ボクシングデーに行われたリーグ2位のレスター・シティとの一戦で4-0での勝利をおさめたリヴァプールは、プレミアリーグ順位表で2位との差を13ポイント差に広げた。

リーグ首位と2位がぶつかる大一番の一戦で、ユルゲン・クロップ監督のチームはロベルト・フィルミーノ選手が31分にヘディングゴールを決める以外に前半での得点がなかったとはいえ、リヴァプールは最終的にこのアウェー戦を支配し圧巻のパフォーマンスをみせた。

後半にわずか7分間でたたみかけた3つの得点は大きなインパクトをもたらした。ジェームズ・ミルナー選手のペナルティに、それに続くフィルミーノ選手の自身2得点目。そして、トレント・アレクサンダー=アーノルド選手の素晴らしいシュートからのチーム4点目だ。

敵地に乗り込んだチームはおそらく、まだ得点を伸ばせていただろう、いや、できたはずだ。しかし、今回のプレーは彼らが欧州そして世界王者であり、リーグトップを独走するチームであることを十分に示したものだった。

チームニュース

負傷しているアレックス・オックスレイド=チェンバレン選手に代わってジョルジニオ・ワイナルドゥム選手が先発に復帰し、リヴァプールはクラブワールドカップ決勝戦から1名の交代のみで本戦に臨んだ。

前半

キックオフ直後から素早い反応をみせたリヴァプールが瞬く間に相手ゴールを脅かす。アレクサンダー=アーノルド選手がペナルティエリア外からパワフルな長距離弾を放つとカスパー・シュマイケル選手が体を張って受け止めた。

ナビ・ケイタ選手からボールを受け取ったモハメド・サラー選手がサディオ・マネ 選手へとクロスを出す。ゴール目の前でボールに合わせにいったマネ選手だったが、タイミングが合わずボールはゴール枠外へ。

ワイナルドゥム選手がピッチ深くでボールを奪うとフィルミーノ選手に素早くつなぎ、最後はサラー選手がゴール正面からシュートを放つも枠を捉えることはできなかった。わずか10分のうちに息を飲む展開が続き、ホームチームのレスターにとっては防戦一方となった。

ジェームズ・マディソン選手から左に流れたジェイミー・ヴァーディ選手へとボールが渡されるが、レスターストライカーからバーンズ選手への低いクロスはアンディ・ロバートソン選手に阻まれる。

レスターがコーナーキックを獲得するも、結果的にチャンスを得たのはリヴァプールだった。ボールを奪った後、素早いカウンターに転じると、ケイタ選手のスルーパスを受けたサラー選手がレスター守護神をかわしゴール左サイドへと攻め込む。しかし、厳しい角度からのリヴァプール11番のシュートはサイドネットを揺らすにとどまった。

続けて、ペナルティエリアでフィルミーノ選手が重要な動きをみせる。ウィルフレッド・ンディディ選手のミスからボールを奪うとジョーダン・ヘンダーソン選手へと素早くボールを渡す。ヘンダーソン選手がループシュートでゴールを狙うもののわずかに外れ、再び得点を決めることはできなかった。

しかし、この息の合ったプレーが、前半のうちにリヴァプールに決定機をもたらすこととなる。

ロバートソン選手のコーナーキックがクリアされるも、再びボールを持ったリヴァプールはプレッシャーをかけ続ける。左に入ってきたアレクサンダー=アーノルド選手が絶妙なクロスをファーサイドに出し、サラー選手とともに合わせにいったフィルミーノ選手がヘディングで先制点を決めた。

後半

後半開始直後、ユーリ・ティーレマンス選手のシュートをジョー・ゴメス選手が阻む。リヴァプールはその後もプレッシャーをかけ続けると、左サイドからロバートソン選手がフィルミーノ選手へ完璧なクロスを出すものの得点には繋がらず。

レスターは後半に入りリズムを取り戻しつつあったが、レッズの素早いカウンターに苦しめられ、サラー選手にあわや2点目となるゴールを決められそうになる。

このプレーがサラー選手のこの試合最後のアクションとなった。直後にクロップ監督が、ケイタ選手とサラー選手に代えてミルナー選手とディヴォック・オリギ選手を投入したからだ。

アレクサンダー=アーノルド選手のコーナーを阻んだカグラル・ソユンチュ選手にハンドの判定が下され、リヴァプールがPKを獲得。ミルナー選手がしっかりと決め、得点は2-0となる。

その後もリヴァプールは攻撃の手を緩めることはなく、78分までに得点を4-0に伸ばす。

チーム3点目は、右サイドからのアレクサンダー=アーノルド選手のクロスに合わせたフィルミーノ選手がゴール右に突き刺した豪快なシュート。ダメ押しとなった4点目は、ここまで2アシストの活躍を見せていたアレクサンダー=アーノルド選手が冷静に決めたゴール。ラストパスを選択したマネ選手からペナルティエリア外でボールを受け取ると、ゴール左にシュートを決めスコアを4-0とした。