リヴァプールは現地時間水曜日の夜にデンマークで行われたチャンピオンズリーグ・グループD最終節のFCミッティラン戦に臨み、1-1の引き分けに終わった。

MCHアリーナで開催された試合では、モハメド・サラー選手が開始60秒でGKイェスパー・ハンセン選手が守るゴールを破り、レッズは完璧なスタートを切った。

後半開始早々にミッティランにクロスバーを叩くシュートを打たれた。その後、クィービーン・ケレハー選手がアンダース・ドレイヤー選手と接触したシーンをVARで確認され、その結果与えたPKをアレクサンダー・ショルツ選手に決められてしまい、同点に追いつかれた。

ホームチームは何度かのチャンスを作り出したが、月曜日に行われるベスト16の組み合わせ抽選会でリヴァプールが登場することは先週すでに確定しており、この試合で勝ち点1を獲得してグループリーグの全試合を終えた。

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リヴァプールは前の試合から8選手を入れ替え、トレント・アレクサンダー=アーノルド選手が先発に復帰するとともに自身にとって初めてとなるキャプテンマークを巻いた。

アカデミー出身のレイトン・クラークソン選手がチャンピオンズリーグ初出場を果たしたほか、ナビ・ケイタ選手は先発メンバーに起用された。

レッズのメンバーの平均年齢は24歳と26日となり、これまでにチャンピオンズリーグを戦ったなかでは最年少のチームとなった。

前半

リヴァプールがこの夜の最初のゴールを決めたのは、わずか試合開始55秒のことだった。サラー選手がエリック・スヴィアチェンコ選手を振り切り、ゴールに向かってドリブルし、ディオン・コールズ選手のプレッシャーを受けながらハンセン選手の飛び出しよりも早くトーキックでのシュートを決めた。

この得点によりこのエジプト人FWは、チャンピオンズリーグ/ヨーロピアンカップで、スティーヴン・ジェラード氏を上回る22ゴールを決めたことになり、同大会におけるレッズの歴代最多得点選手となった。

また、ヨーロッパレベルの大会では、レッズにおける史上最速ゴールでもあった。

19分には、南野拓実選手のゴール前へのクロスにディオゴ・ジョッタ選手が反応してシュートを放ったが、ハンセン選手が絶妙な反射をみせてシュートをセーブし、ビジターチームのリードがさらに広がるのを阻止した。

そして前半30分ごろにも、リヴァプールは相手を切り裂く。ケイタ選手がサラー選手にフィードを送ると、サラー選手はすぐさまダイレクトでディヴォック・オリギ選手にボールを流した。このベルギー人FWはそのまま自身1本目のシュートを放ったが、シュートは枠の右に外れてしまった。

その直後、ソリ・カバ選手のゴール前でのヘディングシュートをファビーニョ選手がゴールライン上で待ち構えてクリアし、ゴールラインを割らせなかった。

アワー・メイビル選手の強烈なシュートはケレハー選手がポスト際でブロックし、もう一方のゴール前ではハンセン選手がジョッタ選手のシュートをセーブした。

そして、前半終了間際にケイタ選手がエリア内でシュートを打つも、ミッティランのGKの正面に飛び、リヴァプールの前半終了時点でのリードは1点に留まった。

後半

ビリー・コウメティオ選手は、後半からファビーニョ選手に代わってディフェンスラインの一角として投入され、自身のトップチームデビューを果たした。これによりクラブ史上最年少で同大会に出場した選手となった。

ミッティランに同点まで一歩のところまで迫られる。エヴァンデル選手が至近距離からクロスバーを叩くシュートを放ち、カバ選手がそのリバウンドを狙ったが枠を外れた。

気持ちを切り替えたデンマークサイドは後半から息を吹き返し、直後にもカバ選手がゴールに迫った。このときは、コスタス・ツィミカス選手がブロックしたことで、反転からのポスト際を狙ったシュートを防いだ。

膝を痛めたツィミカス選手はこれが最後のプレーとなり、代わってアンディ・ロバートソン選手がピッチに入った。また、ケイタ選手に代わってジョーダン・ヘンダーソン選手も投入された。

ケレハー選手との接触によりドレイヤー選手がボックス内で倒れた後のVARのチェック中にこの2選手はピッチに送り込まれた。最初はオフサイドと判定されていたが、レフェリーはタッチラインに設置されたモニターを確認するとホームサイドにPKを与えた。このPKをショルツ選手に沈められる。

ここからミッティランが優勢になる。エヴァンデル選手がシュートを放つも、シュートはファーポストの外側に逸れた。

試合が終盤戦に入ると、オリギ選手の代わりにロベルト・フィルミーノ選手が投入された。カバ選手の至近距離でのシュートはクウメティオ選手が力強いブロックで阻んだ。

グスタフ・イザクセン選手がケレハー選手を脅かし、スヴィアチェンコ選手がコーナーキックから強烈なヘディングを放ったが、これはビジター側の守備陣が防いだ。

最後にジョッタ選手に代わってサディオ・マネ選手が投入された。コーナーキックからミッティランはカウンターを仕掛けるも、ヘンダーソン選手がエヴァンデル選手を阻止した。

マネ選手が頭で落としたボールを南野選手がゴールに押し込んだが、VARの結果このゴールは取り消されてしまった。リヴァプールのグループDの最終戦はドロー決着となった。