モハメド・サラー選手とサディオ・マネ選手のゴールでシェフィールド・ユナイテッドに2-0と勝利したリヴァプールは、2020年を白星スタートで飾った。

サラー選手の前半わずか4分のゴールは、現在プレミアリーグトップを独走するチームにとって最高のかたちでの新年のスタートを演出した。とはいえ、追加点が奪えるのは後半に入ってからとなる。

チーム2点目を決めたのはマネ選手。ブレイズ守護神のディーン・ヘンダーソン選手をかわし、ユルゲン・クロップ監督率いるチームの今季リーグ戦20試合中19勝目を確実にした。

この勝利によりリヴァプールは2位との13ポイント差を維持した。後を追うレスター・シティやマンチェスター・シティよりも1試合少ない試合数でこのリードを奪っているのである。

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日曜日のウォルバーハンプトン・ワンダラーズ戦から1名変更のラインナップとなった。アダム・ララーナ選手に代わりナビ・ケイタ選手が名前を連ねた。

しかし、ウォーミングアップの後、ケイタ選手が抜けることとなり、代わってジェームズ・ミルナー選手が先発メンバー入り。シュトゥットガルトへのレンタル移籍から復帰したナサニエル・フィリップス選手はベンチ入りを果たしていた。

前半

2020年最初のゴールが決まるまで長くはかからなかった。キックオフから4分もたたずしてリヴァプールが得点を決める。

フィルジル・ファンダイク選手がロングパスを左サイドに出すと、追うジョージ・バルドック選手が足を滑らせた隙にアンディ・ロバートソン選手がボールを奪う。ロバートソン選手がペナルティエリア中央にクロスを出し、合わせたサラー選手が相手守護神ヘンダーソン選手をかわしてゴールを決めた。

リスタート直後、デイヴィッド・マクゴールドリック選手のボレーが枠を捉えるものの、アリソン・ベッカー選手が見事にはじき失点を防いだ。アリソン選手はこの試合でプレミアリーグ50試合出場を記録している。

ブレイズのヘンダーソン選手も好セーブをみせる。ジョーダン・ヘンダーソン選手が低いクロスでペナルティエリア内のサラー選手のシュートをアシストするも、ブレイズ守護神がゴール上へとはじき出した。

前半19分には、マネ選手からパスを受けたジョルジオ・ワイナルドゥム選手がペナルティエリア内からのシュートを試みるもゴール上へとはずれた。

ブレイズのヘンダーソン選手はまたしても好セーブをみせ、リヴァプールは前半で2点目を得るチャンスを阻まれる。

トレント・アレクサンダー=アーノルド選手からのロングパスをゴール正面のマネ選手が走り込んできたサラー選手にパス。エジプト代表FWのシュートは枠内をとらえるもののブレイズ守護神がしっかりと弾いてゴールを守った。

リヴァプールは前半のほとんどの時間帯で優位に立っていたが、シェフィールド・ユナイテッドのカウンター攻撃の精度の高さも目を引いた。前半終了間際にもブレイズが素早いカウンターをみせ、ファンダイク選手がムセ選手に対してタックルをみまいディフェンスを試みるシーンがあった。

後半

しばらく両チームがチャンスメイクに苦戦していたが、フィルミーノ選手がペナルティエリア外からのダイレクトで得点を狙う。しかし、シュートはゴール右にきれ2点目とはならなかった。

60分が過ぎた頃、サラー選手のボールがゴールポストを直撃する。

サラー選手がファンダイク選手に出したクロスがそのまま抜けて相手ゴールに向かう。緩いボールだったがあわやゴールというところでブレイズのヘンダーソン選手が食い止めた。

その4分後、ついにリヴァプールが得点機を迎える。

左サイドから上がってきたマネ選手が中央のサラー選手へとパスをつなぐ。サラー選手がゴール前へボールを出すと追いついたマネ選手がシュート。ヘンダーソン選手がセーブするも、跳ね返ったボールをマネ選手が冷静に決めてチームに2点目をもたらした。

その後も相手ゴールを脅かすリヴァプールだったが、フィルミーノ選手やサラー選手のシュート次々と阻まれ追加点とはならなかった。

しかし、2-0での勝利で十分にプレミアリーグ順位表でのリードを維持したレッズ。終盤にもアリソン選手が好セーブで失点の危機を防ぐなど、クロップ監督率いるチームはクリーンシートも着実に積み重ねている。