のハットトリックを阻止した。

また、ハフィーニャ選手がアリソン選手を相手にエリア内の隅からシュートを放つなど、リーズは試合を振り出しに戻そうと懸命の努力を見せる。一方のリヴァプールも、ジョーンズ選手との巧みなワンツーから、サラー選手が好位置でシュートを放つ。

ダラス選手は、フィルポ選手のセンタリングからシュートを放つが、枠を外れる。メリエはニアポストでジョーンズ選手のシュートを足でブロックした。

リヴァプールは残り時間10分のところでさらにリードを広げる。GKメリエ選手の中途半端なクリアボールをヘンダーソン選手がインターセプトし、サラー選手にボールを預ける。サラー選手はエリア内に飛び出したキャプテンに向かってボールをリターンする。

ヘンダーソン選手は中央に走り込んでいたマネ選手に折り返すと、背番号10はネットにボールを流し込んだ。さらにその10分後には、メリエ選手がディボック・オリギ選手のシュートを弾いたこぼれ球に反応したセネガル代表フォワードが追加点を挙げた。

そして後半アディショナルタイムには、ファンダイク選手がコーナーキックからヘディングシュートを決めて試合を締めくくった。レッズは首位マンチェスター・シティとの勝ち点差を3ポイントに縮め、日曜日のウェンブリーでの決勝戦に臨む。