マッチレポート: シュルーズベリーと引き分け、FAカップ再試合が決定
リヴァプールはシュルーズベリーとのアウェー戦で2−2で引き分けたため、FAカップ4回戦の再試合をホームで行うことが決定した。
カーティス・ジョーンズ選手が15分に決めた今シーズン自身2点目となるゴールと、後半立ち上がり直後のドナルド・ラブ選手のオウンゴールで、レッズの4回戦突破が確約されたかに思えた。
しかし、リーグ1に所属するシュルーズベリーの反撃が始まり、途中出場のジェイソン・カミングス選手による2ゴールでアンフィールドでの再試合が決定した。
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クロップ監督が前の試合から11人全員を入れ替えたレッズのスターティングメンバーには、ファビーニョ選手、ジョエル・マティプ選手、さらにはキャプテンとしてデヤン・ロヴレン選手達が名を連ねた。それぞれの怪我からの復帰後、彼らにとって2020年初めての先発入りであった。
モハメド・サラー選手、ロベルト・フィルミーノ選手、トレント・アレクサンドロ=アーノルド選手、アレックス・オックスレイド=チェンバレン選手とともに、ナビ・ケイタ選手もベンチスタートとなった。
前半
試合は立ち上がりからリヴァプールがボールを保持する時間が多く、シュルーズベリーは自陣深くまで引くかたちとなった。
レッズの素早い攻撃により、ディヴォック・オリギ選手が前半序盤での得点のチャンスを得た。南野拓実選手から鋭いパスを受け、ペナルティーエリア外からシュートを放つものの惜しくも外れる。
ネコ・ウィリアムズ選手の素晴らしいクロスにゴール前の南野選手が飛び込むもわずかに触ることができず。その直後の15分にはジョーンズ選手が先制点を決め、レッズがリードを手にする。
ジョーンズ選手の動きに気づいたペドロ・チリべジャ選手が巧みなスルーパスをわたすと、この10代のFWは冷静に相手GKマックス・オリアリー選手をかわすシュートを放ち、自身2度目となるFAカップでのゴールを決めた。
リヴァプールがボールを保持し続けるも、クリアからの反撃にでたシュルーズベリーにチャンスが訪れる。ショーン・ホエーリー選手が裏に抜け出しキーパーと一対一の場面を迎えるが、守護神アドリアン選手がビックセーブでピンチを凌ぐ。
南野選手のシュートはゴール上に外れホエーリー選手のシュートは枠外に流れるなど、お互いビックチャンスを決めることができず、1−0のままレッズのリードで前半を終えた。
後半
後半開始直後のリヴァプールの攻撃が追加点につながる。ウィリアムズ選手が右サイドからあげたクロスをラブ選手が処理しようとするも、オウンゴールとなりレッズがリードを2点に広げた。
シュルーズベリーも良いかたちで反撃を開始する。しかし、ラング選手の新たな決定的チャンスはまたもやアドリアン選手のファインセーブにより阻まれた。ディフェンスをかわし単独でゴールに迫ったラング選手が、右足から放ったシュートでゴール左を狙うもアドリアン選手がわずかに触れてゴール横へと弾き、レッズの2点リードを守った。
さらに、60分を過ぎたところで、ジョシュ・ローレント選手が低いシュートでゴールを狙うがわずかに外れて得点にはならず。しかし、ホームチームの献身的な攻撃がゴールにつながるまでそう長くはかからなかった。
ヤセル・ラローチ選手によってローレント選手が倒されたことでPKを獲得すると、カミングス選手がしっかりと決め得点を挙げた。
オリギ選手のミドルシュートがオリアリー選手に弾かれる一方で、直後にはシュルーズベリーが追加点を奪う。ペナルティエリア目前でボールを奪ったカミングス選手が、アドリアン選手をかわす低いシュートでネットを揺らした。
同点弾直前にオックスレイド=チェンバレン選手を投入したばかりだったが、クロップ監督はすぐさまサラー選手をピッチに送った。
決勝弾を期待しフィルミーノ選手が最後のカードとしてピッチに送られた。背番号9は89分に難しい角度のシュートを試みるも防がれてしまい、アディショナルタイムで彼が挙げたクロスにサラー選手が合わせるが惜しくも得点にはつながらず。シュルーズベリーがリヴァプールに一切の追加点を許さず、再試合へと持ち込んだ。