リヴァプールとチェルシーは、スタンフォード・ブリッジでプレミアリーグの試合を戦い、互いに譲らず2-2の引き分けとなった。

サディオ・マネ選手とモハメド・サラー選手のゴールで、前半にレッズが2点をリードしたが、ホームのチェルシーも、マテオ・コヴァチッチ選手とクリスチャン・プリシッチ選手の得点でハーフタイム前に同点に追いついた。

後半は、COVID-19陽性反応の疑いで欠場したアリソン・ベッカー選手に代わって出場したクィービーン・ケルハー選手と相手GKエドゥアール・メンディ選手が主役となった。両GKの素晴らしいセーブにより、この激戦はドローで幕を閉じた。

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ロベルト・フィルミーノ選手とジョエル・マティプ選手もCOVID-19の陽性反応の疑いで欠場を余儀なくされた。ユルゲン・クロップ監督が不在のなか、ペピン・リンダース(アシスタントマネージャー)が率いるリヴァプールは3人のメンバーを入れ替えた。

アリソン選手に代わってケレハー選手が先発したほか、マティプ選手に代わってイブラヒマ・コナテ選手が起用され、中盤ではアレックス・オックスレイド=チェンバレン選手に代わってジェームズ・ミルナー選手が出場した。

前半

マネ選手は、空中戦の際にセサル・アスピリクエタ選手と接触し、わずか15秒でイエローカードを提示された。これが激戦の幕開けとなった。

サラーのシュートはメンディに防がれ、チェルシーがリードするのをケレハーが防いだ。

トレント・アレクサンダー=アーノルド選手がクリアしようとしたボールをカイ・ハヴァーツ選手に当たり、こぼれ球がプリシッチ選手に渡る。しかし、ケレハー選手はアメリカ人アタッカーのプレーを完全に読み、足元に飛び込んでシュートを打たせなかった。

その数分後、リヴァプールが先制に成功する。

ディオゴ・ジョッタ選手のパスをトレヴォー・チャロバー選手が判断を誤り、マネ選手がインターセプトして飛び出した。背番号10はGKメンディ選手をかわしてシュートを流し込んだ。

試合のテンポが落ち着き、レッズはボールを保持する時間が長くなった。そして26分、リヴァプールに2点目が生まれる。

辛抱強く続いたパスワークは今節でクラブ通算200試合出場を達成したアレクサンダー=アーノルド選手によって一気にスイッチが入れられた。

右サイドバックのアレクサンダー=アーノルド選手がサラー選手に素晴らしいボールを送ると、サラー選手はエリア内でマルコス・アロンソ選手を抜き去り、ポスト直前までドリブルで持ち込んでメンディ選手の守るゴールを揺らした。

レッズが相手に3点差をつけるチャンスがサラー選手のもとに訪れたが、チャロバー選手のタックルに阻まれてしまった。その後、チェルシーは前半の終盤に立て続けにゴールを奪い、試合を振り出しに戻す。

前半終了間際にアロンソ選手のフリーキックをケレハー選手がパンチングでクリアするも、コヴァチッチ選手がダイレクトボレーでゴールを決めて、スコアを2-1とする。直後には、プリシッチ選手もエンゴロ・カンテ選手のパスからゴール隅にシュートを突き刺した。

後半

前半戦の終盤に続いていたチェルシーの優勢もハーフタイムを挟んだことで途切れ、リヴァプールはその間に状況を整理できたことで、後半の立ち上がりは攻勢を強めた。

サラー選手とマネ選手がゴールに迫るも、GKメンディ選手の2度のファインセーブによってレッズの3点目は生まれなかった。

サラー選手はチェルシーのCKを跳ね返した後のカウンターから、最後は遠目の位置からメンディ選手の頭上を狙うシュートを放ったが、ゴールとはならなかった。

さらに、サラー選手の鋭いワンツーから抜け出したマネ選手のシュートは、メンディ選手が弾いてポストをかすめるなど、縦に速い攻撃が幾度と続いた。

しかし、プリシッチ選手を止めたのはまたしてもケレハー選手だった。チェルシーがこの試合で初めてリードを奪うかに思われたが、このゴールキーパーは電光石火の反射神経でシュートを防いだ。

レッズはオックスレイド=チェンバレン選手とナビ・ケイタを投入する。両チームが試合の勝敗を決定づけるようなゴールを狙うなか、試合の流れはお互いに譲らなかった。

そして、試合はリヴァプールが優勢のまま終了したものの、決勝点を奪うことはできずドローに終わり、勝ち点差は1ポイント差のままとなった。