リヴァプールは週末の試合からメンバーを大幅に入れ替えながらも、カラバオカップの3回戦でノリッジ・シティを3-0で下した。ユルゲン・クロップ監督はこの結果に満足しているようだ。

前半4分に南野拓実選手が先制点を奪うと、前半終了間際にはクィービーン・ケレハー選手が相手のPKをストップ。後半には開始早々にディボック・オリギ選手が2点目を決めた。

さらに、南野選手がスコアを3-0とする追加点を決め、チームは危なげなく4回戦へと駒を進めた。

クロップ監督はスターティングメンバーを9人入れ替えてこの試合に臨んだ。先発したカイデ・ゴードン選手とコナー・ブラッドリー選手がファーストチームでのデビューを果たしたほか、後半からはアカデミー出身のタイラー・モートン選手もピッチへと送り込まれた。

試合後のクロップ監督の記者会見でのコメントは以下でご覧ください。

今夜はリヴァプールにとって「完璧」だったか

完璧ではなかったが、悪い意味ではなく、これにはきちんとした理由がある。今日は多くの選手を入れ替えなければならず、試合中に起こりうる問題に対してとるべき解決策をしっかり用意できなかった。こうした状況は明らかだった。試合の入り方はとても良かったと思う。非常にアグレッシブで生き生きとしていたが、その後は何度もギリギリのタイミングでの判断力を問われた。最終ラインとゴールキーパーがスピードを活かしたり、ボールにチャレンジしたりしてチームを救ってくれたおかげで、ノリッジには本当に何もさせなかった。素晴らしいセットプレーから1点を奪ったが、本当に良いゴールだった。ハーフタイムにも交代が必要だと感じた。ナビはやや納得していないようだったが、それほど心配しすぎる必要はないと判断し、交代させた。そこでカーティスをインサイドハーフに、タイラーを6番のポジションに配置したが、その配置がすぐさまスムーズに機能したんだ。選手たちはより速く、よりスマートにパスを出していた。そしてオックスを左ウイングのポジションに、調子の良かったタキを中央のインサイドハーフに移した。これによってオックスはスピードを活かせるようになり、タキはタイラーやカーティスとの試合の組み立てることができた。そのすべてがうまくいき、結果として、2点目、3点目を奪い、ゲームをコントロールすることができた。これは本当に素晴らしいことだ。若い選手たちには非常によくやったと言わざるを得ない。3人ともフィジカルがとても強く、92分間プレーできたことが最大の驚きかもしれないね。彼らには本当に満足しているし、彼ら自身にとってもみのりのある時間だったと思う。

この試合での2ゴールが南野選手にもたらす影響は

ロジカルに考えよう。彼は今とても良い状態にある。たしかにあまり出場機会はなかったが、彼は悪いタイミングで怪我をしてチームに戻ってきた。簡単にはいかないときもあるが、彼には素晴らしい特長があるし、今夜の試合も楽しんでプレーしていた。これは彼にとっても、我々にとっても重要なことだ。これは彼自身にとって、そしてチームにとっても大きな助けになるだろう。

前線の選手層の厚さをリヴァプールは証明できたのではないか

このチームの選手層の厚さについて疑問に思ったことはない。前にも話していることだ。ボビーは昨日の全体トレーニングに参加しており、そう遠くないうちに復帰するだろう。すでに2人のミッドフィルダーが離脱しており、その数がこれ以上増えないようにしなければならない。今季は、チーム全体にとっても良いスタートを切れたが、まだスタートに過ぎず、これから先いろいろなことが起こるはずだ。

南野選手のトレーニングでの様子について。また、ここまでの出場機会の少なさが同選手にとってフラストレーションが溜まる原因になっているのかについて

フラストレーションが溜まっていたかはわからない。サッカー選手がプレーしたいと思うのは自然なことだが、フラストレーションが溜まっている様子を目にすることはあまりなかった。彼は代表チームで怪我をして戻ってきており、すぐに試合に出られる状態ではなかったんだ。だが、チームに合流してからはすぐに調子を取り戻した。16週間プレーしていなかったことが原因ではなく、怪我を負ったあとに時間が必要だったんだ。他の選手も怪我から復帰するには時間が必要だが、タキは現在良い状態で、トレーニングもうまくこなしており、今日の2ゴールはそれを体現するものだった。1点目では、とても良い位置をキープし、素早い反応でフィニッシュまで持ち込んだ。2点目ははっきりとは見えなかったが、ボックス内の狭いスペースでの俊敏性は素晴らしかった。彼は素晴らしいプレシーズンを過ごして開幕を迎えたものの、怪我をしてしまった。だけど、今から残りのシーズンが始まったんだ。誰も彼のことを心配する必要はないし、タキは大丈夫だ。

後半に南野選手のポジションを中盤に変更した理由について

今日はタキが強さを発揮していたこともあり、中盤のプレーヤーとしても試したかった。我々としてはこのインサイドハーフのスペースを有効に使えていなかったから、彼をそこに入れたんだ。オックスレイドには左ウイングでもう少し自由にプレーしてもらいたかった。試合に参加できるようにするためというのが理由だ。タキは賢い選手で、いろいろなポジションをこなすことができる。

16歳のゴードン選手のパフォーマンスについて

そうだね、彼は良かった。改善すべき点、落ち着くべき部分、学ぶべきことはたくさんあったが、すでに多くのことを学んでいる。我々は彼がいてくれて本当に嬉しく思っているし、大切に扱っていきたいと思っているということを言わせてほしい。私も彼がこのクラブに所属していることを本当に嬉しく思っている。大きな才能を有しているね。コナー・ブラッドリーは1954年以来の北アイルランド出身の選手だけど、もし誰かがそのことをあらかじめ教えてくれていたら、きっともっと早く彼を連れてきていただろうね!彼は素晴らしいプレーを見せてくれたし、タイラーも本当に素晴らしかった。彼らのことを本当に嬉しく思う。この3人にとっては大きな経験だった。試合後に私が「おめでとう」と言おうとしたとき、カイデが先に私に言った言葉は「ありがとう!」だった。私は「私に感謝することはない。相応しい出来だった」と伝えたよ。すべてが順調に進んでいるし、彼らは良い選手で、そんな選手たちが我々のもとでプレーしていることに感謝している。